花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

「カルメン」

2014年06月28日 | バレエ/ダンス
Noism1 & Noism2合同公演 劇的舞踊『カルメン』

今月はミュージカル『カルメン』が天王洲でも上演されているようだけれど私の見たのは、
神奈川芸術劇場で上演された劇的舞踊『カルメン』。

メリメの原作にオペラ、バレエの「カルメン」をNoismバージョンにして、
音楽も有名なビゼーのカルメンからのチョイスで踊られた「カルメン」でした。
劇的舞踊『カルメン』ということもあって、STORYも非常にわかりやすい易い作品でした。
しかしそのわかりやすさで描かれたカルメンという女性が、自由奔放を通り越して、野獣のような女性で描かれ
Noismを代表する井関佐和子さんのその「カルメン」は、
がさつさ、下品とすらいえそうな「野獣」でありながら男を自分の下に引き寄せる女性を感じさせられるものでした。
一方ホセは・・・小心者とでもいえそうな男。そんな男が
「カルメン」に惹かれて、最後には「カルメン」を刺し殺す。
あれ??あれれれ? こういう小心者が、最後刃物沙汰の事件を起こす!!
今月あったよあったよ。ありました。歌舞伎にも。
「名月八幡祭」いい女なんだけどね。って今回まじめな新潟から出てきてる縮屋さんに軽い気持ちで金の無心する売れっ子芸者美代吉。
 もし金を用意してくれら妻になると約束したものの・・・まじめな縮屋さんは、田舎の田地田畑すべてを金に換えるものの、
 別のところから金ができたからその金はいらない。返してくれ。。とお気軽に追い返すが。。。まじめな縮屋さん。
 だまされたたショックで刃物沙汰。

ってこの縮屋さんがホセであり、美代吉がカルメン。エスカミーリョにあたりそうなのがさらに遊び人で金遣いの荒い船頭三次。
なんてどこにでもあるんだなあ。この話なんて見終わりながら、
今回のNoism舞踊には、役者さんが登場し、あらすじを語ってくれるのです。
ここはちょっぴり小野寺修二さんの「ある女の家」っぽいかも。とその役者さんが、浅野和之に重なってしまった私です。

それでも似てるって思ったものの、Noismの世界は有名な「ビゼー」の音楽でNoism「カルメン」のすごさに見とれました。

今回7列目ぐらいかなあ?なんて思っていたら購入した席前から2列目でちょっとびっくり。
でもそれよりも神奈川初日だったからなのかしら?
最初ロビーには金森さんが、お客さんにご挨拶していたり、ホワイエでは森山開次さんや首藤康之さんが、次回公演等もかねてもあるのかいたりと、ほかにもいろいろあらあら、と客席においての目の保養もさせていただきました。

目の保養とはちょっと違いますが、Noism舞台の舞台装置というのでしょうか
いすやテーブルさらには兵士の銃にあたる小道具までおしゃれ!!
そんな所までちゃんとこってるこの舞台。次はいつなのかな?と
期待です。

白鳥の湖

2014年06月22日 | バレエ/ダンス
東京シティバレエ団の「白鳥の湖」を日生劇場で見てきた・
バレエといえば「白鳥の湖」。これは歌舞伎といえば、「勧進帳」ってものなのでしょうか?
人気のあるバレエのなかでも結末がハッピーとアンハッピーとまったく異なるのはこの作品だけなのでしょうか?

