★☆ひらりん的映画ブログ☆★

映画の難しい説明は他人に任せて、ひらりんは簡潔に箇条書きで映画を語ります。

「アキレスと亀」

2010-04-30 02:38:33 | 映画(あ行)
<T1192/2010/A057/S024>


最近ギリシャ神話ものや亀ものも見てたので、
ついでにたけしの作品を。
ビートたけしは好きだけど、北野武監督となるとちょっと微妙。
何本か観てるけど、好き嫌いが分かれる作品ばかりだな。
2008年製作の芸術家系コメディ、119分もの。

あらすじ・・今回はMovieWalkerさんから引用させてもらいました。
全文あらすじなので反転モードで・・・
俊足のアキレスでも、亀の歩みには追いつけない。古代ギリシャの哲学者ゼノンは、そう語った。美術好きで富豪の父(中尾彬)を持った真知寿(吉岡澪皇)は、絵を描くことが大好きな少年として育った。父の知人からも才能を褒められて、赤いベレー帽をもらった彼は画家への道を目指す。しかし、父の会社が倒産したことによって、真知寿の人生は暗転する。立て続けに自殺した両親の無念さを背負いながら、自立することを余儀なくされた。新聞配達や印刷工場で働きながら美術学校に通う真知寿(柳憂怜)は、ひとりの女性と出会う。完成した作品を画商の菊田(大森南朋)のもとに持ち込んでも良い反応は得られなかったが、バイト先の女性・幸子(麻生久美子)は真知寿の才能を認めてくれた。ともに貧しいながら、二人は結ばれる。絵画という芸術への高みを目指す真知寿の姿勢は、やがて前衛の方向へと傾いていった。仲間たちと無茶な表現を繰り返す真知寿。どんな犠牲を払っても、彼にとってアートとは生涯の目標となっていた。子供を産んだ幸子も、そんな真知寿を応援し続ける。やがて、娘のマリ(徳永えり)は高校生になっていた。すでに中年になった真知寿(ビートたけし)と幸子(樋口可南子)だが、それでもアバンギャルドな芸術表現を求めてやまなかった。菊田からは相手にされず、困窮する生活は幸子が支えていた。貧しさゆえに援助交際に走ったマリにさえ、真知寿は借金を申し込む。そんなマリの死をきっかけに、幸子も真知寿のもとから離れていった。何もかも失いながらも、亀のように芸術への道を究めようとする真知寿。歩みを止めなければ、アキレスにも勝てる。それが真知寿の信念だった。真知寿を見限ったはずの幸子との関係も修復される。二人は、これからも同じ人生を歩んでいくことの充実感と幸福を噛み締めていた。

    
     

ここからひらりん的レビューのネタバレ注意↓
(反転モード・・・左クリックのままマウスを動かしてね)
●もっと中年以降のたけしのシーンが多いかと思ってたら、
子供の頃のシーンが意外と多かったね。
伊武雅刀の画商としてのワルぶりが、息子の大森南朋に受け継がれてるところが面白かった。
ところどころに売れてないはずの真知寿の絵が飾られてたりして。
一応預かっておくといって、絵を巻き上げちゃうところが画商のずるいところなのね。
●それにしても、武監督の作品は人がよく死ぬっ・・・って印象。
親父は芸者と自殺・・母親も投身自殺・・・芸術家仲間はクルマで事故死、
思いつめた仲間は自殺。
一人娘は売春して金を稼いでたけど、クスリで死んじゃったかは不明だった。
●そんな周りの不幸を省みず、芸術を続けることをやめない真知寿。
いったんは手に負えない・・・と逃げ出した奥さんも、
そんな真知寿を見捨てられなかったのね。

★画商にいろいろアドバイス?をもらって、方向性を変えていく芸術家夫婦はアホか・・・
とも思えるけど、
娘にコケにされようとも、まじめに芸術に没頭する姿が、地味に笑えた。
★芸術のことしか頭に無い真知寿をもう一度面倒見ようと戻ってきた奥さんのシーン・・・
なかなか良かった。
★北野監督は、バイオレンス映画の冷酷無比な人間描写で有名になった感があるけど、
映画芸術を追求するあまり、いろんなジャンルを撮りたがってたのかな。
もともとの芸人魂を映画で表現するのが、どんなに難しいかを一番知ってるから・・・
行き着く先はヒューマン・コメディになったのかな。
この作品は、ひらりん的には満足いく内容。
★北野作品は、役者の演技に期待せず、映像と脚本で映画を作ろうとしていた感もあったけど、
本作は脇役さんも含め、役者さんの演技も冴えてたと思います。
ビートきよしはしょうがないとしても!!

ここまでネタバレ注意↑
 
ということで今回は・・・
亀は意外と速く歩けないけど止まらない度・・・
北野監督がこの作風で撮り続けるとは思わないので、
どんどん新ジャンルで映画を撮り続けてほしいと思いましたっ。


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ちょっと悔しい・・・ので・・・、
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