こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

笑うしかない新婚旅行顛末記

2022年12月09日 10時32分02秒 | 日記
しないはずの結婚式に新婚旅行。
田舎の両親の常識論に背中を押されて、
急遽人並みの結婚プロセスに。
場末といえば失礼だが、
なんとも貧相なたたずまいの神社が式場。
妻の友人たちの振り袖が場違いに思えるほどの結婚式。
それでもやはり感慨深いものになったのは、
両親の心遣いのおかげだったと、
今も感謝は忘れない。

新婚旅行も計画なし、
とにかくみんなの祝福を受けて、
新幹線で姫路駅を出発することを前提にしたドタバタ劇。

まずは落ち着いたポートピアホテルの後は、
シーズンオフの京都へ足を伸ばした。
実は京都の宿は予約なし。
駅前の観光案内所で慌てて民宿を直前予約。
12月の京都、
そして嵐山の寒さは格別だった。
身重の妻と旅行鞄を両手にぶら下げた私。
童顔の彼女に老け顔の私。
そして13の年齢差。
コートの襟を立てて、
お寺の境内をうろつく(?笑)男女。
どう見ても駆け落ちか、
いまでいう不倫旅と思われても仕方ない様相だったと思う。
幸運にもシーズンオフのお寺を訪れる、
観光客の姿は殆どなかったのが救いだった。
嵐山の渡月橋、肩を寄せ合い渡った記憶は、
いまも夫婦間の語り草になっている。
探しに探し辿り着いた民宿。
凍える体にはまるで御殿。
隙間風の和室で身を寄せ合って、
一夜をまんじりともせず過ごした。
深夜近い時間に、
近くのいまでいうコンビニに近いお店に。
ちらつき始めた粉雪を見上げながら、
お店で求めた甘酒とアンパンを、
かじりあったというロマンチックで、ウソみたいな話。
でも見つめ合う目には、
お互いを支え合うという誓いが炎になっていた。
(ドラマチックだが、現実は悲惨な姿だったんだろうな。今だからなんぼでも美化できるのだ。大笑い)

民宿での一夜の後は、
もう這う這うの体で京都脱出!(ワッハハハハ)
翌日は、当時やっていた喫茶店で仕事をしていた。

いやはやともいえる新婚旅行だったが、
あの京都での顛末が、
わたしたちの結婚40年の歴史を支えた原動力になったのは、
間違いないだろうな。(ウン)
コメント
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