ジークフリート王子とオデット姫の結末が、結ばれぬままオデットだけ死んでしまったり、ともに身を投げてしまうこの世ではむすばれない展開と、二人は幸せにくらしうましたとさ。という結末しているものがありようですが、
私は前者のアンハッピーバージョンはインターネットの動画でしか見ていない。
といって動画以外に、「白鳥の湖」全幕を見たのはまた3本ゆえ語れたものではないのも承知。

このバレエ団の「白鳥の湖」はプティパ/イワノフ版に基づいてるようですが、石田種生の演出・振付で4幕にオリジナリティ発揮。
音楽も使われていなかった場所を織り込んだということで、4幕は、シンメトリーを使わないというコールド達の踊りだった。
王子が誓いを裏切っったものの、オデットのところに駆けつけ・・・・
ここはウエストサイドストーリーの映画版にはない、舞台では使われる
主人公二人が、追っ手から逃げるかのように二人だけのロマンチックな世界でバレエ場面のようなダンスになるところを思い出した。
王子とオデットこのときは悪魔ロートバルトに打ち勝ててるかどうかはわからないときですから
その後、倒すのはオデットの周りの白鳥達。とどめは王子でしたけれど。そこで照明がちかちかして
魔法が解けたということなのでしょうクラシック・チュチュからロマンチック・チュチュ姿になるオデットはじめいろいろな白鳥達。
めでたしめでたし。「白鳥の湖」につけられたサブタイトル「おおいなる愛の讃歌」。

見終わって・・そうっか。
こういうのもあるのね。そして見たかった黄凱さんをはじめてみて、王子だなあ。
でもヒップラインもうちょっと「ぷりっ』っ感がとぼしい(笑)
そうじゃなければ元気が欲しい。ってどういう味方してるのやら。
志賀育恵さんはエレガントだけど古風なかんじですね。

ところで
日本で集客できるバレエ「白鳥の湖」というのは、子供向け作品になるんでしょうか?
ってなくらいに「白鳥の湖」において家族連れというよりうも保護者ありうきでしょうけれど
小学生ぐらいの子供達同士で席に座っているという感じがしました。
東京シティバレエ団はティアラこうとうでのステージが多いようでそちらもそんな感じなのでしょうか?

今回日生劇場お子様おおかった(笑)
夏のファミリー向けの公演とかわらないようなかんじで。
それでその親がバレエ鑑賞初心者って雰囲気で。
値段のせいもあるのかな?S席:7,000円 A席:5,000円 B席:4,000円
この値段でフルオーケストラ演奏。

シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ

2014年03月24日 | バレエ/ダンス
新国立劇場 トリプル・ビル「シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ」
トリプル・ビルというのは。幾つかの幕のある2時間もあるようなバレエ作品でなく短いもの、一幕ものが3本あることろいうんですよね・・って、バレエを見始めて、ビントレー芸術監督のバレエ上演チョイスで知った私です。
それまでは、ガラというのが、おいしいとこどりの名場面の寄せ集め公演・・でもフランス語では「特別な催し」ってことらしいけど、
スターが登場して見所を見せてくれるのがガラで、トリプル・ビルは短編もの3本。
歌舞伎の場合、見取り狂言とか通し狂言とか、一幕ものなんて言い方は、知っていたけれどバレエなどでも同じようにあるんだなあ・・・なんて。

先にバレエ・リュスっていってたけど「火の鳥」「アポロ」「結婚」もトリプル・ビルなのかなあ?
ってこの辺がまだよくわかっていない私ですが、
 トリプル・ビル「シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ」と称されて見せてくれた作品3本
「暗やみから解き放たれて」「大フーガ」「シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ」

一番印象にのこったのは。モノトーンながら、タイトルの「暗やみから解き放たれて」。
宇宙のようでもあり、海の中のようでもあり、夜の世界から光の世界に生まれでてきたかのように壮大なダンスにかんじました。
なにか感動しちゃって目頭が熱く名ちゃった不思議な作品でした。
振り付けはジェシカ・ラングさん。新国立劇場バレエ団のために振り付けた世界初演作品だそうです。
プログラムを改めて読むと
ジェシカ・ラングさんは1999年から振付家として活躍されて、アメリカン・バレエ・シアターなど、世界のトップバレエ団に作品を提供してきたかただそうです。
またラングさんの旦那様はアルビン・エイリー・アメリカン・ダンスシアターの瀬河寛司さんって、私がNYでニューヨーク・シティ・バレエを見にいったときに、やはり見た舞踊団にいたんですねえ。黒人が多くて、アメリカだけどアフリカン。バネがありしなやかで大きさをかんじた舞踊団でした。そこにいた方が振り付け助手で名前があるのにもなにか引き込まれた一つかもしれません。

