世は桜 竹林しづか 報国寺
桜めで 竹林しづか 薄茶のむ
池の辺(へ)の 心にも満つ 桜かな
鶴岡八幡宮 源氏池
私の高校の同期で大の鎌倉通がおられまして、毎年、同期の仲間を鎌倉の異なる名所に連れて行ってくれます。今回は、報国寺の竹林との出逢いが特に心に残りました。運よく桜が満開のタイミングで、満開の桜を堪能しながら史跡を巡っていたこともあると思いますが、報国寺の竹林、規模はさほど大きなものではないものの、その静けさに感銘しました。太くて高い孟宗竹の林の中で、薄茶を有難くいただきながら、心静かなひと時を過ごさせていただきました。ここの竹林の小径は、嵯峨野のものとはまた異なる趣があります。
桜と言えば、鶴岡八幡宮の源氏池の辺(ほとり)では、薄日差す麗らかな陽気でもありましたので、「春の海ひねもすのたりのたりかな」と似ているのかな思ったりしながら、対岸の満開の桜さんたちをただただぼーと眺める至福のひと時を過ごすことが出来ました。