自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

10月31日 出立

2008年10月31日 19時24分37秒 | 日常生活
JEEFの研修生として4月から自然学校に
来ていたあにぃが、今朝出発しました。

 あわただしい中の見送りだったのですが、
激励をうけて一路、次のステップが待つ
長野へ旅立ちました。 


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 この7ヶ月間、いろんなことがありました。
ともに過ごした仲間が去る寂しさもあります
が、あにぃの行く先を祝したいと思います。


 そして、私達も次のステップへ向かいます。


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 黒松内ぶなの森自然学校が10年を迎えて、
今、一つの転換期にきていることを感じます。

 いろいろなことがつながって、次の動きへ
向かっているダイナミクスさを肌で感じられる
この場にいられることは、大きな喜びであり、
類稀な体験です。

 その具体的なステップとして、まず明日から
風と森のがっこうの吉成夫妻を招いて実施する
セミナー「自然学校の運営と事業計画」にて、
プロジェクトデザインを行います。

 個人的な想いですが、自己変革の必要性も感
じている中、変わっていく、変えていくプロセスを
学んでいけることは、とても楽しみです。


 出立、そして変革の秋です。

                       (おーさか)

7ヶ月間ありがとうございました。

2008年10月30日 20時35分00秒 | 日常生活
本当にそうですね、いろいろありました。

大阪生まれの大阪育ち、もとい、河内生まれの河内育ち。

生活としては、関西から出た事がありませんでした。

今までの基準が基準でなく、良い意味でカルチャーショックでした。

冬を体験できないのが残念です。

機会があれば、また伺いたいと思います。

この場をお借りしまして、

今までお世話になりました皆様、ご指導、ご鞭撻、ありがとうございました。

(あにぃ)

あにぃの準備

2008年10月30日 12時01分15秒 | 日常生活
4月からともにぶなの森自然学校で
がんばってきた「あにぃ」が明日旅立ちます。
そのため荷物整理で忙しそうです。
「染めと織り」のセミナーではまり、
購入した愛用の「織り機」もあります。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 
寒くなってきましたが、
北海道に上陸したときと同様、
Myバイクで本州へ入るそうです。

次は長野などいろいろなところを転々として、
座学などの勉強をしていくそうです。

寂しくなりますが、
がんばってほしいですね!

ジョイ


冠雪!

2008年10月29日 14時30分02秒 | 日常生活


学校裏の山にも雪が降りました。
山の上だけのことかなぁと思っていましたが、
氷の粒も降ってきました。
山の黄葉もキレイですが、確実に冬へと近づいてきています。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆
本当に寒いですね。
周りを見ても寒いですが、
自然学校の動物達もとても寒そうです。

にわとりのコケッツは小屋からあまり出なくなりました。
そして4羽で身を寄せ合っています。

ヤギのドン・ガラは小屋で仲良く大根の葉を食べてます。

犬のジローは小屋の中で丸くうずくまっています。

犬のグラッチェは少し震えていました。
でも少し遊んだら、震えはなくなっていましたが、
やはり寒いのですね・・・



源じぃはまだ小屋がないので、外で大根の葉を食べています。
でもずっと見ているとなんだか寒そうです。



そんななかATSが小屋作りに向けて、整地を始めました。
もう少しだよ。
待っててね。

厳しい北海道の冬。

私は北海道は5年目になりますが、
黒松内の冬は始めてです。

ともに冬を越していこうね!
                 (ジョイ)

10月28日 水辺のブナ

2008年10月28日 14時41分01秒 | 日常生活
森林管理局のMTMさんの案内で、
沢沿いのブナを見に行きました。

 沢の両側にブナが立ち並び、
中には大人二人でようやく抱え
られるような大きいブナもありました。

 岩にはコケが生え、ブナの落ち葉のじ
ゅうたんが素敵な場所です。


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黒松内の中ノ川地区から国有林へ入っていく道すがら、
沢沿いに残るブナの木をたくさん見かけました。



