Harukoの濾胞性リンパ腫日記【B細胞 Ⅳ期 B症状 50歳代後半 】 2008年4月28日~

悪性リンパ腫の入院日記。多くのリンパ腫病のうち濾胞性(低悪性)リンパ腫の総合情報サイトを目指して行きます。

大阪赤十字病院 血液内科【20111216更新】

2011-12-16 11:14:21 | 専門病院 関連機関
大阪赤十字病院 血液内科【20111216更新】
http://www.osaka-med.jrc.or.jp/gairai/s03.html


1.特色

血液内科は白血病、悪性リンパ腫を代表とする、血液やリンパ節の病気を対象としています。難病が多いのですが、この分野での治療の進歩はめざましく、これらの病気は抗がん剤等の治療によりある一定の割合で治癒可能となっています。

 当科では治癒をめざして「同種造血幹細胞移植(いわゆる骨髄移植)」を含む積極的な治療を行っています。平成15年には臍帯血バンクの認定施設となりましたが、さらに平成16年5月には骨髄バンクの認定施設となり、臍帯血移植や非血縁者間骨髄移植も可能となりました。また、高齢者やリスクのある方にも移植治療ができるように、抗がん剤による前処置を軽くした「ミニ移植」も行っています。さらに同種移植とは別に、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫で適応のある場合は、あらかじめ自己の造血幹細胞を採取、凍結保存しておき、大量抗がん剤治療の後、移植する「自己末梢血幹細胞移植」も多く行っています。

 当科の常勤医師数12名、ベッド数は58床で、近畿圏でも最大規模の血液内科のひとつで、日本血液学会認定施設にもなっています。骨髄移植時や強力な抗がん剤治療後には、高度の白血球減少により感染症が起こりやすくなりますが、これに備えて無菌室16床を擁しています。一方、患者さまのQOL(生活の質)を重視し、できるだけ入院期間は短縮して、外来における抗がん剤治療を取り入れています。日本血液学会認定血液専門医4名、同指導医1名。通堂部長は京都大学医学部臨床教授。




2.対象疾患

ほとんどの血液疾患に対応しています。
入院患者の頻度では、
1)悪性リンパ腫(38%)
2)急性白血病(15%)
3)多発性骨髄腫(10%)
4)骨髄異形成症候群(8%)
の順です。その他には慢性白血病、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、真性多血症などがあります。全体でみると、造血器悪性腫瘍(血液がん)が90%以上を占めます。


3.診療実績

平成22年度の1日平均外来患者数は72.0人。平成22年度の外来新規紹介患者648名。平成22年の入院患者数は悪性リンパ腫150人、急性白血病60人、骨髄異形成症候群33人、多発性骨髄腫41人、成人T細胞白血病12人、慢性白血病13人、再生不良性貧血6人です。血液がんに対する同種造血幹細胞移植は平成22年には25例(うち臍帯血移植4例)、自己末梢血幹細胞移植は19例に行われています。再生不良性貧血はかつて不治の病といわれましたが、現在では抗ヒトTリンパ球血清とシクロスポリンによる免疫抑制療法により、多くが寛解もしくは治癒しています。




医師紹介

通堂 満(部長) 血液内科 (特に血液悪性腫瘍の診断と治療)
日本内科学会教育施設指導医
日本内科学会認定医
日本血液学会認定血液専門医
日本血液学会指導医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医

平田 大二 (副部長) 血液内科
日本内科学会認定医
日本血液学会専門医

渡邊 光正 (副部長)血液内科
日本内科学会専門医
日本血液学会認定血液専門医

金子 仁臣 血液内科
日本内科学会認定医
日本血液学会認定血液専門医

藤井 紀恵 血液内科
日本内科学会認定内科医

中村 知志保 血液内科
日本内科学会認定内科医

末木 佑季 血液内科
日本内科学会認定内科医

岩井 文絵 血液内科
日本内科学会認定内科医

豊岡 奈央 血液内科
日本内科学会認定内科医

辰巳 剛一 血液内科

稲田 慎也 血液内科

松本 忠彦 血液内科

馬場 早智子 血液内科








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪市立大学付属病院

2009-01-28 00:00:00 | 専門病院 関連機関
血液内科・造血細胞移植科
当院では各種血液疾患に対する造血幹細胞移植術(骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植)に重点を置いています。一方、他の疾患や治療にも十分に対応できるように、専門医師による関連病院ネットワークを構築しています。

