エルミタージュ美術館の小さな番人たち

サンクト・ペテルブルグ市にある世界三大美術館のひとつ『エルミタージュ美術館』で暮らすネコたちの様子をお届けします。

怪傑ゾロ

2008年08月10日 | Weblog
彼は、颯爽と中庭を飛び回っている。冬宮と小エルミタージュの中庭、小エルミタージュと新エルミタージュの中庭の間には、実は通り抜けられる通路がある。ゾロは、そんな2つの中庭を縦横無尽に駆け巡る。
最初の出会いの時は、他の子の撮影に夢中になっていて、ゾロの存在に全く気が付かなかった。

突然、ファインダー越しに、クロのマスクを被ったゾロの走る姿が飛び込んできた。それはそれは、格好良かった。ゾロの動きは素早い、なかなか止まってくれることがない。写真は、彼が少しの間ストップして、こちらの様子を伺っているところ。その間、3秒くらいだっただろうか。この後、彼は、踵を返して颯爽と走り去った。400ミリ望遠でISO感度を上げ、ブレないようにシャッタースピードを稼ぎながら、やっと捕らえた1枚。

それにしても、とにかく身のこなしと全体のカラーリングが抜群だ。真っ黒のマスクを被り、口元はちゃんと白く、目は鋭く輝く黄金色。本当に白いネコが、怪傑ゾロの格好をしているか、バットマンスーツを着ているようである。ネコ好きでなくとも、ゾロが突然目の前に現れ、その鋭い視線を投げかけられたら、しばらく立ち止まってしまうことだろう。

エルミタージュのネコの中でも、是非もう一度会いたいと思うネコの筆頭である。しかし、相手は怪傑ゾロなので、その姿をカメラに収めることは難しい。動きが俊敏で、いつもピンボケばかりを掴まされ、遠くから高笑いされているようでさえある。しかし、いつの日か再び、ゾロの姿を捕らえることができたら、ここに追加していきたいと思っている。

「また会おう、ゾロ!」





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3 コメント

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Unknown (ronronne)
2009-01-03 07:43:33
なるほど~ とっても凛々しいお顔! 綺麗な目ですね~ それにしても いつも お上手に猫たちの写真を撮られますよね。感心します
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彼です (てっちゃん)
2009-01-03 19:38:30
RONRONNEさん
彼なんです、先日旅立ってしまったのは・・・
残念です。
これは最初に出会ったときのものです。構図を考える余裕もなく、あたふたしたながら、シャッター押した一枚です・・・
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残念ですね・・・ (ronronne)
2009-01-03 20:52:28
そうなんですね・・・大切な一枚ですね・・・
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