エルミタージュ美術館の小さな番人たち

サンクト・ペテルブルグ市にある世界三大美術館のひとつ『エルミタージュ美術館』で暮らすネコたちの様子をお届けします。

しましま親分登場

2008年08月10日 | Weblog
ついに親分らしきネコに出会うことができたかもしれない。

きっとそうだ。体も大きかったし、なによりも人を恐れず堂々としていた。このしましま親分に出会ったのは、いつもの小エルミタージュと新エルミタージュの間の中庭付近。ネバ川に面している向き。ここは、いつもおっとり茶トラとおっとりしましまシッポに会うことができるポイントなのである。

このおっとり2匹組を撮影していると、中庭の奥のほうから、大きな体をした灰色のしましまネコがゆっくり近づいてきた。決して、何かもらえることを期待して、媚びて近づいてくる感じは受けなかった。なにやら友好的ではない雰囲気。
「なんだてめぇ」というような威圧的な感じでさえあった。そのネコは、ヨイショと鉄柵を通り抜け、大きな顔で見慣れぬ東洋人を睨みつけてきた。

とてもではないが、撫でてみようとは思えなかった。鉄柵の表に出て、体が大きく見えるように肩をいからせ、僕の周りをウロウロとしたかと思うと、突然、フンっと鼻を鳴らして、何事もなかったかのように、また鉄柵の中に戻っていった。正直、引っ掻かれるのではないかと思ったくらい迫力があった。これが親分の迫力なのだろうか?「うちの若い衆に手ぇ出すなよ」とでも言いたげな表情であった。

こんな行動をしたネコは、このしましま親分だけである。


鉄柵の外から写真を撮っていると、体の大きなネコがズンズンこちらに向かってくる。




ちょっと重そうな体を躍らせ、鉄柵の内側から「なんか文句あっか!?」と睨みつけられる。





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