自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

くろまつないポタリングキャンプ~2日目~

2021年09月26日 17時46分52秒 | 子ども向け主催事業

今日はいよいよ黒松内のまちをまわるポタリングの日!
朝はだいぶ肌寒くなってきたこの頃ですが、お天気は良さそうです。

朝起きて、コケッツのご飯をあげ、自分達で朝ごはん&昼ごはんづくり開始。

お昼ご飯用には、定番の三角や丸に加え、ハートやクロス…形にこだわった2種類のおにぎり。
朝ご飯は、お好みで具をいれて、お好みの焼き加減で食べるホットサンド。

  

デザートのりんごや、ヨーグルト、たまごスープと一緒に、いただきます!

気になる本日のコースを確認し、出発の準備。
出発後は自然学校に戻らないので、荷物の整理や部屋の掃除も済ませてしまいます。

出発地点までは車でGO!

今回参加してくれている二人はよく川あそびで来ている添別川からスタート。
まずは、川の近くにいってみよう!ということで、河原までおりると、ゴミ発見…!
来年も気持ち良くつかえるように早速ゴミ拾いをしていると、橋のうえからサイクリング中の町の方が話しかけてくれました。
かわらもきれいになったところで…

いよいよスタート!!

車の少ない農道を走ります。

と、こちらに気づいて手を振ってくれた農作業中の方が。
いつも自然学校ではお世話になっている農家さんが、さつまいもの収穫準備をされていました。
”おいももっと良くみてみたい!”とのことで、少し引き返し近づいてみることに。
すると、農家の方が作業の手を止め、近くまで来てくださいました。

 

さつまいもは収穫してから少し時間をおいてから食べること、
黒松内には福祉施設だけでなく、農家という仕事もたくさんあるということ、
黒松内ではじゃがいも、小麦、大豆などがよくとれること、
などなどたくさん教えてくれました。
今丁度畑に見える青い草は、秋蒔き小麦で、春に蒔く春蒔き小麦もあるということについては、小学3年生の二人も”学校のテストで出た!” 
と学校の授業との繋がりを発見。

ご挨拶をして、再び出発!
元気もらいました!早速ポタリングらしくて良いですね!
 

引き続きのどかな畑をみながらの道を進み、
 

第一ポイントの奥の院へ。
春先のカタクリの群生で有名なこの場所ですが、この時期は他に人もおらず、
静けさの中にある緑がとても素敵でした。

1カ所ごとにご挨拶をし、林の中ではカエルやキノコを発見。

    

木々の向こうには、今日の1番の(?)お目当て、アイスクリームをいただく予定のトワヴェールの緑の屋根が見えました。
写真は逆光?でトワヴェールは見えにくいですが、写真真ん中ほどにキレイに見えたのです。

どんぐりを拾って、どんぐりシャワー!(あたるといたいけどヘルメットがあればへっちゃら!)

 

さすが、管理されているのか、春には空き缶などのゴミが多くあったようですが、今回は落ちているゴミはほぼ無く。

再び自転車にまたがり、すすんでいくとかわいい馬を発見。遠目にご挨拶。

いよいよ見知った場所に近づいてきました。
市街地に入り、スキー場に向かう橋の上から、川をのぞき込む方をお見かけしたので、
私達もおりることに。

きいてみると、鮎と鮭が見えるとのこと。
川からのぞきこんでみると…います、います。
よく見ているとカニも見えました。役目を終え、底にただようほっちゃれ鮭も。
しばらく見ていると…カニがほっちゃれを食べ始めました。
鮭の一生の最終盤を目にした瞬間です。こうして生命がめぐっていくんですね。

  

途中、知り合いに会ったり、町の方に”がんばれ!”と声をかけていただきながら、ぐんぐん進み…
市街地をとおりぬけ、お昼前最後の難関の上り坂。
漕いだり押したりしながら登り切り、お昼ご飯に。

ベンチでお弁当をひろげます。
にぎってくれたおにぎりに、ウィンナー、塩昆布きゅうり、味噌汁にチーズ。
もりもり食べたら、お昼休憩。

公園に、小さい秋を見つけました。一部色づきはじめたカエデの紅い葉。

 

野球場の観客席で、ひと遊び。食後のおやつも食べながら。

芝生の心地よい坂があれば…
ゴロゴロころがる。一緒にころがる。ころがりあがろうとする。
すべりおりる…
坂って楽しい!!

 

松ぼっくりになろうとする、ミニぼっくりもミッケ。
 

別れを惜しみつつも、午後の部スタート!!