間伐されずに残った木々。
今そこにある風景から、そんなことも見えるんですね。


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「面白いところがある。」
MTMさんについていった沢で、
別世界を見ました。



静かに音を奏でる清流。
秘めた年月を語る苔。
目に艶やかなブナの落ち葉。

その瞬間、私達は森の住人となりました。

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ふと目をやると、ブナの葉いちまい。



それにつられて小さな森へ。

  



              (おーさか)

10月27日 お知らせカバン

2008年10月27日 21時05分41秒 | 日常生活
 自然学校で実施するキャンプやセミナーな
どのお知らせチラシを入れたMyバッグです。

 これを持ち歩いていろいろなところを訪ね
るのですが、そこで聞かせていただくお話は、
とても参考になります。

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 今日は11月の後半に行う森のようちえんと
木育のセミナーの案内を携えて町内へ。

 チラシを渡しながら、そこでの会話がとても
重要です。
 組織の中にいるとふと見落としがちな外から
の視点であったり、なにげない一言から大きな
アイデアをいただいたり。
 なにより、お声をかけていただくことで、期待
されているのだと、感じます。

 会って話す。

 そうか、だから「会話」なんだ。

                 (おーさか)

黒松内エコツアー 2日目

2008年10月26日 17時50分59秒 | エコツアー・農山漁村ツアー

 

歌才ブナ林をゆっくりと堪能したあと
は、わが妻さんにてランチタイムでした。
らくよう(きのこ)やたこのお刺身、いももちなど、
彩り鮮やかなメニューをいただき,
黒松内の秋を感じて帰っていかれました。

★ ★ ★ ★ ★ ★
夜中に雨が降ったので心配しましたが、
ブナ林へ行くときは、もち耐えてくれたようです。

わがつまさんにて、MRKさんと合流し、
一緒に昼食を食べていると
クマゲラやアカゲラ、シマリスに会ったり、
きのこがあったという話を聞くことができました。

みなさんの顔は笑顔に溢れていて、
充実した日を送れたことが伝わってきました。

そしてなによりも「また来ますね。」という言葉。
うれしい限りです。

2日間にわたる黒松内の旅。
いろいろな秋の感じ方がありますが、
黄葉のブナ林や秋の味覚を五感で感じることができた旅だったのではないでしょうか。

一緒に行動させていただいて、
私自身も秋を体で感じることができ、とてもステキなツアーでした。

ふかふかの落ち葉。
色鮮やかな葉っぱたち。
おいしいきんつばやブナの木のようじ。
そして、ツアーに参加された方々の雰囲気。

どれもがとても印象に残っています。

秋といったら「スポーツの秋」が一番始めに浮かんでくる私ではありますが、
新たな秋を感じることができ、自分の心にとても深く刻まれたように思います。

四季折々で楽しめる黒松内がもっと好きになりました。
よい日でした。

ジョイ







黄葉と秋の恵を訪ねるたび

2008年10月25日 21時49分03秒 | その他いろいろなプログラム
秋の紅葉シーズンの1泊2日のエコツアー1日目でした。
1日目の今日は添別ブナ林の散策。
札幌、東京の6名の参加者と秋の森を満喫してきました。



落ち葉の森はカサカサフカフカ歩くのがとっても気持ちが良かったです。
ブナ、ミズナラ、ハウチワカエデ、イタヤカエデ、
コシアブラ、ハリギリ、ホオノキ、カンバたち
お好みの落ち葉を捜しながら、
みんなでこれがいいねぇ、あ、それもいいねぇ
なんて話しながらゆっくりと歩きました。



どこまでも続くように感じられる森で
笑いながら、おしゃべりしながら、自然に目を向けながら歩く。
黒松内に来ることを楽しみに何度も足を運んでくださっている方々です。
なんだか、同窓会のようだね。なんて言葉も聞く事ができました。
嬉しい限りです。

 

みんなで落ちていたブナの枝をけずってヨウジを作り、
それぞれにみつけたお好みの落ち葉をお皿に、
森に入る前に訪ねた黒松内の和菓子屋さん「すずや」の栗のきんつばをのせ
ふかふかの落ち葉の上に座り
みんなでいただきました。
森の中で食べるきんつば。本当にうまかった~~

房になって実ったヤマブドウも発見!
木登りをしてやっと届いた少しのブドウ
その一粒に意識がパーっとさえるようでした。
山のパワー満天でした。

明日の旅は・・・
歌才ブナ林の散策とわがつまさんのランチとコクワ探し!

