こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

28年目

2023年01月18日 02時36分05秒 | 日記
28年前、早朝にグラグラっと来た。
慌ててガスの元栓を確認したが、
その時は、あの未曽有の大惨事が、
起きているとは知らなかった。
しかし全くの他人ごとに終わらなかった。
しばらくしてテレビを通じて大震災の地獄絵を目の当りにした。。
町を焼き尽くす炎……崩れ落ちたビル群や家、
高速道の横倒しに崩落で落ちかかるバスの姿……! 
そこに流離うかのような人たちの姿に胸が痛くなった。
燃え盛る長田の町には、
高校時代の級友たちが多くいた。
そして須磨には伯母一家が。
震災で家を失った伯母は伯父と共に施設入りをやむなくしたが、
見舞った時に、
家財が飛び回った恐怖を聞かせてくれたものだ。
伯母は話をしながら、
小刻みな震えを止めることはなかった。

後日、私は神戸へ向かう炊き出しグループにいた。
仮説の避難所となっていた小学校の校庭での炊き出し。
まるで戦場のような雰囲気の中に、
まだ怯えの中から抜け出せないでいる表情の人たちを、
数えきれないほど見た。
炊き出しを始める前に、三宮まで歩いた。
倒壊途中のビルが連なる中、
瓦解したビル跡が、現実とは到底思えないものだった。
異様なにおいが漂う中を、
ただただ夢遊病者のように歩いた。

「ありがとう」「あったかいねえ」「「よう来てくれたねえ」……!
熱い鮭雑炊を口にするみんなの顔、かお、カオ。
28年目のきのう、あの日を思い出したが、
あの顔の記憶は薄れてしまっていた。(申し訳ない!)

私が機会を見つけては、
ボランティア活動に参加するのは、
神戸のあの日、あの瞬間があったからだ。

私の中に残る大震災の記憶を、
これからも風化させたくない。
そして些細なことでも、
ボランティアとして関わっていくつもりだ。(ウン)
コメント
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