・受付場所・・血液内科
・診察受付・・午前9時00分~午前10時30分
・診療時間・・午前9時00分~午後 4時45分
※初診のときは、外来診察担当表をご確認ください。

■診療(初診等)のスタイル
医療機関等からの依頼(診断・治療等)を基に専門的な検査・診断や治療を行っています。受診する時には、依頼書(診療情報提供書<紹介状>、検査結果、レントゲンフィルム等)が必要です。

■概要と取り扱う疾患  
当科では次のような成人の血液疾患を扱っています。造血器悪性疾患(白血病、悪性リンパ腫、MDS、多発性骨髄腫、骨髄増殖疾患など)。造血器良性疾患(各種貧血、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病) 。

■得意とする診療内容 
同種または自家造血幹細胞移植術、抗癌化学療法、免疫抑制療法、抗体療法、分子標的療法、分化誘導療法など、血液疾患における多彩な最先端の治療が可能です。セカンドオピニオン外来(要予約)も開設しています。中でも、抗癌剤の心臓に対する長期毒性とその予防法に関しては、最先端の実績があり、重要な研究を進行させています。また、幹細胞移植療法を中心に国内外の研究機関との共同調査や研究を行っています。

【スタッフ紹介】
氏 名  専門分野・担当
  日野 雅之  血液内科全般、造血幹細胞移植
  朴   勤植  血液内科全般、医療統計学
  山根 孝久  血液内科全般、造血幹細胞移植
  高   起良  血液内科全般、造血幹細胞移植
  中前 博久  血液内科全般、造血幹細胞移植 (留学中)
  寺田 芳樹  血液内科全般、造血肝細胞移植
  武岡 康信  血液内科全般、造血肝細胞移植



http://www.med.osaka-cu.ac.jp/hosp/service/29/29.html



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪市立大学医学部附属病院血液内科

2008-12-29 00:00:00 | 専門病院 関連機関
大阪市立大学医学部附属病院血液内科は造血器悪性腫瘍に関する診断・治療を主体
に行っております。特に同種造血幹細胞移植は大阪おける中心的な役割を果たす病院の一つとなっております。2006年度の診療実績は外来延べ人数10768名、初診829名入院281名でした。同種移植実績は26症例であり、骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、すべての幹細胞源を用いた移植、また骨髄破壊的移植のみならず、ミニ移植と呼ばれる骨髄非破壊的移植も高齢者、臓器障害を有する症例に対して積極的に行っております。


Second Opinion外来を開設しております。診察日は月曜日ならびに第1・3・4・5週の水曜日となります。Second Opinion外来受診希望の患者様あるいは医療関係者の方は当院地域医療連絡室(TEL 06-6645-2877)に連絡していただき当外来の予約を取って下さい。セカンドオピニオン外来では、できるだけ根拠に基づいた客観的なお話をさせて頂きますので、必ずしも良い話とは限りません。病気によっては現時点では治療法がない場合や限られた命である場合もあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本骨髄バンク

2008-06-12 15:15:40 | 専門病院 関連機関
骨髄移植推進財団について

 当財団は白血病などの血液難病の患者さんを骨髄移植によって救うため、平成3年12月18日に設立されました。以来「公平性・公共性・広域性」を事業の基本理念として活動を続けています。

 平成19年12月現在、ドナー登録者数は約29万9000人、骨髄バンクを介した骨髄移植例数は8900例を超えました。この実績は、ひとえに国民の皆様の温かいご支援ご協力の賜物にほかなりません。

 しかしながら、今もなお適合するドナー候補者が見つからない患者さんも数多くいらっしゃいます。当財団では、一人でも多くの患者さんに骨髄移植のチャンスが広がるよう、国のご指導の下、日本赤十字社、地方公共団体等のご協力とボランティアの方々のご支援によりドナー登録推進活動を行っています。また、普及広報活動の展開に当たっては、公共広告機構並びにインターネット広告推進協議会のご協力を得ています。さらに、諸外国の骨髄バンクとの国際協力にも取り組んでいます。

  今後も、骨髄移植を待つ患者さんのために「一人でも多く、一日でも早く」を目指し、更なる業務改善を図り、コーディネート期間の短縮をはじめ、さまざまな改革を推進してまいります。