まむ

10月25日 西風

2008年10月25日 21時21分33秒 | 日常生活
 めずらしい光景です。

 晴れの日はいつも南から風が吹いて
いたので、旗が横に見えていたのです
が、今日は手前に向かって広がってい
ます。

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 日課でHPに風向を打ち込むようになってから、
風が吹く向きを気にするようになりました。

 5月はこいのぼりの向きを見ながら。
 オンコの木の枝の動く向きや、旗のなびく
方向を見たり。
 雨の前後で風向が変わることも実感として
沸いてきました。

 都会に住んでいた頃は気にも留めなかった
のですが、雪かきをしていると気になったり。
やはり生活と自然がつながっています。
 
 さて、冬の風向きがどうなるのか。
ちょっと楽しみです。

                 (おーさか)

なぜこんなところに?

2008年10月22日 21時37分37秒 | 日常生活

大雪山の旭岳山頂で不思議な出逢いを
してまいりました。

朝7時、-3℃の晴天の銀世界、朝日の
の方角から鳥が一羽、微風に吹かれな
がら、こちらに歩いてやって来ました。

私の置いてあるザックに隠れ、寒さをし
のいでいるようです。

****************

大雪山は神の庭、ロープウェイ内のインフォメーションでそう言っていた様な気がします。

その出来事は、驚きと不思議でした。

私は朝日に向かって、両手を合わせ、願い事を声に出して唱えました。
すると、太陽の逆光でよく見えない銀世界の中からこちらに向かって現れたのです。

私は下山しようと、ザックを持ち上げました。しかし、立ち去ろうとしません。
かわいそうに、一緒に下山するか?と話しかけます。
寒さに耐えているように見えます。
逃げるかな?と、つかんでみようとすると、捕まえる事が出来たので、広いムネポッケに入れてあげました。
ロープウェイまで行き、まだ誰も来ないところで逃がしてあげました。



指の上で羽ばたこうとしましたが、飛びたてません。
地面に降りてもここはどこ?といった様子で周りをキョロョキョロ。
まもなくして、茂みの中に入っていきました。

彼の名はキクイタダキ。
頭の黄色い模様に赤線があれば雄、なければ雌。(見たのは赤線が入っていました。)
日本最小の鳥で、本州以北の高い山で繁殖し、秋冬は低地や暖地の林で見られるとのこと。

今彼はどうしているのでしょう。
無事この冬は越せるのか?
ロープウェイの下まで一緒に連れて行ってあげたほうが良かったかな?
本当はあそこで良かったのかな?

今思えば、
私が出逢ったのはキクイタダキだったのでしょうか。
神威を感じた出来事でした。

(あにぃ)

森っこすくーる

2008年10月19日 22時22分08秒 | その他いろいろなプログラム
春先のこと......
「今年小学生になった子どもも参加できる、日帰りのプログラムが欲しい」
「うーん、何とか考えてみます。」

ようやくその約束が果たせました。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

森っこすくーる「秋のたんけんたい」は、
小学校低学年向けの日帰りプログラムとして今回実施しました。

「幸せなら手をたたこう」のオープニングから始まり、
ちょっとしたゲームを終えた後、
自然学校の裏の神社へ、秋を見つけに行きました。

そこは秋の宝物庫でした!
紅葉(黄葉)、松ぼっくり、イタドリのぼっこ、オオウバユリの殻、
ゴボウの花、ススキ、ノブドウ、ヤマブドウ、ラクヨウキノコ、
ムラサキシメジ、e.t.c.・・・・・・



