2016年6月17日(金)
監督:ジョン・ウェルズ
出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、オマール・シー、ダニエル・ブリュール
久し振りに観た映画が大当たりだった。
自分のエンタメ運(←今作った言葉)の強さに惚れ惚れする今日この頃だ。
帰宅途中にふらりとシネコンに寄って、上演時間が一番近いスクリーンを選んだら、それがたまたま「二つ星の料理人」だっただけで、前評判も前知識も0である。
主演のブラッドリー・クーパーが「アメリカン・スナイバー」でいい味出してたな・・・くらいの予備知識しかない。
んが。
これ、めっちゃ、ええでっせ!
ちなみに、映画とは全然関係ないが、「二つ星の料理人」を見た翌日、自宅の屋上の芝生の手入れをしていたら生まれて初めて熱中症になった。
めっちゃ苦しかった。
話を映画に戻す。
主演のブラッドリー・クーパーの演技もいいし、脇を固めるオマール・シーとダニエル・ブリュールもいいし、スクリーンに次々と出てくる美味そうなフランス料理もよかったが、なにより脚本がいい。
ありきたりのストーリーにどんでん返しを織り込んで(※最初はオマール・シー、2回目はダニエル・ブリュールが、それぞれどんでん返しの主役である)、シビレるセリフをちりばめることで観ているこちらを飽きさせない。
てか、ちょっと待て。
ブラッドリー・クーパーの
「映画『七人の侍』が俺の(仕事場の)理想なんだ」
は、私の口癖ではないか!(T社長他、証人多数)
う~む。どなたじゃな? ウチの事務所に盗聴器を仕掛けたのは?
あと、これは私の口癖じゃないが、
「俺の仕事にはGoodもExcellentもいらない。欲しいのはPerfectだ。」
とか。
これは今後、ウチの事務所の座右の銘にすることにした。
「七人の侍~」を私からパクったんだから、これでオアイコだな。そうだよな、クーパー?
初期期待値が低かった分、「二つ星の料理人」への(私の個人的な)評価はめちゃ高い。
今のところ、今年の洋画ベスト1である。
なので、T社長や事務所の秘書、若手の弁護士にも熱い口調で薦めまくっている。
秘書のN嬢とアルバイトのM嬢に、
「主演のブラッドリー・クーパーったら、もう、俺そっくり。
俺の口癖の『七人の侍』云々もそうだしさぁ。
短気ですぐ暴れるとこもそうだしさぁ。
何より、吸い込まれるようなブルーの瞳なんか俺と瓜二つ」
と言ったら、N嬢とM嬢が口をそろえて、
「ぜんぜん違いますよ」
と、駄々っ子を宥(なだ)めるお母さんのように優しく否定してきやがった。
(映画の中のブラッドリー・クーパーのように)暴れることにする。