江戸宵闇妖鉤爪 (えどのやみあやしのかぎづめ)

江戸宵闇妖鉤爪 (えどのやみあやしのかぎづめ)
― 明智小五郎と人間豹 ―
沢田祐二＝照明
国立劇場美術係＝美術


江戸川乱歩＝作「人間豹」より
岩豪友樹子＝脚色
九代琴松＝演出

国立劇場　大劇場

松　本　幸四郎
市　川　高麗蔵
市　川　春　猿
澤　村　鐵之助
松　本　錦　吾
市　川　染五郎

歌舞伎を演じたという江戸川乱歩

江戸川乱歩の小説が、歌舞伎になる・・その言葉にチケットを購入したけれど。
今回その意気込みは、なかなかだけど・・役者不足のような気がしてしまうしあがりだった。

今東京だけでも、歌舞伎の舞台が4箇所それに巡業も・・って
すごくありません？

たぶん・・すでに歌舞伎座が新劇場になるため、今頃は歌舞伎座公演はなかったのではなかろうかと思ってしまう。
それにしても・・と感じるのだけれど。

染五郎自身がこの公演の実現に意欲を燃やしたというだけあって、今回の公演、一番の奮闘はやはり染五郎。
彼の得意とするシャープな悪を演じて見せ、もう一役線の弱いモテ男を演じてみせてくれていた。その2人の男を演じ、人間の裏と表を見せていたわけだが・・
そんな男がひき起こした事件を、明らかにする明智小五郎なわけだが・・
まだ小説に登場する明智小五郎のような天才的なひらめきをもつ英雄のような雰囲気とはちょっとちがって・・一般的な？そのなかでちょっとだけ優秀な同心役だったような。

それ以上に・・女形。お客さんを呼びいれようと、最近TVで活躍する春猿出演になったのかなあ・・と。彼の3役の奮闘はわかるけれど・・力不足を感じてしまった。
かといって高麗蔵では、花が足りない。
いないんだろうなあ・・。今。
国立劇場の劇場は、高さこそないように思うが、舞台の大きさからいろいろなシステムも使える。舞台が大きい。それで染五郎が、ワイヤーつけて、舞台を飛び回り、トランポリンさえもつかっているのだけれど・・それを盛り上げる人たちがいない。

大きさがでない・・唯一最後の宙乗りだろうか。見所は。
ほんのちょっとの出番でももう少し役者さんがほしかったような気がし、
それがが叶えば・・もう少し厚味もでるかなあ・・・と。

劇場には、今月と来月のポスターが飾れれている

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