見えざる声

感じたこと・思ったこと・追想、思うままに書きなぐった文章の
羅列を目指し・・。

  運転手は見た 惨劇の館 弐

2007年02月28日 | ショートストーリー
車を近づけていくと、店名通りの古びた二階建ての建物の全体 がもやの中に浮かび上がった。 二台の車が置いてある反対側に、車をとめた。 二台とも乗用車なので、トラックでは横に止めるのに気が引けた。 正一はよっこらしょと、運転席から下りた。 霧はかなり薄くなり、道路標識と地名の看板が目にとまった。 この峠が境になっているみたいで、別の地名看板が、反対側に かかっていた。 白熱灯は優しく正一を迎えてくれる . . . 本文を読む

BGMが評価を決定する 「イージー・ライダー」

2007年02月25日 | 映画
この映画は、名画座で見た記憶がある。 ロード・ムービーというかニューシネマというか、私には音楽 映画の範疇に入るのだが・・。 名作というには、はて?、の疑問である。 何よりこれはバックの音楽に助けられている。 出だしの「プッシャー」「ワイルドでいこう」という題で良かったか、 はて「野生で生まれて」だったか記憶が、記憶が薄れていく・・。 と、ごまかして、ジョン・ケイの歌声は、あのジム・モリソンに 似 . . . 本文を読む

心、洗われる文字  星の王子さま

2007年02月22日 | 懐かしのドラマ・漫画・アニメ・本
この本を読んだのは、高校生の時だ。 仲の良かった女の子に薦められて読んだものだ。 しかし・・、私はこの本を理解するのにかなりの時間を要した。 難しい、とても児童向けの本ではない。 何より「かつて子供だったことを忘れてしまった大人たちの・・」 はたと思い当たる節は、たびたびなれどそれに毒された目には、 見えないものは見えない。 それがちょっとした心の挫折を味合った後、この本を目にすると、 見えないも . . . 本文を読む

toSIR,withLOVE いつも心に太陽を

2007年02月19日 | 映画
これは1968年公開の、シドニー・ポワチエ主演の学園ドラマである。 イギリスの荒れた高校が舞台、そこに赴任した教師が生徒と心通わせ・・。 ポワチエの知的な顔ではあるが、黒人であるということがこの映画に、 熱血だけでは語れない何かを提議していたように思う。 それにしてもどこぞの国でも、荒れた学校はあり、そこに熱血であり地の まま生徒に体当たり的指導を施そうと、頑張る先生が昔からいた・・。 この映画で . . . 本文を読む

キャプテン ちばあきお

2007年02月17日 | 懐かしのドラマ・漫画・アニメ・本
漫画でも小説でも、作風、画風に作者の性格が反映されて、 読み手に作者の人柄を、ぼんやりとした形だが、知らしめる 感じがある。 「キャプテン」は、ひたむきに野球が好きな少年を丹念に 描いているのだが、どこか華やかさがない。 画風に今ひとつ迫力を感じない。 作者の兄、ちばてつやは嚠喨なタッチの画風で、「あしたのジョー」 は、その内容を除いて華やかなキャラクターを描いていた。 対してこちらはキャラクター . . . 本文を読む

がんばれ元気 小山ゆう

2007年02月15日 | 懐かしのドラマ・漫画・アニメ・本
小山ゆうの漫画は、そのタッチも優しくキャラクター達にも それぞの性格を体現させている。 特にこの「がんばれ元気」は、幾多の作品の中でも一番ヒュー マンなものとなっている。 ボクシング漫画なのに、殺伐とした人間関係を描かず、そこへ 至った経過を丁寧に描いている。 コミックは全二十七巻になったと思うが、その中でやはり第一 巻と二巻目が、この漫画の出色の出来ではないだろうか。 だいの大人が泣けてくる漫画 . . . 本文を読む

矢島正雄の世界  「人間交差点」

2007年02月14日 | 懐かしのドラマ・漫画・アニメ・本
矢島正雄という、脚本家がいる。 また漫画の原作としての顔を持つ。 テレビ・ドラマ「少年」は、上川隆也の演技の良さも手伝って、 好んで見ていた作品の一つだ。 それは原作が矢島正雄だったからだが、期待を裏切らぬ出来で、 なんともほんわかした気分させてくれるし、しみじみと優しさを 感じる。 矢島正雄を知ったのは、「人間交差点」というビック・コミック 連載の漫画だった。 社会の底辺にあえぐ人とか、人間的に . . . 本文を読む

言葉の洗脳 これは静かな戦争か?

