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久しぶりに本の話。

4~5月は旅行三昧だったので、その間結構読書が進みました。
ここに来ている人に合うかどうかはわかりませんが、私には面白かったのでオススメしておきます。


ジェネラル・ルージュの凱旋
「バチスタ」が結構良かったので、ふらっと立ち寄った本屋で買って読みました。
映画にもなっちゃってるので内容は省略。救急担当がむっちゃ忙しいというのは友達に聞いていたので、その組織の周辺等興味深く読めました。


会社の品格
皆さん新入社員の頃から考えているであろう「私を雇う会社はどうあるべきか、どうあって欲しいか」の、小笹さんなりのまとめ。
非常によくまとまっています。
ここに来ている皆さんはあらかた考えたことのある視点かもしれませんが、私はちょこちょこ発見もありました。
社長をやってる小倉のTさんには読んで欲しいです。


理性の限界
個人的にここしばらく読んだ本では一番面白かった。
「論理学者」「数理社会学者」「国際政治学者」「科学主義者」「科学史家」「哲学史家」その他もろもろの出演者がディベートをしつつ不可能性定理・不確定性原理・不完全性定理などを分かりやすく教えてくれます。幅広く学問を修めているとこんなに面白いのですね。
高校生の時に読んでいたら私は大学では確実に論理学専攻になっていたと思います。


哲学的な何か、あと数学とか
フェルマーの最終定理に挑んだ数学者達の物語を2ちゃんねる風の表現を交えて書いた本。
言いまわしに抵抗がなければオススメ。もう何回か読んでますが、最後のくだりは今でも泣けます。


「知の衰退」からいかに脱出するか?
今の日本を普通に捉えて、真っ当に対応策を考えて書いてくれた本。
おおざっぱにしか考えたことのないことも当然きっちり考えてあって勉強になりました。英語のニュースが読めないと本当にダメなんだなと思い知らされます;
個人的には日本が「ポルトガル化」してしまってもいいと思っているほう、というかそういう国に住んじゃっていいと思っているほうなので全ての施策を日本全体がやったほうがいいかは疑問ですが、大部分の日本人は「なんだかんだで不自由なく先端のテクノロジー・インフラの中で生きていたい」と思っているようなので、そういう人はちゃんとこういう視点で世の中を見ないとダメです。
小学生以上の教育に携わる教師・親の全てに読んでもらって、その上で自分の家庭・自分の子供/生徒の住む世界としてどういうところを目指すかを考えて欲しいですね。
これも小倉のTさんに読んで欲しい。つうか読んどけ(笑)
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たまには本の話でも。

うどん食べに行っただけじゃないんだぞってことで、最近電車や飛行機での移動中とかうどんで腹一杯になって動けなくなった時とかに読んだ本をいくつか。


不動心
『松井かわいい』。読後の第一感でした。
松井がいろんなことについて「こう向かい合うのがいいんじゃなかな」と語ってくれる本で、彼の素朴で素直な人柄とそれを育んだ環境を窺い知ることができます。
こういう本を小中高の学校で読ませると効果的なんじゃないでしょうか。
もちろん無駄にやさぐれた社会人にもお勧め。


とてつもない日本
いつか「これはいい漢かもしれません」と取り上げた麻生さんの本。いろいろなことについての主張が平易に書かれています。
読んでいると彼がものごとをちゃんとゼロベースで考えていることが伝わってきて、またまた好感度がアップしました。
ゼロベースで考えるのは結構疲れることで、歳をとるに従ってこれをさぼりがちになる(=頭が悪くなっていく)人が多いと思うのですが、彼は私の父親と同年代だというのにまだまだ頑張っています。
生きているかはわかりませんが、私もあと30年は頑張ろうと思わされます。


プロフェッショナル原論
この人もかわいい。
書いてあることの95%はプロフェッショナルなら当たり前ということであり、かつて私が2社目の会社に転職した際に「こりゃやばいぞ」と思って新入社員向け研修を作って語りかけたことと非常に似ています。(もちろんこの本はパワーポイント20枚ちょっとだった私の資料より充実しています(笑))
そして、最後の章でありおそらくはこの本で最も書きたかった章に、私がコンサルティング会社に戻りたくないと考える理由(と、それに対してプロフェッショナルを志す人間がどう対応したら良いかという主張)が書かれていました。
自分の会社・自分の責任で自由を追求することの意味、自分と方向性の近い、尊敬できる志を持った方の会社に混ぜて頂いていることの幸運を再認識しました。


オシムジャパンよ!
トルシエ元日本代表監督がオシム・ジーコ・日本代表を語った本。
正直「Number」以外のメディアは世界の標準的な視点で日本のサッカー界を語ってくれないのですが、彼は海外で仕事をしているだけあって当然そうした視点を持っています。
常識人による常識的な主張自体はそれほど目新しくない(しかし、意外に良く整理されています)ですが、彼にはいろいろなメディアにもっと露出して欲しいと思いました。
次も少し面白い内容が足されていたら買うと思います。
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