見えざる声

感じたこと・思ったこと・追想、思うままに書きなぐった文章の
羅列を目指し・・。

  運転手は見た 惨劇の館 弐

2007年02月28日 | ショートストーリー
車を近づけていくと、店名通りの古びた二階建ての建物の全体 がもやの中に浮かび上がった。 二台の車が置いてある反対側に、車をとめた。 二台とも乗用車なので、トラックでは横に止めるのに気が引けた。 正一はよっこらしょと、運転席から下りた。 霧はかなり薄くなり、道路標識と地名の看板が目にとまった。 この峠が境になっているみたいで、別の地名看板が、反対側に かかっていた。 白熱灯は優しく正一を迎えてくれる . . . 本文を読む