松阪いさおと中央区を元気にする会

中央区民をはじめ広く大阪市民の皆様の意見をお聞きして大阪市政に提言する政治団体です

二重行政はなくならない?

2020年07月03日 | 市民の方々との対話
Youtubeで発信し続けております。最近コメントもいただくようになりました。うれしい反面厳しいご指摘もいただきます。ひとつひとつていねいにお返事差し上げれば良いのですが、ネット上の文章でのやりとりは、お互いの感情が読み取りにくいので、誤解を生みやすく、問題がこじれやすいと感じているので、お返事もYouTube動画で考えています。コメントいただいた方々ごめんさい。その後の動画をご覧ください。

二重行政はなくならないのか?
いくつかのコメントにもあったのですが、「橋下さんは二重行政をなくしたかもしれないが、大阪市と大阪府があるかぎり二重行政は生まれ続けるし、大阪市と大阪府の話し合いでは解決しない。だから大阪市をなくし大阪府一本でいくしかない」というご意見がありました。
その通りだとお思いますし、これは「大阪維新の会」の主張でもあります。

話し合いでは何も決められない?
私は、話し合いを否定して1人の強力なリーダーが決めていく政治は大変危険なものがあると思います。確かに話し合いは時間がかかり結局何も決められない、そう言った面はあります。確かに話し合いを否定して1人または一つのクループが強力にものごとを進めていくような仕組みをつくれば、なんでも早くスムーズに進むでしょう。
しかし、これはいわゆる全体主義への道です。お隣の国のように議会はあるけれどもその上にきょうさん党があり全てを決めていく。
そう言ったスタイルを目指す方向です。

話し合いは大切です。時間がかかり最後は結論がでないかも知れない。
しかし全体主義や独裁制になるのは危険だ、だから話し合いという方法を大切にしていこう。
それが人類が歴史から学んだ選択肢です。

大阪市をなくし大阪府に一本化する危険性
話をわかりやすくするためにいくつか例を上げましょう。

大村愛知県知事の「暴走」
愛知県の大村知事はコロナの問題でも「大阪では医療崩壊が起こっている」と暴言を吐き、吉村知事らを激怒させていました。
大村知事は昨年の「あいちトリエンナーレ展」でも日本人をおとしめる内容のイベントを認めようとしました。
幸い名古屋市の河村市長が意義となえ問題が発覚し中止に追い込まれましたが、
もし愛知が「都構想」のように名古屋市がなかったら意義を唱える人はいなかったかも知れません。
もし「都構想」が実現すればこういうことが起こっても誰も止められない。
大阪府知事が独断で何事も勧められるようになれば、
多くの人を不幸にする人であればその任期中は暴走を止めることができないのです。

小池知事の例
もう一つの例は、東京都の例です。4年前小池知事が当選後まず実行したのが、築地市場の移転の中断です。
環境問題で10か月ほど中断されましたが、これも都知事が議会の承認もなく独断で延期を決めました。
これなども権力を持つ都知事であったからこそできたことです。
この10か月間の延期によって生じた損害は数百億円とも言われています。
もし戦前のように東京市が存在し東京市長がいたならば止めるこができたかも知れません。
誰も止めることができなかったの何故でしょうか?
東京が「都」だったからです。

「都構想」が実現してしまえば、このような権力者の暴走をリアルタイムで止めることができることは不可能です。

大阪市が亡き後の世界は、あたかもドラえもんのいないジャイアンだけの世界
ドラえもんがいなくなったら、ジャイアンの横暴にのび太やスネ夫たちは耐えていくしかないのです。
大阪市という力のあるリーダーがいて、大阪府に意見のできる存在があってこそ、大阪の人々の安心は守られます。
二重行政は今後も発生するでしょう。
だからと言って、大阪市をなくしてしまったら・・・
そこは独裁者が権力を振り回す恐ろしい世界です。

二重行政の対処方法はいくつもあります
権限の委譲や総務省など第三者による調整など
話し合いによって時間はかかるかもしれませんが、
市民の安心はそこから生まれます。