橋の下には線路。おくのほうにはトンネルも発見。
すぐ隣にある昔のトンネルは、今は草がおいしげっていて見えませんが冬には見える、というちゅん情報。

住宅も少なく、車通りもあるからか、道路脇にはゴミがたくさん…
気になったのでところどころとまってゴミ拾い。

  

ここから先は、フットパスコースにもなっていて、町内に住んでいても普段あまり通らない道へ。
くだりざかが気持ち良かったり、牛が放牧されていたり…
 

 

 

休憩ポイントで、地図の確認。

映えスポットだという場所で、ジャンピング写真に挑戦!
なかなか全員そろって中に浮くのが難しい!

  

車も少なく、ひろがる畑が気持ち良い道を抜けて少し行くと、
目的地の緑の屋根が見えてきます。

 

緑の屋根が目印の、トワヴェールです。(ピザやパンで有名な道の駅は、トワヴェールⅡ”ドゥ”)

初めての場所に興味津々。

好きな味のアイスをかって、お外でまったりいただきます。
同級生の見覚えのある自転車も見つけて、びっくり!
  

おいしいアイスをたべたら、途中今回1番の下り坂を気をつけながらも楽しく下り、
ゴールまであと少し!

  

途中、ゴミが続いて落ちている場所では、
みんなのほうから”さっきのところ拾いたい”と声をかけてくれました。
 

昔黒松内と寿都をむすんでいた鉄道の駅で最後の休憩。
なかのかわ、なのに、なかのか”は”表記に ”はてな?”のポーズだそう。

 

まっすぐ進み…ついたーー!!!
出発地点においていた車まで戻ってきました。
予定だと、ここで自転車をピックアップして、車でお家まで送迎…だったのですが、
まだ走れる!との二人の声で、最後家までも自走することに。

  

順番に家まで送り届け、無事全員家まで到着!!

2日間で集めたゴミ↓はこんな感じでした。
ゴミ拾いの為に走ったわけではなく、休憩ついでにゴミを拾っていただけですが、この量に。
食べ物や飲み物のゴミが多く、車通りの多い道ばたにたくさん落ちていました。
とても全てのゴミは拾えませんし、そこがゴールではありませんが、
こうしてゴミを拾うことで、自分達が考えるきっかけになったり、この姿を通して、周りの方が考えるきっかけになれば良いな…とやはり今日も感じました。

実は、私自身町中で自転車をのるようになってから、道ばたのポイ捨てゴミの多さに驚きました。
このゴミが野生動物にとっての危険になったり、風でとばされ、川におち、海にながれつくことで長い間海に漂ってしまう海洋プラスチックゴミになってしまったり…
と考えると気になりながらも、なかなか普段だととまりながらゴミを拾って…ということができなかったりしていました。

今回は、自転車での移動、そしてのんびりポタリングなので途中休憩も多めにとる、ということで、
どうせたちどまるならみんなでゴミを拾えるのでは?!と、組み合わせてみました。
二人からは、”えーなんでー?”や”めんどくさいー”の声もなく、それが当然のようにゴミを拾ってくれ、
私達も気持ち良く、無理の無い範囲でゴミ拾いを活動に組み込むことができました。

私も最近知ったのですが、World Clean Up Dayという世界中それぞれの場所で一斉にゴミ拾いをするという活動が毎年行われています。
今年は9月18日に行われ、10月10日まではゴミ拾い参加期間ということで、その活動に今回のゴミ拾いの結果も、僅かながらですが報告したいと思います。
イベントホームページ→https://worldcleanupday.jp/ 様子をみていると、昨日はアフリカの国で海岸のゴミ拾いが行われていたようで、世界との繋がりも感じます。

 

そしてなにより、今回緊急事態宣言中の活動ということで
町内の参加者に限定しての実施となりましたが、
普段車で通っている道や、知っているけど来たことの無かった場所に、
自転車でいくことができた、ということで頭の中の地図がますますひろがったのではと思います。

途中、見知った顔にであったり、声をかけてくれた人がいたり、くろまつないの方々のあたたかさにも触れることができました。

小規模ながら、実施できて良かったです。
ありがとうございました!

~~~~
今回の走行距離
1日目の寿都ポタリング 12.5km
本日の黒松内ポタリング 24km弱

~~~~~~~~~
(ちこ こと 大類幸子)

 


くろまつないポタリングキャンプ~1日目~

2021年09月25日 21時21分57秒 | 子ども向け主催事業

黒松内町民限定での開催となったくろまつないポタリングキャンプ。
ポタリング=自転車でのお散歩、ということでのんびりと周辺をおでかけします。

まずは地図でおおまかなルートの確認。
今日は練習ということで、夕方のサンセットサイクリングで海の方まで行きます。

自然学校の道で練習。

元気に、いってきまーす!

途中で、太陽光パネルがあるお家を見つけたり、家の前に犬とねこがたくさんいるのを見たり、
子牛がいたり、畑&酪農仕事中の方に”こんにちはー!”したり…
しながら海へ向けてすすみます。
 

半分こえたあたりで、足がお疲れモード。途中休憩を挟みながら、第一ポイントを目指し…

到着!!

