Harukoの濾胞性リンパ腫日記【B細胞 Ⅳ期 B症状 50歳代後半 】 2008年4月28日~

悪性リンパ腫の入院日記。多くのリンパ腫病のうち濾胞性(低悪性)リンパ腫の総合情報サイトを目指して行きます。

オンコビン注射用

2000-05-30 14:08:54 | おくすり
オンコビン注射用

商品名 オンコビン注射用 メーカー 日本化薬
分類 アルカロイド製剤>抗悪性腫瘍ビンカアルカロイド>硫酸ビンクリスチン(劇)




処方目的・適応

[硫酸ビンクリスチンの適応症](1)白血病(急性白血病,慢性白血病の急性転化時を含む)/(2)悪性リンパ腫(細網肉腫,リンパ肉腫,ホジキン病)/(3)小児腫瘍(神経芽腫,ウイルムス腫瘍,横紋筋肉腫,精巣胎児性がん,血管肉腫など)/(4)多発性骨髄腫,悪性星細胞腫,乏突起膠腫成分を有する神経膠腫に対する他の抗がん薬との併用療法

[硫酸ビンブラスチンの適応症]〈通常療法〉次の疾患の自覚的・他覚的症状の緩解→悪性リンパ腫,絨毛性疾患(絨毛がん,破壊胞状奇胎,胞状奇胎),再発または難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍,卵巣腫瘍,性腺外腫瘍)/〈M-VAC療法〉尿路上皮がん

[硫酸ビンデシンの適応症]次の疾患の自覚的・他覚的症状の緩解→急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む),悪性リンパ腫,肺がん,食道がん



[硫酸ビンクリスチン,硫酸ビンブラスチン]本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。



使用上の注意 - オンコビン注射用

一般的注意
*硫酸ビンクリスチン(オンコビン注射用)の添付文書による
(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/
脱髄性シャルコー・マリー・トゥース病

(2)使用してはいけない部位……髄腔内

(3)慎重に使用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/骨髄機能抑制/感染症の合併/神経・筋疾患の前歴/虚血性心疾患/水痘/高齢者

(4)定期検査……重い末梢神経・筋障害がおこることがあるので,定期的に末梢神経伝達速度検査,握力測定,振動覚を含む知覚検査などを,また骨髄機能抑制など重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,尿,肝・腎機能などの検査を受ける必要があります。

(5)心筋梗塞など……本剤と他の抗がん薬との併用で,心筋梗塞,狭心症,脳梗塞,肝中心静脈閉塞症(VOD)などが発症したとの報告があります。

(6)その他…… 
・〈妊婦→回避〉〈授乳婦→回避・授乳中止〉
・水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身状態が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
・感染症,出血傾向……使用によって,
感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
・性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
・二次発がん……本剤と他の抗がん薬の併用により,急性白血病(前白血病相を伴う場合もある),骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告があります。
以上の一般的注意を参照





副作用の注意

重大な副作用

(1)運動性ニューロパチー(筋麻痺,運動失調,歩行困難,けいれん,言語障害など),感覚性ニューロパチー(知覚異常,しびれ感,神経痛,疼痛など),自律神経性ニューロパチー(起立性低血圧,尿閉など),脳神経障害(視神経萎縮,味覚障害,めまい,眼振などの平衡感覚障害など),下肢深部反射の減弱・消失などの末梢神経障害がおこることがあります。

(2)汎血球減少,白血球数減少,血小板減少,貧血などの骨髄機能抑制がおこることがあります。

(3)錯乱,昏睡,意識障害などがおこることがあります。

(4)食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘などの腸管麻痺がおこることがあり,麻痺性イレウス(腸閉塞)に移行することがあります。

(5)消化管出血や消化管穿孔がおこることがあり,致命的な出血や腹膜炎に至ることがあります。

(6)意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)がおこることがあります。

(7)アナフィラキシー様症状(じん麻疹,呼吸困難,血管浮腫など)がおこることがあります。

(8)心筋梗塞,狭心症,脳梗塞が現れたとの報告があります。

(9)難聴がおこることがあります。

(10)呼吸困難,気管支けいれんが現れたとの報告があります。

(11)発熱,せきなどを伴う間質性肺炎がおこることがあります。

(12)AST・ALT・AL-P・γ-GTPの上昇などを伴う肝機能障害,黄疸が現れることがあります。





その他副作用

(1)おこることがある副作用……末梢神経障害(垂足,背痛,複視,排尿困難など)/便秘,腹痛,口内炎,悪心・嘔吐,食欲不振,下痢/アレルギー症状(発疹など)/脱毛,発汗亢進,皮膚落屑/一過性皮質盲/多尿/体重減少,発熱
(2)検査などでわかる副作用……白血球減少,貧血,顆粒球減少,血小板減少,出血傾向/AST・ALT・AL-P・γ-GTP上昇/低血圧,高血圧


他の薬剤使用時の注意
(1)併用すると本剤の作用を強める薬剤……深在性真菌治療薬(イトラコナゾール,ミコナゾールなど),L-アスパラギナーゼ
(2)本剤との併用で血中濃度が低下する薬剤……フェニトイン
(3)併用すると相互に作用が強まる薬剤……神経毒性を持つ薬剤(白金含有の抗がん薬など)
(4)併用すると呼吸困難・気管支けいれんがおこりやすい薬剤……マイトマイシンC
(5)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まる薬剤・療法……他の抗がん薬/放射線照射




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