7月31日@有楽町マリオン
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いまさらスターウォーズ、と思うものの、されどスターウォーズなのだ。
子供の頃から見守ってきた壮大な物語を見届けなければならない。
敬愛するジョゼフ・キャンベル先生の「千の顔を持つ英雄」を下敷きに作られたというこのお話。
英雄のアーキタイプをSF映画やRPGのストーリーに重ねることは今や当たり前だけど、やっぱりスターウォーズのシリーズって傑出してよくできていると思う。
でも。。。
んーーー。
私がおばさんになった、ということなんだろうか。
どっか子供だましに感じてしまった。
いっちばん古くてダサイはずのエピソードIVに感じた「これは!」っていうのがない。
どっか浅いの。
CG技術が発達すると、それを目一杯使いたいのは人情だろうと思う。
めまぐるしい特撮(古い!)戦闘シーンに力を注ぐのはもちろん構わないのだけど、すごすぎてついていけない。目にもとまらぬ早さ、というのは、対比する静けさがないと生きないのだ。
そういうところに結構な時間とエネルギーを注いでしまった結果、肝心のキャラクターの掘り下げが甘くなっちゃって全然共感できない。
あれだけじゃあ、アナキンがダースベイダーになる動機として甘すぎる~~~!
パドメとの恋の障害とか、野心とか、シスに寝返った後の理想や良心との葛藤なんかがもっともっとあっていいはず。
これから延々と続く宇宙戦争の元凶になるべきダースベイダーの物語があんなあっさりしてていいの?
パドメも女王様だったんじゃなかったっけ?ただの女になっていたではないか。
何より、ヨーダはあんなに機敏に動いちゃ絶対にいかーーーん!!!
ヨーダはこの6つのエピソードの中で唯一、すべてを見届けてる定点として存在しているのだよ。
それにマスターの中のマスターなんでしょ。もと剣道部の私としては、真に強いものはどっしりとしており、精神で敵を倒すものだという確信がある。なのに、あれではかえって小物に見えてしまう。ちょっとは若い頃の設定だから、という言い訳は却下。もともと、東洋的な隠者の雰囲気がヨーダの魅力なのに、すっかりアメリカンカートゥーンの1キャラクターに成り下がってしまったではないか。ダメダメダメーーーー!
最初の3部作より明らかにキャストが豪華でお金もかかってるのに、ジョージ・ルーカスは酔狂な無駄遣いをしたなあ、と感じてしまった。スタッフが多すぎて統制とれなくなっちゃったんだろうか。
もう、終わってから友達と大ツッコミ大会よ。
そう、でもキャストが美しい、というのが何よりの救いなのでありました。
アナキン役のヘイデン・クリステンセンの怒りと悲しみに満ちた顔がたまらん。
あれひとつですべてを許す。
あと、衣装が素敵でした。役者さんの動きが優雅に見える。
実際、立ち姿がみな美しい。戦い方もおおむね舞に似た雅があった。
中でも、パドメのお葬式のシーンがほんと美しかった。
オフィーリアのようだよ。
美しい人には美しい花を。
レイア姫にはちょっと納得いってなかったもんね。
そこらへんが、やっぱ、されどスターウォーズ、ということで、まとめ。
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いまさらスターウォーズ、と思うものの、されどスターウォーズなのだ。
子供の頃から見守ってきた壮大な物語を見届けなければならない。
敬愛するジョゼフ・キャンベル先生の「千の顔を持つ英雄」を下敷きに作られたというこのお話。
英雄のアーキタイプをSF映画やRPGのストーリーに重ねることは今や当たり前だけど、やっぱりスターウォーズのシリーズって傑出してよくできていると思う。
でも。。。
んーーー。
私がおばさんになった、ということなんだろうか。
どっか子供だましに感じてしまった。
いっちばん古くてダサイはずのエピソードIVに感じた「これは!」っていうのがない。
どっか浅いの。
CG技術が発達すると、それを目一杯使いたいのは人情だろうと思う。
めまぐるしい特撮(古い!)戦闘シーンに力を注ぐのはもちろん構わないのだけど、すごすぎてついていけない。目にもとまらぬ早さ、というのは、対比する静けさがないと生きないのだ。
そういうところに結構な時間とエネルギーを注いでしまった結果、肝心のキャラクターの掘り下げが甘くなっちゃって全然共感できない。
あれだけじゃあ、アナキンがダースベイダーになる動機として甘すぎる~~~!
パドメとの恋の障害とか、野心とか、シスに寝返った後の理想や良心との葛藤なんかがもっともっとあっていいはず。
これから延々と続く宇宙戦争の元凶になるべきダースベイダーの物語があんなあっさりしてていいの?
パドメも女王様だったんじゃなかったっけ?ただの女になっていたではないか。
何より、ヨーダはあんなに機敏に動いちゃ絶対にいかーーーん!!!
ヨーダはこの6つのエピソードの中で唯一、すべてを見届けてる定点として存在しているのだよ。
それにマスターの中のマスターなんでしょ。もと剣道部の私としては、真に強いものはどっしりとしており、精神で敵を倒すものだという確信がある。なのに、あれではかえって小物に見えてしまう。ちょっとは若い頃の設定だから、という言い訳は却下。もともと、東洋的な隠者の雰囲気がヨーダの魅力なのに、すっかりアメリカンカートゥーンの1キャラクターに成り下がってしまったではないか。ダメダメダメーーーー!
最初の3部作より明らかにキャストが豪華でお金もかかってるのに、ジョージ・ルーカスは酔狂な無駄遣いをしたなあ、と感じてしまった。スタッフが多すぎて統制とれなくなっちゃったんだろうか。
もう、終わってから友達と大ツッコミ大会よ。
そう、でもキャストが美しい、というのが何よりの救いなのでありました。
アナキン役のヘイデン・クリステンセンの怒りと悲しみに満ちた顔がたまらん。
あれひとつですべてを許す。
あと、衣装が素敵でした。役者さんの動きが優雅に見える。
実際、立ち姿がみな美しい。戦い方もおおむね舞に似た雅があった。
中でも、パドメのお葬式のシーンがほんと美しかった。
オフィーリアのようだよ。
美しい人には美しい花を。
レイア姫にはちょっと納得いってなかったもんね。
そこらへんが、やっぱ、されどスターウォーズ、ということで、まとめ。