ジャヤパンパラリンピック2008アイススレッジホッケー競技
第2試合は開催国、我が日本チームが因縁のアメリカと対戦
1998年長野パラリンピック2-1の接戦で初勝利した相手がアメリカ
2002年のソルトレークパラリンピックでは開幕戦に激突。
第2ピリオドまで0-0の接戦を演じて、キャプテンDFの
加藤選手の負傷退場などの影響もあり0-3でアメリカに
リベンジを許す。初戦の勝利で勢いに乗ったアメリカは
そのまま無傷で完全優勝を遂げた。
2006トリノパラリンピックでは予選リーグ初戦初参加の
ドイツに手痛い黒星を喫したアメリカと
初戦スウェーデンに大勝した日本が2日目に対戦
負けると予選リーグ敗退が決まる崖っぷちのアメリカは
背水の陣で日本戦に向う。早いフォアチェックに
得点源のFW上原選手が完全に封じ込まれ0-3で敗戦
第3戦のドイツ戦は引き分けでも決勝トーナメント出場を
決められるドイツの固い守りに合い0-0のスコアレスドローで
日本は、予選敗退ととなった。アメリカは3位決定戦で
ドイツにリベンジし銅メダルを獲得、現在世界ランキング3位。
トリノパラリンピック大会唯一の黒星となった相手がアメリカである。
その因縁となった相手を迎えアメリカは白地のジャージで
ソルトレーク優勝のメンバーからはMANNSのみで
10代、20代を主力として若いチームながら全米から
セレクションされてきたメンバーたち。
対する黒地のジャージ日本はほとんどが長野パラリンピックからの
ベテランが3名を含むトリノ代表メンバーで占める
第1ピリオドから積極的に攻撃を見せる日本代表チーム
自陣からDF三澤からボードを使ったパスを受け
アメリカゴール前に持ち込んだ上原が先制ゴール
その後も押し気味の試合を進め1-0で第2ピリオド終了
第2ピリオドも日本は、開始から2人多い
パワープレーのチャンスがありながら無得点、
その後も再三のチャンスがありながら追加点が奪えない
時折襲うアメリカチームのシュートにもゴーリー福島選手が
ファインセーブを連発
しかし、第3ピリオド終了1分を切った頃
必死の追撃をはかり、日本ゴール前に迫るアメリカが
日本チームDFのクリアミスをMANNSが
ゴーリー福島の逆をつき右ゴールサイドに決め同点
会場の日本応援団から悲鳴があがる
そのまま第3ピリオド終了のブザーが鳴り1-1の同点
大会規定により5-5と帯氷メンバーを1人減らしての
NHL方式のビクトリーゴールの5分間の延長戦に突入
日本は途中キルプレーのピンチになるが
これを凌いで延長戦でも決着がつかず3人ずつのシュート・アウト戦へ
シュート・アウト戦とはサッカーで言うペナルティーキックのことで
先行日本チーム1人も高橋がシュートを打ち切れずノーゴール
アメリカチーム1人目が決める。
日本2人目遠藤、ゴーリーの逆を突くがこれも
パックが流れてしまいノーゴール。
アメリカ2人目はゴーリー福島がファインセーブ
運命の日本3人目は上原がシュートをはずし
アメリカが3-2で勝利!悔しがる上原選手
あたかも、2002ソルトレーク決勝のPS戦で
NORのアトレーがシュートをはずして
優勝が決まった瞬間が思い出された。
実はこの試合、おいらは引き分けの時点で
試合は終了なのだと思ってました。
撮影用のDVDカムは15分モードで撮っていたので
延長に入ってから、録画時間がやばいのに気づきました。
少しディスクに余裕はあったのですが
残り時間に不安があったので、大慌て
幸い、フェイスオフのインターバル時に
近くにいたパラフォトの記者Aさんに
予備のディスクの準備を御願いして事なきを得ました
う~んこれからは大会のルールもちゃんと
読まなければと大反省でした。
試合後の選手のアメリカに対しての感想は
「勝てない相手ではなかった。なんで負けたのかな・・・」でした。
確かに残り1分の落とし穴、とってもおしい試合だった。
でもやはり、追加点が欲しかったってところかな
アメリカチーム若いわりに
パックハンドリングが上手く、チェックに来られたときにも
左右の切り替えを、充分間を取ってかわしたり、
ボードをうまく使ってパスを出したり
長い手で相手のパスカットをしたり、なかなかいいチームだったと思います。
特に最後の1分まで諦めない粘り強いチームだなっておいらは感じました。