 近年の社会経済の変化は急激であり、骨髄バンクの財政環境もきわめて厳しい状況におかれております。当財団が社会の要請に応えて、患者さんの救命のため、また、コーディネート等のより一層の充実強化を図っていくためには、確固たる財政基盤を確立することが焦眉の急であります。骨髄バンク事業の社会的使命にご理解を賜り、引き続き物心両面にわたり、暖かいご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
平成20年1月


http://www.jmdp.or.jp/index.html




 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本さい帯血バンクネットワーク

2008-06-12 15:13:34 | 専門病院 関連機関
日本さい帯血バンクネットワーク

白血病や再生不良性貧血などの治療法には、骨髄液を移植する骨髄移植がよく知られています。現在、出産時に得られる『臍(さい)帯血(=へその緒と胎盤に含まれる血液)』を移植することでも同様の効果が得られることが知られています。

 平成10年1月より、国(厚生省)は臍帯血移植事業を進めていくための検討会(臍帯血移植検討会)を設置し、公開の場における審議を重ねた結果、平成11年8月に「日本さい帯血バンクネットワーク」を設立し、財政支援をすることとされました。 

 日本さい帯血バンクネットワークは、それぞれ独立した組織である全国各地のさい帯血バンクが共同で5年間に2万個のさい帯血を保存することを目標としており、さい帯血移植に必要なHLA(白血球の血液型)情報の全国一元管理および適合さい帯血の公開検索など、移植が公平かつ安全に行われるための事業を行うことを目的として設立されました。

 ネットワークでは、これまで各さい帯血バンクごとに管理されていた、保存さい帯血の情報(移植の可否を決めるHLA型、細胞数など)を共有管理し、移植を必要としている移植医療機関および主治医が検索を行えるコンピューターシステムを開発しました。これまで患者さんに適合するさい帯血の検索は各バンクごとに行われていましたが、全国的ネットワークでの検索が可能になり、より多くの移植希望者に治療機会を提供しています。

 今後は、採取・保存方法についての標準化および感染症に対する対策の検討など、より安全なさい帯血の保存と提供を目指して事業を行うことを目的としています。


1982年 中畑龍俊氏がさい帯血中に造血幹細胞を発見
1988年 フランスで世界初のさい帯血移植を実施
1991年 日本骨髄バンクが発足
1994年 東海大学で日本で最初のさい帯血移植(血縁者間)
1995年 わが国で最初の神奈川臍帯血バンク設立
1997年 横浜市大病院でさい帯血バンクを介した最初の非血縁者間さい帯血移植
1998年 厚生省(当時)が臍帯血移植検討会を設置して中間まとめ発表
1999年 日本さい帯血バンクネットワーク発足で公的さい帯血バンク事業開始
2001年 非血縁者間さい帯血移植が500例を突破(10月)
2003年 非血縁者間さい帯血移植が1,000例を突破(6月)
2004年 日本さい帯血バンクネットワーク「設立5周年大会」を開催(10月)
非血縁者間さい帯血移植が2,000例を突破(11月)






バンク名称 京阪さい帯血バンク 設立 平成14年1月7日
所在地 〒536-8505 大阪市城東区森之宮2丁目4番43号
電話番号 06-6962-7056
FAX番号 06-6962-7652
代表者名 正岡 徹
事務担当者名 松本 加代子
沿革 1995年11月 兵庫医科大学、関西医科大学、奈良県立医科大学の3施設により近畿臍帯血バンクが発足する。
1996年8月 京都府赤十字血液センター、京都府立医科大学が参加。
1997年1月 大阪大学医学部第三内科が参加する。
9月 最初の臍帯血供給を行う。以後、京都府赤十字血液センターが中心となり、1999年1月までに5例の臍帯血提供を行う。
1998年4月 大阪府赤十字血液センターが参加する。
1999年4月 兵庫さい帯血バンクが独立する。
2002年1月 京都府赤十字血液センターおよび大阪府赤十字血液センターを分離保存および検査施設とした京阪さい帯血バンクを設立する。
3月 京阪さい帯血バンクを会員組織に改組する。
5月 近畿臍帯血バンクを解散する。
2003年3月 日本さい帯血バンクネットワークに入会する。



https://www.j-cord.gr.jp/ja/index.html




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪赤十字病院 血液内科

2008-05-21 22:34:49 | 専門病院 関連機関
● 血液内科の特色

 血液内科は白血病・悪性リンパ腫を代表とする、血液やリンパ節の病気を対象としています。 いわゆる難病が多いのですが、この分野での治療の進歩はめざましく、これらの病気はある一定の割合で治癒可能となっています。

