hidamari_neco屋根裏ノォト-Ver.01

web日記 日替わりするは 気分だけ

「歓びを歌にのせて」

2005-12-08 23:02:03 | あしあと:出かけた場所
12月8日 浜離宮朝日ホール

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学生時代、クリスマス礼拝というのがあって、
普段はまったく興味がないくせにこれだけは好きだった。
賛美歌の響く中、祭壇からリレーしていく光が徐々に広がっていく
キャンドルサービスが無類に美しかったので。

映画にはクリスマスのシーンはないけれど
終止、歌う人々にロウソクの灯が重なって見えてしまう。
灯がもたらす恋に似た感覚。
ちろちろとかすかな風にさえふるえ、
近づきすぎたらヤケドしそうで怖くもある。

歌を通して、それぞれの人のなかに小さな灯がついて、
その灯を歓んだり恐れたりしながら、
光が徐々にみんなに広がっていくというカンドーの物語、でした。

本筋から外れるけど、よりよい発声とハーモニーのために
主人公が行うワークが興味深かったです。
自分の体の芯を見つけて立つ、とか、それぞれ誰かのお腹に
頭をのっけて寝そべって、その声を聴く、とか。

とおおおーーーーーい昔のことだけど、欧米人の先生の指導で
演劇をやっていたことがあって、よく似たことをしたのね。
それは当時、自分自身と仲間を信頼することにとても役立ったと
思うけど、現在の我が身にはまったく継承されていないのが
惜しまれてなりません...。(滝汗)

話を豊かにするためには、当然悪役も登場する。
けれども、彼らは彼らなりに真摯なのであって、
どこがどう間違っていたのか、
そのギャップをどうすればいいのだろう? 
という問いが残って、せつない。。。
これも本筋から外れてるかな? ま、映画だからね。

おとといのモンゴルの草原と色のトーンがよく似ていたのが印象的。

アカデミー賞外国映画部門ノミネートだそうです。


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