花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

私生活

2008年10月31日 | 芝居
シアタークリエ

作  ノエル・カワード
演出 ジョン・ケアード

出演:
内野聖陽  エリオット(シビルの夫であり、アマンダの元夫)
寺島しのぶ アマンダ (ヴィクターの妻であり、エリオットの元妻)
中嶋朋子  シビル  (エリオットの新婦)
橋本じゅん ヴィクター(アマンダの新郎)

中澤聖子  ルイーズ(アマンダ所有するパリのアパートのメイド)

舞台は、
フランスの避暑地・ドーヴィル。
美しい眺めを望むリゾートホテル。 そこに2組の新婚カップルがハネムーンでやってきた。 1 組目はエリオットとシビル。そして、もう 1 組はアマンダとヴィクター。偶然にもエリオットとアマンダは元夫婦。
 隣りに元夫婦の相手が、泊まっているとは知らない 2 組のカップル。
シビルとヴィクターはパートナーの「前の相手」が気になって仕方ない。
だけれどそんなことを気にする「今の相手」に多少うんざり気味のエリオットとアマンダ。
スゥイートのバルコニーで、それぞれくつろいでいると、お互いの部屋が隣同士だと知って・・。

元カノ、元カレの出会い。この二人がなんとも感情の趣くまま・・フィーリングがよければべたべただけれど、どちらも引かずゆえぶつかったら・・ってその結末が離婚して、2度目の結婚には前のタイプとは違う人を選んだ。
そんな2組のやり取りは、男女の関係が対照的ながら、立場は逆ながら、言葉のやり取りは類似。そして衣装も・・・正装した2組は、白と黒、その白と黒に分かれていた2組。元カノ、元カレが隣同士でいることを知った二人はどうにかこの場を立ち去ろうとするけれど・・今カレ今カノそれには屈せず・・喧嘩して。
黒と白の元カノ、元カレが、再びくっついて逃避行?

ってこんな偶然って感じだけれど、4人のそれぞれのやり取りが、面白い。
お互い求めすぎて、自らをかっこよく見せようと虚栄をはって・・
ふとしたことから、イザコザになる。
でも・・って思いながら、モダンでオシャレなカップなのに、ついついおかしく見えて・・笑ってしまった。
そんな中、モダンとはとてもいえない?ちょいっとダサい、普通の男を演じる橋本じゅん・・その普通が、おかしい。
そしてその普通だった人が・・最後。って終わり方もなかなかユニーク。
1930年ごろの作品らしいけれど・・ソシアルコメディ・・って言い方がとっても似合う。
こりぁ・・お子ちゃまには、無理ね・・みたいな。でもわからなくないよね。
男女の関係・・ってものでしょう。

寺島しのぶさん・・・ママに似てきたような、パパの雰囲気もあるし・・
大地喜和子さんにも似てきたような・・。

女性2人の衣装が、素敵だったな。