見えざる声

感じたこと・思ったこと・追想、思うままに書きなぐった文章の
羅列を目指し・・。

toSIR,withLOVE いつも心に太陽を

2007年02月19日 | 映画
これは1968年公開の、シドニー・ポワチエ主演の学園ドラマである。
イギリスの荒れた高校が舞台、そこに赴任した教師が生徒と心通わせ・・。
ポワチエの知的な顔ではあるが、黒人であるということがこの映画に、
熱血だけでは語れない何かを提議していたように思う。
それにしてもどこぞの国でも、荒れた学校はあり、そこに熱血であり地の
まま生徒に体当たり的指導を施そうと、頑張る先生が昔からいた・・。
この映画でも、最初の出会いから徐々に打ち解けていく生徒と暖かく見守る
先生の師弟のやり取りは、今昔関係なく通用するものだ。
ほとんど四十年前の映画と、今の学校の現状が変わらず、変わったのは先生
の質だけでは、救える命もそれは無理だろうけど・・。
それにしても「心にいつも太陽を」と邦題が付けられているが、敬う心の尊さ
は、この邦題からは少し伺うのは無理かも・・。
まぁ、題名は日本らしいくささがあって、今となっては笑えるが、これを見た
当時は、響きは良かった。
それは勿論感情移入が、先生でなく生徒としてだからかもしれない。
近づく卒業式、「国旗、国歌」反対を唱える教師には、こんな四十年前の映画
を見ていただいて、人を教える難しさ、人を育てる難しさ、そして苦難の後に
迎えられる喜びが、教師を目指した目的であったのを思い出して欲しいねぇ。
もっとも最初から洗脳目的で教師を目指した者には、何を言っても無駄だし、
ましてそんな教師に教えを施された生徒は、可哀想でならない・・。
難しいもんだ教育は・・。しかし国の礎はこれにかかっている。
一部でも理想に燃える教師には、エールを送りたい。
                    がんばれ、熱血先生。


この主題歌をうたっているルル(風邪薬みたいな名前だが)の声はいいね。
敬う気持ちが篭って聞こえる。


http://www.youtube.com/watch?v=7aSFoY3W3NM

映像を見つけました、追加して貼っておきます。
それにしてもシドニー・ポワチエは知的でいい男だ。


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