沈みゆく太陽と、風車、日本海が一面に。

  

今回は、休憩の多めのポタリングということで、
休憩のとき近くにあるゴミを拾うクリーンアップも一緒にすることに。
途中止まれなかった道路脇にも、ゴミをちらほら見つけました…
全てのゴミは拾えませんが、少しでも今あるゴミを減らして、
そしてこの行為を見てもらうことでポイ捨ての抑制になれば…

かわいた昆布は、海に帰していました。

 

 

壁登り。

帰り道は、行きの道と少しルートを変え、さっきから大きくみえていた風車が、1番大きく見えるところへ。
風車の真下は、こわさを感じる程大きかったようです。

すすきもゲット!

おなかすいた~~お腹の虫がないている~~
といいながらも、進みます。

 

最後のチェックポイント。
朱太川河口エリアの橋からは、海からあがってきた鮭の姿も見えました。

  

夕日に赤く照らされた山々がとてもきれいです。

最後、いよいよ”おなかすいたーー!!”となりながらも、無事にゴール!!

早速、おみやげにもってかえってきたススキを、なんともぴったしはまった浮きに挿して、
コケッツ小屋に。
少し過ぎましたが、お月見気分。

 

あとはご飯が炊けるのを待つだけ!
…と、コケッツ小屋を閉めにいくと、2羽足りない!
1羽はすぐに見つかったのですが、もう1羽が見つからず、キッチンに残っていた人達にも助けをよんで捜索に。
すっかり暗くなってしまったので見つからず…諦めて捜索は切り上げました。
野生の動物もまわりにいるので、もしかしたらもう…という可能性もあるのですが、
二人とも一生懸命探してくれました…ありがとう…!

寒くなって、お腹もすいてきたので、夜ご飯に!
今日のご飯は、トマト多めカレーに、コケッツゆでたまご、野菜スープに、デザートはナシとブドウのもりもり。
いただきます、もごちそうさま、もきっちり日直さん方式でしてくれました。

シャワーをあびてポカポカ、シャキっ!と。
美容室も開店したそうです。

みんなの部屋でお絵かきやクイズをしながら、あっというまに寝る時間。

明日は、お昼を挟んでのロングコース!
黒松内っ子の二人と、黒松内のいろいろを見ながら、ぐるりとポタリング予定です。

(ちこ こと 大類幸子)

 


コケッツ新メンバー加入!

2021年09月12日 17時32分48秒 | 日常生活
コケッツ小屋に、新しいメンバーを3羽むかえました!
以前、コケッツがたくさん増えた際にニワトリをわけていただいたときと同じ所からやってきました。
ブログを遡ってみると、2015年の記事(byMJたつみ)でしたのでもう6年も前のことになるんですね…
OGPイメージ

メンバーが増えました - 自然学校発 黒松内だより

新人?いいえ、コケッツです。先日まで1羽でしたが、今は15羽とかなりの大所帯に。また、おんどりも数羽いるため、一羽が「コケコッコー」を始める...

メンバーが増えました - 自然学校発 黒松内だより

養鶏場から廃鶏を引き取って面倒をみていらした方が飼えなくなってしまったとのことで、
自然学校にお声をかけていただきました。
今春14羽に増えていたコケッツ小屋にはもうあまり増やせるスペースもないので、
他の方にもお声がけしてみたところ、ありがたいことに2組の方で引き取ってくださることになりました。

ということで自然学校には3羽をおむかえ。

他とは種類が違う、白いニワトリが1羽。紅一点ならぬ”白”一点で存在感を放っていながらも他のニワトリからつつかれている様子を見て思わず一目惚れ(?)。
茶色いボリスブラウンが2羽。
こちらは、既にいる茶色コケッツと同じ種類なので、なるべくこれまでのコケッツと見分けがつくよう、羽色が少し違う2羽にしました。

少し羽も抜けており、茶色い1羽にいたっては首の細さが丸見えな状態…!
これまでも、ボリスブラウンは加入時に抜けていた羽も少しすると生えそろっていたので、
今回もそうなっていくと願い…。

 
引き渡してくださった方によると、みんな卵を産んでいたので3羽ともメスだそう。

が、なんとも立派な蹴爪をお持ちな白さん…
雌鳥でも蹴爪がでていることもあるとのことなので、卵を産んでいるところを見るまでは、オスメスどちらの可能性もありそうそうです。



オリジナルメンバーのコケッツ14羽も、新メンバーに興奮気味ながらも元気です。


少し新旧メンバーを一緒にすると、すぐにケンカがはじまります。お互いのために、しばらくは場所を分けての生活です。

新体制のコケッツたちを、よろしくお願いいたします!

(ちこ)