2007年02月11日 | 時事・社会問題
今日の朝日新聞「天声人語」に、取り上げられているのは、 チベットである。そこへチベット仏教を習得に行っている日本人の 「坊ちゃん」の翻訳の苦労話を載せていた。 チベットは中国の一地方のスタンスが笑える。 チベットからの留学生と友好を深くし、舞台となった松山での 交流を図るって、いい加減にして欲しいものだ。 ここには不平も不満も、まったくなく民主的な行為に賛辞を送る 姿勢がありありと・・。 実際、チ . . . 本文を読む

ラウンド・ミッドナイト 

2007年02月10日 | 音楽雑記
この映画を見たのは、全く予備知識もなくただ土曜の夜、 暇にかまけてオールナイトの映画館に入ってだった。 暇にかまけてでなく、実際はこの他に娯楽がなかったし、一般人と生活パターンが あまりに違いすぎて、会う友人もいなかった。 だから大概、土曜の夜は映画館に行っていた。 その頃の田舎の映画館は二本立てである。 あと一本は失念して思い出せない・・。が、この映画はとにかくフランス人の男の 仕草が愛しくなる . . . 本文を読む

ラジオ・ディズ     思い出のカセツト・テープ1975以降

2007年02月09日 | 音楽雑記
半年ぶりくらいにビデオレンタル店に行った。 もう浦島太郎状態で、ビデオなんて片隅でDVDレンタルが大勢を占めている。 よって目的の作品などあるわけなく、百円販売にこの「ラジオ・ディズ」が陳列 されているので購入した。 ウディ・アレンのこの作品は、古き良いアメリカの下町が描かれている。 もうアレンが過ごした日常そのもの、そこの中心にあったのがラジオで、耳から 入れた知識が、想像を膨らませまた淡い夢を . . . 本文を読む

 思い出のカセット・テープ1963以前

2007年02月07日 | 音楽雑記
63年以前で、一くくりにしよう。 これ以前だと、思い出もないし第一記憶がない。(年のせいだょ・・) 「ヘイポーラ」や「エンド・オブ・ザ・ワールド」「パフ」「サーフィン・USA」 などが63年のヒット、そして「ロコモーション」が62年のヒットだったとは、 思わなかった。 それと日本で「ケメ子の唄」ってのが流行ったが、その原曲みたいなのも 収録されてる。この頃は日本のポップスは、ほとんどアメリカのコピ . . . 本文を読む

思い出のカセット・テープ1974

2007年02月06日 | 音楽雑記
この年、74年は全くといっていい程、洋楽で覚えている曲がない。 強いてあげればバーブラ・ストライサンド「追憶」、スリー・ディ グリーズ「天使のささやき」バリー・ホワイト「ラブテーマ」程度だ。 それにしたって結局、このブログを書くにあたって、後追いのテープ を聴いて、ああって唸るからだろうな・・。 もっとも生活環境も変わり、仕事にもでだしたから、それどころ でない余裕のなさかもしれない。 それでもフ . . . 本文を読む

思い出のカセット・テープ1973

2007年02月05日 | 音楽雑記
73年ヒット・チャートはカリー・サイモン「うつろな愛」スティービィ・ ワンダー「迷信」ローリング・ストーンズ「アンジー」エルトン・ジョン 「クロコダル・ロック」アルバート・ハモンド「カリフォルニアの青い空」 ドーン「幸せの黄色いリボン」オリビア・ニュートン・ジョン「レット・ イット・ビー・ミー」等、この中で「幸せの黄色いリボン」は、山田洋次 監督がこの歌からヒントを得て「幸せの黄色いハンカチ」を撮 . . . 本文を読む

思い出のカセット・テープ1972

2007年02月04日 | 音楽雑記
72年はニルソンの「ウィズアウト・ユー」とギルバート・オサリバンの 「アローン・アゲイン」が印象に残っている。 特にニルソンは「ワン」の澄み切った歌い方が、スリー・ドッグ・ナイト と対照的で、また「うわさの男」も爽やかな悲しい歌。 後に「ウィズアウト・ユー」は、マライア・キャリーがカバーし、こちらも 聞かせるいい曲になった。 他では「アメリカン・パイ」「ハート・オブ・ゴールド」「ディ・アフター・ . . . 本文を読む