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<ヒト臓器作製>動物使う基礎研究容認 生命倫理調査会

2013-06-20 01:49:45 | 日記
毎日新聞 6月18日(火)20時56分配信

動物性集合胚を使ったヒトの臓器作製のイメージ

 政府の総合科学技術会議の生命倫理専門調査会は18日、動物の受精卵(胚)にヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを移植した「動物性集合胚」を、動物の子宮に着床させて個体を産ませ、ヒトの臓器を作製する基礎研究について、一定の要件を条件に認めうるとする方針で合意した。将来の移植医療などのための基礎研究を想定している。次回会合で容認にあたり議論すべき論点を整理した見解をまとめる予定。

 現在の文部科学省の指針は、動物性集合胚を作製すること自体は目的を限定したうえで認めているが、動物の子宮に入れて育てることを禁止している。

 同調査会では、海外での規制の状況や、研究の進展状況などを踏まえ、動物性集合胚を動物の子宮に移植することの研究上の意義や、人の尊厳への影響、どこまで育てることを認めるか--について議論。人の尊厳の保持に影響を与える恐れがなく、科学的合理性と社会的妥当性に関する一定の要件を満たせば認めうるとする方針で合意した。

 また、移植用の臓器の作製以外に、病気のヒトの臓器を持つ動物を作り、病気の解明や新薬の開発に役立てたり、ヒトの多能性幹細胞の性質を調べたりするなど、研究目的の多様な可能性も認めた。

 動物の体内でのヒトの臓器作製を巡っては、東京大などの研究チームが、ブタの体内でヒトの臓器を作る研究を目指しており、生まれつき膵臓(すいぞう)ができないブタの体内で、別のブタの細胞を持つ完全な膵臓を作り出すことに成功している。【須田桃子】

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