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web日記 日替わりするは 気分だけ

ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団「ネフェス」

2005-06-18 12:41:50 | あしあと:出かけた場所
6月16日(木) 新宿文化センター 大ホール

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ピーター・ブルックを初めて見たとき、モーリス・ベジャールを初めて見たとき、ムスメ心に「ああ、私も世界中からキャストを集めてこんなものを作ってみたい」と身の程もわきまえぬ夢を見ていたことを思い出した。

ピナ・バウシュだって、かつてはそういうムスメさんのひとりに違いなかったはずなのだ。
彼女は夢を実現した。

女性の振付家だから、どーの、という見方は馬鹿げていると思いつつ、やはり、女性だなあ、と思うのは、舞台からふんだんに女性性が匂ってくるからだ。
ただ、美しくて柔らかくて、というのだけではない、女に生まれなければわからない匂い。
実際,公演の間中、花のような天瓜粉のようなふんわりとしたいい匂いがしていた。
隣の人の香水かしら。

泡を衣装のように身にまとう冒頭のアイデアが素敵。
あと、長い髪をすく仕草がまた素敵。
そろそろ蒸し暑くなってきたので髪を切ろうと思ったけれど、これを見て思いとどまることにした。

トルコをイメージした、といっていたけど、思いっきりヨーロッパに見えた。
音楽のせいもあるかもしれない。
それにしても、選曲がかっこいい。
CDとかでないかな~。

舞台中央から水がしみ出してきて、やがて海になったり、また水がひいて水たまりみたくなったりする。あるときは滝のように水が落ちてくるのに、舞台全体にまで水が広がったりはしない。
どんな仕掛け?

現代舞踊というのはどれもそういうものなのか、一人のダンサーを中心に据えて作られるものではないため、とおーくの席にいる私からはみんな同じに見えたりする。
かつてピーター・ブルックのテンペストでミランダをやっていたシャンタラ・シヴァリンガッパが出ていた!
ま~大きくなって~きれいになっちゃって~
と、おばちゃんのような気分で彼女ばかり追いかけてしまったわ。


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