花形歌舞伎 昼の部

日曜日・・また寝坊！！
あっちゃ～。でもまあ・・開演時間には十分間に合うけど
予定より2時間近く寝坊してしまった。
体が睡眠を要求してるってことなにかな？

日曜日発売という買いたいチケットがあった。
チケットぴあに行くと見たい公演日は売切とのことそれでローソンにTEL
こちらで確保できたのでほっ。

その後、新橋演舞場へ。
普段劇場へは一人で出かけるとの多い私。
だが今月の演舞場には、16日1回だけが唯一、一人で観劇。
初日以来の昼の部観劇
「伊勢音頭恋寝刃」
開幕すぐ・・気になる名題下さん達にオペラグラスを向ける。
初日に比べると、いろいろその場にあった仕草をしていたり、中央で芝居をしている人をしっかり見ていたり・・頑張れ～気分で見始める。
今回の伊勢音頭は、序幕の妙見町宿屋の場、追駈け地蔵前の場、二見ヶ浦の場は
今までに見たことのない場面。東京では２０年ぶりに上演なんだそうな。この序幕が付くことによって、後半の油屋・奥庭の場面がわかりやすくはなるかなあ・・。
でもその話がなくても見れるということも思わずわかる今回の上演だった。
面白いもので・・どうしてそうなるの？と疑問を思う時には、それを知りたくなるなるもので、見てしまうと・・うん。いらないかも・・。と納得してしまう。
歌舞伎では、当初通しで、一つのしっかりとした話があったんだろうけれど・・
やがて面白い場面や、かっこいい場面・・おいしい場面だけが残って、
オペラやバレエであるガラ公演。
そんなガラ公演が主流なんだな・・って、海老蔵が今回の「伊勢音頭恋寝刃」を上演してくれたことや、前回の「源平布引滝」で今上演される舞台につながりを見せてくれたことで、感じたことだった。
　海老蔵に関しては・・とにかく今、積極的に歌舞伎に取り組んでいる。なにかちょっと違うような・・って思う芝居解釈を感じる時もあるけれど、若いし、團十郎という大きな父が後ろにいる。
　歌舞伎の舞台でどんどん活躍してください・・って思う。

一緒に出ている・・一時は注目を浴び・・今も映画では名前が出る中村獅童。
ここ数年いろいろあって、歌舞伎の舞台に立たなかったゆえ、見栄えはするが、動き（所作）や声の出し方など・・？？を感じてしまう。
伊勢音頭でも奴林平の獅童より新蔵と新十郎の杉山大蔵と桑原丈四郎のコンビに目の行く追いかけっこシーンがある。
思わずおどろいたのは、新蔵と新十郎コンビの冗談？言いそうもないのに
「ポニョ」や「レッドクリフ」がセリフの中に飛び出してきた！！　
海老蔵が、言ってもおどろかないけど・・。
私の中で新蔵と新十郎コンビ今後もあるのか？こんなこと・・と注目。

休憩はさんで
『吉野山』今回は、松緑と菊之助で、おっとりさときりっとさが出ていて
登場時の黒の塗りの笠をもって登場する静にカツラをぼかし鬢でなく、車鬢で登場してくる忠信がいい。
このところ清元の女雛男雛のない吉野山を2，3回続けてみて、それもいいんだけれど
好みで言えば、女雛男雛はあってほしいなと思い、さらに竹本で「屋島」での仕方噺のくだりを忠信が踊るのが好きだなあ・・と。
最後に静を送って、その後追おう忠信。ここは、松緑での踊り（？）ひっこみが好き。どうしても狐になってしまう忠信。
どこかジブリ作品の「平成狸合戦ぽんぽこ」・・みたいで、かわいい。
（かわいいなんていったらご本人は、いやがりそうですけど（笑））