 当科では治癒をめざして造血幹細胞移植 ( いわゆる骨髄移植 ) を含む積極的な治療を行っています。 平成 15 年には臍帯血バンクの認定施設となり、臍帯血移植にも対応しています。 さらに、高齢者やリスクのある方にも可能なように、抗がん剤による前処置を軽くした「ミニ移植」も行い、移植可能な対象を広げています。

 当科のベッド数は50床で、近畿圏でも最大規模の血液内科のひとつです。 骨髄移植時や強力な抗がん剤治療後には高度の白血球減少により感染症が起こりやすくなりますが、 これに備えて完全無菌室 2 床、準無菌室 14 床を擁しています。一方、患者の QOL ( 生活の質 ) を重視し、 できるだけ入院期間は短縮して外来における抗がん剤治療を取り入れています。 また、末期で病状の悪化した場合には緩和ケアの充実に配慮しています。なお、当院は日本血液学会認定施設です。



● 対象疾患
 ほとんどの血液疾患に対応可能です。 入院患者の頻度では、
1) 悪性リンパ腫
2) 急性白血病
3) 多発性骨髄腫
4) 骨髄異形成症候群
の順です。 その他には慢性白血病、真性多血症、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血などがあります。 全体でみると造血器悪性腫瘍 ( 血液がん ) が 90 %以上を占めます。



● 診療実績
 平成18年の新規発症入院患者は悪性リンパ腫67人、急性白血病18人、多発性骨髄腫12人、骨髄異形成症候群10人です。腫瘍性疾患に対する同種造血幹細胞移植は20例(うち臍帯血移植6例)、自己末梢血幹細胞移植は10例に行われています。再生不良性貧血はかつて不治の病といわれましたが、現在では抗ヒトTリンパ球血清とシクロスポリンによる免疫抑制療法により、多くが寛解もしくは治癒しています。



● 特殊医療機器
完全無菌室 2 床、準無菌室 14 床、簡易無菌装置 2 台。
成分採血装置 2 台、幹細胞保存用超低温冷凍庫 2 台、同液体窒素タンク 2 台。



● 医師紹介
名前 通堂 満
役職 血液内科部長
専門分野 血液疾患(特に血液悪性腫瘍の診断と治療)
専門医・認定医 日本内科学会教育施設指導医
日本内科学会認定医
日本血液学会認定血液専門医
日本血液学会指導医



名前 三浦 康生
役職 血液内科部医師
専門分野 血液内科全般
専門医・認定医 日本内科学会認定医
日本血液学会認定血液専門医
日本血液学会指導医



名前 渡邊 光正
役職 血液内科部医師
専門分野 血液内科全般
専門医・認定医 日本内科学会認定医
日本血液学会認定血液専門医



名前 金子 仁臣
役職 血液内科部医師
専門分野 血液内科全般
専門医・認定医 日本内科学会認定医



名前 西澤 正俊
役職 血液内科部医師
専門分野 血液内科全般
専門医・認定医 日本内科学会認定医



名前 松井 佑亮
役職 血液内科部医師
専門分野 血液内科、感染症内科
専門医・認定医 日本内科学会認定医



名前 岡田 典子
役職 血液内科部医師
専門分野 血液内科全般
専門医・認定医







● 血液内科が骨髄バンクの移植施設に認定されました
 血液内科は白血病や悪性リンパ腫などのいわゆる血液のガンを治療しています。この分野の治療の進歩は著しく、従来は不治の病であったものが造血幹細胞移植(いわゆる骨髄移植)によって一定の割合で治癒可能となっています。当科でも以前より血縁者間の移植に携わってきました。

 しかしながら、骨髄移植を受けるためには、骨髄を提供してくださるドナーとHLA(ヒト白血球抗原)が一致しなくてはなりません。もし、血縁者にドナー適合者がいない場合は骨髄バンクで見つけていただくことになります。