幕が開くと薄暗いステージで大きさの違う白い泡?がゆっくり、ゆっくりあがっていくのです。
水族館の水槽の中で泡が下から上に上がっていくかのよう。そのあがり方が、クラゲの足がないようにゆっくりゆっくりと・・・
その下で生まれでてきたかのような、ダンサーたち。
ダンスは、もちろん、照明、音楽がとてもいいのです。心地よく耳に目に入ってくるのです。
水族館かプラネタリウムにいるかのような・・・。
そこでは大勢のダンサーが踊り始めます。う~ン説明しろっていったてむりです(笑)
全部で場面は5つというのでしょうか。音楽がかわります。
新しいコンピューター音もあれば、マリンバ演奏もあったり場面は、リズムだけでなくそれぞれに違うのです。
2場面めは2組の男女が壁のような境をいったり来たり、 それぞれが入り替わり立ち代わりいろいろな表情を感じさせてくれます。
3場面目は男性3人マリンバの演奏が心地よく、切れのいいダンスです。
4場面めはまさにコンピューターサウンド。近未来のようなイメージです。
そして・・・闇の中で活動していたものは光の中にうまれでて・・・

DVDでなんどもみたいよ~~~って思うな作品でした。

2作品めは「大フーガ」これはまた日本舞踊の素踊り?以上
体の線がばっちり出てしまいます。ですからかなり体系的にもしんどい作品だったのでは?
ダンサーの体さえも磨かれてないと話になりません!!って。
ベートーベンの「大フーガ」に振り付けしているマーネンの作品。
こんなの日本人が、挑戦しちゃうなんてすごい!!って思わず。
世界各地で踊られる作品らしいですが・・・まさかまさか・・ですが踊ちゃっていました。
見事でした・・・が私の座った席の隣人このときは爆睡??
最初の作品とは全く趣が違っていました。

最後が、タイトルの「シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ」
バランシンってほんとすごいね。でもそれ以上に新国立バレエ団やるじゃん。
NYCBで秋にみたけど体も違うのにかっこ良かったもん!!すごいよすごいよ!!絶対すごい!!
アクロバティックな跳躍やスピーディーな回転だったり、おとをずらしてのハーモニーの様なダンス。
絶妙!!なバランス。

感動もの!!
なのになのに、客席あいてる!っ空席あり!!って新国立宣伝下手なんじゃないの?

クラシック、古典バレエが好みの高年齢者や、バレエ教室に通ってる小学生あたりがいたりするけど。
ダンスが好きそうな若者が少なすぎてませんか!!って
努力なくしてあたらしいものなんて人気もでなけりゃはやりません。
あげくにお客さんだって増えません!!

今回に限らず新しい作品に
舞踊課とか演劇課とかの学生さんとか、単純にダンスが好きな人とか・・・ほかのコンテンポラリーダンスで見に来てるような人たちが少ない!!
なにか宣伝の仕方ちがうんじゃないのかなあ?ってひたすら感じます。
たとえばチラシにしたってもっと工夫してもよさそうじゃない?
一般募集っていう手もあるんじゃないの?おかねかけずにね。(ただセンスがある人がのってくるかどうかだけど)