おいしく昼食を頂いた後は、川へ。

朱太川に流れ込む小さな支流のウエンベツ川に
仕掛けられたヤナ

そこで見たサケの最後の力をふりしぼった遡上。
そして力尽きた跡。
いろんなことを、子どもたちは感じた様子でした。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

プログラム後に、保護者のお母さん達と話す機会を得ました。
実はこうした機会もあまりなかったので、とても嬉しいことでした。

「またやってくれますよね?」
とても嬉しい言葉でした。
帰ってきた子ども達の顔を見て、判断してくれたのだと思います。

良いプログラムを提供できるよう、がんばっていきますね。

10月19日 お試し体験

2008年10月19日 21時55分57秒 | 日常生活
自然学校が行なう子どもの自然体験活動のお試し体験日!
幼児向けの「森のようちえん」と
小学校低学年向けの「森っこすくーる」の2つを同時開催しました。

 外で元気よく、サけやヤマブドウなど、
秋を感じさせてくれる自然のなかで、みんな過ごしました。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

今回、ぶなの森自然学校が実施している
子どもの自然体験をより多くのかたに知って欲しい
という想いの元に、お試し体験の日を実施しました。

森のようちえんではサケの遡上を見に行き、
まじかで命の力強さをかんじました。
森っこスクールではヤマブドウをとって食べたり、
サケの最後の命の灯火を感じました。

いずれのプログラムも、みんな楽しそうに自然の中で過ごしていました。
私達の伝えたかった想いも、伝わったのではないかな、と思います。

                         (おーさか)

大集合!

2008年10月17日 21時32分25秒 | 日常生活
明日は、山村留学生が通っている白井川小中学校の学芸会です。
そのため、夕方から山村留学生のご家族がぞくぞくと集まってきました。
久しぶりに家族に会うことができ、みんな笑顔いっぱいです。
明日はみんながずっと練習してきた成果を出す日です!楽しみです!

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
送迎のときの車の中では学芸会での合奏の楽器の音で賑わいました。
鍵盤ハーモニカやリコーダーの音色を聴いていると、
みんなの頑張りがとても伝わってきました。

その他にも
「間違ったらどうしよう」
「明日のあいさつ緊張するなぁ」
などの会話が交わされていました。

私もそうだったなぁ。
みんな通る道なんですね。
この道を通り、次へのステップへいけるのだと思います。

がんばれ!みんな!

(ジョイ)  

秋のオープンスクール

2008年10月16日 22時18分46秒 | その他いろいろなプログラム
この週末の日曜日(19日)に、秋のオープンスクールを実施いたします。
今回は、黒松内ぶなの森自然学校が実施する子どもの自然体験活動を
より多くの方に知っていただこうと、参加費を無料で行います。

実施するプログラムは2つ。
 (詳細はHPより http://www.d2.dion.ne.jp/~buna_ns/ )

○森のようちえん ※幼児向け
 「鮭のようちえん」
 森のようちえんは、北欧を発祥とした自然環境の中での幼児教育や子育て支援です。
 黒松内でも昨年度から引き続き実施しており、参加した方より多くの指示を得ています。
 
○森っこすくーる ※小学校低学年向け
 「秋のたんけんたい」
 今回初めて実施する、小学校1,2年生向けの日帰り自然体験活動です。
 自然や人との関係を築ける、気付ける“森っこ”を育てることを目指しています。

まだ参加を受け付けていますので、ぜひご参加ください。

                                       (おーさか)

10月16日 サケがのぼってます

2008年10月16日 21時44分14秒 | 日常生活
自然学校から程近い小川に鮭を捕まえ
る仕掛け、「やな」が今年も設置されてい
ます。

 やなの手前で、早くも一匹、最後の気
力を振り絞ってのぼってくる姿を見かけ
ました。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 数年前、近くのふ化場前の川で、大漁にあがってくる
鮭を見ました。
それはそれはすごい光景でした。

 もうウロコどころか皮膚もボロボロなのに、
それでも、他の鮭を乗り越えてでも、遡ってくる姿。

 なぜ、という言葉がかすむくらい、圧倒的な光景だったのを
今でも覚えています。

                      (おーさか)