HARUSYO'S WORLD 二宮春将の世界

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二宮春将の歴史小説 卑弥呼の恋人 第5回

2010-12-17 05:14:15 | 日記
「これで我が邪馬台国はその名を永遠に残し、しかもその場所を探し当てる事はできない」
 卑弥呼は鏡をみてニンマリと笑うのだった。
「魏の使者を丸め込んで、自分の国『邪馬台国』がどこにあるのか分からないよう記述してもらう事に成功したことの喜びである」
「酒を持て」
 卑弥呼は上機嫌でお付の者にこう言った。
やがてお酒が体に回り火がついてきたら、
「トミヒコを呼べ」
 とお付のものに言うのだった。
卑弥呼は自分の部屋でトミヒコを全裸で迎えたのである。
「ああ、トミヒコ・・・・・・」
 卑弥呼は酒が入り火がついた体をトミヒコにくっつけてトミヒコの全身を愛撫するのだった。
 卑弥呼の真実の物語が始まろうとしていた。