 幸い骨髄バンクでドナーが見つかった場合でも、バンクの認定施設でしか移植を受けることができないため、これまでは、転院していただかなくてはなりませんでしたが、平成16年5月、当科が移植施設に認定され、今後は本院において骨髄バンクを介した非血縁者間骨髄移植が可能となりました。

 また、平成15年10月に、当科は臍帯血バンクの移植施設にも認定されておりますので、今回の認定により血縁・非血縁の骨髄移植、臍帯血移植とも本院で可能となりました。一人でも多くの方に治っていただけるよう今後とも全力を尽くしたいと思っております。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グループ・ネクサス 代表天野さん

2007-05-30 12:39:12 | 専門病院 関連機関

 悪性リンパ腫には約30種類のタイプがあり、どの種類のリンパ腫であるかによって治療法も異なります。まずは、自分のタイプを知り、治療法について情報を集めることが非常に重要だと思います。そして、分からないことは主治医に納得がいくまで聞けばよいでしょう。

 治療を受けていく間には、幾つもの分かれ道があります。かなり副作用が強くても積極的な治療を受けたいのか、病気になる前と同じような生活を続けることを優先したいのか、自分の価値観で選ばなければいけない局面に直面することもあるでしょう。自分の命や生き方にかかわることです。これを選べば100%治るというものはなく、どの治療法にも副作用もあるわけですから、医師に相談しながら、どの道を進むか自分で決めたほうが後悔は少ないと思います。

 それから、悪性リンパ腫は血液の悪性腫瘍ですから、「血液内科医」と呼ばれる血液疾患専門の医師の治療を受けることも大切です。参考までに、ネクサスのホームページでは、日本骨髄バンクの移植認定施設、日本臨床腫瘍研究グループのリンパ腫研究グループ参加施設、日本血液学会の研修施設をまとめた医療機関リストを掲載しています。

 治療には抗がん剤を使うことがほとんどですが、その抗がん剤の種類や量、期間がリンパ腫のタイプによって異なるうえ、治療法は日進月歩です。悪性リンパ腫や白血病などの治療をほとんどしたことのない先生が、最新の情報を取り入れつつ、適切な抗がん剤治療を行うのは難しいのが現実です。なかには、専門外の医師の治療を受けたために、完治するために必要な量の抗がん剤を投与してもらえず、そうこうするうち抗がん剤が効かない状態になって、治療が難しくなってしまったという人もいます。そんなことにならないためにも、悪性リンパ腫の治療経験が豊富な血液内科医の治療を受けましょう。

 私自身、2000年に悪性リンパ腫と診断され、2001年に発足したグループ・ネクサスに、患者の1人として参加しました。私は発病当時20代で、元気な友人たちから取り残されてしまったような疎外感を抱くこともありましたが、ネクサスで同じ病気の人たちに出会ったことで、苦しんでいるのは自分だけではないのだと知り安心感を覚えました。悪性リンパ腫は比較的まれながんですから、入院中も病院には同じ病気の人がいなかったというケースも珍しくはありません。ところが、ネクサスの交流会に参加すると、目の前にいる人のほとんどが同じ病気の体験者や闘病中の人なので、それだけで励まされたという方がたくさんいらっしゃいます。

 ネクサスでは、医療フォーラムや交流会などで実際に顔を突き合わせる形の情報提供・情報交換・交流と、インターネットを使っての交流・情報交換を行っています。顔を合わせる形とネット上の活動は車の両輪のようなものです。ネットでの情報交換は毎日でもできますし、入院中などにはとても心強いものです。一方で、実際に会って話し合う形の交流は、同じ病気を体験した人や家族に一度に大勢出会え、ネット上では味わえない癒やし効果があると思います。

 悪性リンパ腫の治療は長丁場になることがほとんどです。息切れしないように闘病仲間を作り、情報戦を闘い抜くつもりでがんばりましょう。(F)



◎参考資料
*グループ・ネクサス http://homepage3.nifty.com/webpage3/nexus/
*『悪性リンパ腫と言われたら』
(グループ・ネクサス編、送料のみ実費負担で無料配布中)
*『臨床雑誌内科―最新悪性リンパ腫診療(Vol.96 No.2)』(2005年8月号、南江堂)
*悪性リンパ腫と戦う会 http://www7.wisnet.ne.jp/~gia/lymphoma/
*血液疾患に関連する情報サイト「海好き」 http://umisuki.org/



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする