HARUSYO'S WORLD 二宮春将の世界

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二宮春将の歴史小説 卑弥呼の恋人 第6回

2010-12-18 03:02:47 | 日記
「ああ、トミヒコ、トミヒコ・・・・・」
 卑弥呼は豊満な肉体をトミヒコにぶつけた。
「女盛りをもてあましていたのだ」
 卑弥呼は魏の使者を取り込んで国を守った安堵感からか燃えに燃えていた。
「ああ、もっと、もっと、もっと、もっと」
 更なる愛をトミヒコに要求した。
邪馬台国の最高権力者の睦言である。
「だれにも遠慮はいらない」
 トミヒコは卑弥呼の全身を愛撫した。
「頭の先から足の爪の先まで」
 こうやってトミヒコに愛されると卑弥呼の神通力が蘇るのである。
「自分の体から神通力が失せてしまう」
 これはもっとも卑弥呼が恐れている事であった。
卑弥呼の愛の儀式は終わらない。