花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

猿之助型と澤瀉屋型、音羽屋型、さらに團十郎型?

2005年07月04日 | 歌舞伎
猿之助の言葉から・・・まずちょっと紹介。

1988年の「7月大歌舞伎」筋書きより

「狐忠信は、江戸時代の名優小団次さんのやり方があって、
祖父猿翁はそれをもとに澤瀉屋型を創っています。
一方、それを近代的なリアリズムの感覚で洗い上げた
六代目(菊五郎)さんの音羽屋型があります。
私は、猿翁型を基本に音羽屋型と
自分の創意を加えて演じています。
忠信に必要なのは優美で繊細な味わいです。」

1998年発行 淡交ムック「義経千本桜」より
「「千本桜」の大きなテーマは狐の情だと思います。
本来、情の美しさを持っているはずの人間が闘争に
明け暮れている源平の世界。
 一方で闘争が本能である獣が、
情を持っていたというところがね。
泣きつ口説いつの悲しみの極みに鼓をもらって喜ぶ、
喜びの拡大解釈が宙乗りなんです。
ぼくは、親を慕う、永遠の少年の心でやっています。
木に登って終わるより空のかなたへ消えていくほうが
余韻が残っていいんです。メルヘンですね。」

一方、六代目菊五郎は、五代目のを継承したもの。
五代目は小団次の型を下敷きにしつつケレンを
適宜整理して、近代的に洗練したものだったらしい。

さらに9代目の團十郎が、ケレンを用いず、
親鼓に別れると云う事を性根にして勤めましたから
忠信の狂いで見物が泣きました。ということも

四ノ切には、
音羽屋型でなくさらに團十郎型もあったということか・・・。
ケレン無し・・・これもまた見てみたい。

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