紅白の 鳥居の脇に 櫻侍れり
鎌倉宮
この神社の祭神は護良親王で、父・後醍醐天皇を助けて鎌倉幕府を倒したが、28歳で逝去。ここの鳥居は、最上部の笠木の色が赤で、その他は真っ白。初めて見る鳥居の色彩ですが、この神社のホームページの「由緒」に「大塔宮・護良親王は、幼少より英明・勇猛な御方でした」と形容されていますので、その思いがこの色に込められているのかも、と想像しました。念のため、お宮に電話で訊きしましたら、答えは「創建当時は木造でしたが、改築の時に今の色彩となり、白は護良親王の純真な心を、赤は親王の情熱を表している」とのことでした。
鳥居手前の左脇に植えられているのは河津桜で、立札には「初春桜」と書かれています。この色彩の鳥居と初春桜の組み合わせにも、護良親王へのこの神社の方の思いが込められているように思えます。