私はオート・レースが好きだ。
日本の公営ギャンブルの中では、とてもマイナーで
開催場も全国に六場しかない。
関東に三つ、中部一つ、中国に一つ、九州に一つである。
選手も総勢で八百名程度である。
初めてレース場に行ったのは、群馬・伊勢崎オートレース場
である。これは大井オートの閉鎖に伴う移転であった。
消音マフラーを外した直間バイクの音の凄まじさに、最初び
びりまくったが、音にはすぐに慣れ、へんてこ . . . 本文を読む
競馬をギャンブルの概念から、広く一般に知らしめた
一頭の馬がいた。名を「ハイセイコー」といった。
地方競馬の大井で六連勝の圧倒的な勝ち方で、
中央競馬に鳴り物入りで乗り込んで来た。
人々が熱烈に歓迎したのは、地方から中央のサクセス
だったろうし、けた違いの強さへの憧れだったろう。
「ハイセイコー」以後「オグリ・キャップ」という、やはり
サクセスの馬が人気になり、老若男女に競馬は受け入れら
れた。
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