エルミタージュ美術館の小さな番人たち

サンクト・ペテルブルグ市にある世界三大美術館のひとつ『エルミタージュ美術館』で暮らすネコたちの様子をお届けします。

大英博物館のメイブル

2008年11月05日 | Weblog

Photo by Mr.evilcoffeehref

今回の渡英では、残念ながらネコたちに出会うことはできなかったのだが、Flickrで知り合いになったMr.EvilCoffeeさんが、快くご自身の写真の掲載を許可してくださったので、ありがたく使わせたもらった。首輪には「僕の名前はメイベル。あっちこっちフラフラするのが好きなんだ」って書いてある。なんて、洒落たことをするのでしょう!この余裕が素晴らしい。だからと言って、特別扱いするのでもなく、ネコの好きなように自由にさせているとのこと。

なんで、この写真にこだわったかというと、実はエルミタージュのネコたちも1年半前くらいまでは、首輪をつけていたことを知ったから。確かに、2006年、2007年前半に撮影されているエルミタージュのネコたちの写真には、首輪が写っているものが見受けられるのである。しかも『エルミタージュ美術館』の頭文字『Э』と刻まれている。きっと、特注であつらえたものだったのだろう。エルミタージュ美術館で働いているガイドの方々に聞いても、「そういえば、以前は特別な首輪をしていたネコがいたけど、最近は見なくなったなぁ」ということだった。

さらに、聞いてみると、数年前、エルミタージュのネコたちに感謝する意味を込めて、特別な首輪を与えたのだが、首輪をパイプや出っ張りなどに引っ掛けて、動けなくなったり、危うく命を落としそうになった子達が続出したので、それ以来、やめてしまったとのこと。ここのネコたちの住処となっている地下室は、電線や水道官、その他の配管・配線類で埋め尽くされていることをもう一度書いておきたい。

しかし、日本であれば、安全首輪という代物があるのだが、こちらではそうはいかなかったようだ。ちょっとだけ残念だが、安全優先。首輪をしているエルミタージュネコの写真を所持している方と現在、交渉中なので、もし、ご許可いただければ、この記事中に首輪をしているネコの姿を貼り付けたいと思っている。それにしても、歴史を描こうとするとき、やはり、昔の写真が必要だということがわかった。リンクでも良い。「自分のブログには自分で撮った写真だけ」と妙なこだわりを持つことはやめようと思った。実際、知り合いも増えて楽しいこともある。もちろん、借り物だらけにするつもりはないが。

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