またたまに会場変えて、人気のあるラフォールジュルネあたりにちょいっと参加するとか・・東京ディズニーランドに出演しちゃうとか

以前ジブリがいい作品だと思うのに人がみてくれない・・そこでTV局とタイアップ?そしてら・・・って
今の人気に・・・どこかのTV番組でやっていたよねえ。

公共という立場から宣伝もいまいち制限があるのかもなのかもですが、
若者をもっと呼び入れられそうなのに・・もったいない。そう思ってしまいましたわ。

また、今回の公演再演してほしいなあ・・・とくに「暗やみから解き放たれて」

何度見ても見飽きそうにない作品でした。

ATB「くるみ割り人形」

2014年02月20日 | バレエ/ダンス
米国を代表するバレエ団「アメリカン・バレエ・シアター(ABT)」の来日公演ってことで
一昨年ニューヨークで見たニューヨークシティバレエの「くるみ割り人形」。
ニューヨークの12月は、12月ならではの舞台公演がいろいろあるようで、
そのうちの一つニューヨークシティバレエの「くるみ割り人形」を観ることができました。
その時にニューヨークを拠点として活動しているバレエ団が2つありともに12月には「くるみ割り人形」を上演していずれも人気であることを知ったのですが、
当時には公演を行ってないようで・・
見たいな~っと思っていたのです。
しかし、日本での公演は、高いですよね~
ニューヨークに行くと思えば安いけど・・・ってなわけで会場となったオーチャードホールの2階後方席で見てきました。
ABTの「くるみ割り人形」は、2010年にNYで初演した、アレクセイ・ラトマンスキー版。ということですが、
装置衣装は、ミュージカルのライオンキングの装置デザイン手がけたリチャードハドソンなんだそうです。
だから?ってことがいえるかどうか??ですけど色彩が鮮やかで、POPでおもちゃやさんの店内のよう。かなりかわいい。
だけど主役のお二人、大人になったクララのお姫様、くるみ割り人形の王子様は白(でもやさしい生糸のような)が基調になっていて、
ダイナミックな雰囲気があるんだけど、そんなに技がすごいとかんじるのではなく、とにかく楽しそう!!
みているものを楽しくさせてくれる笑顔がありました。(これはオペラグラスじゃないと笑顔そのものはわからないんですけど)

そんな二人が登場した金平糖の精の国は、登場してくるキャラの衣装がPOPでとどまらず、コメディ要素のある振り付け。
アラビアの踊りなんて、イケメンスキンヘッドの男性が、4人の女性に言い寄られ、結局いいようにおそばれてふられちゃう。
ロシアの踊りは、3馬鹿兄弟?ってくらいにおかしいのです。
エンターテイメント性が高そうだけど・・2階の客席、1階もかな?おかしいんだけど笑いがでない。
おかしいのにおかしくないのかなあ・・って笑いがこぼれてしまった私。浮いていたかも。


今回のオーチャードでは、お子さんも見に来ていたもののやはり大人のおおい客席でしたが、NYじゃ,
やっぱりお子さん連れで家族みんなでちょっとおしゃれしてホリデーシーズンにいくぶたいなんだろうなあ。っと。
でも、一方でこの作品は、楽しむ感覚でみないとつまらないかもねえ~。って
座った席の前に一人で来ていたた男性、かなり睡魔に教われねむりこんでいたかんじです。

ニューヨークシティバレエもそうでしたが、大人のダンサーだけでなく子供達が、いっぱい出てきて、
クララもくるみ割り人形も子役さんが大活躍。
日本では、子供の登場する舞台は時間に制限がありなかなか登場できないのかもですが、今回は、日数も短いということだからでしょうか
Kバレエの子供達が出演していました。子供のやんちゃぶり、大人ではここまで出ませんね(笑)
でもメインのクララやくるみ割り人形、それにこねずみくんは、来日組です。
終演後、ホワイエに出てきてくれていました。

手前のおとこの子、こねずみで大活躍でした)


(ガラ用のでしょうか、衣装が展示されていました)
今回はサプライズtpでもいうのでしょうか、現在ATBのソリストで活躍されている加治屋百合子さんが、
出演者変更になってくるみ割り人形の姉達って中の一人で登場してくれました。


新国立劇場「白鳥の湖」

2014年02月18日 | バレエ/ダンス
バレエといえば、チャイコフスキー!!って、そりゃねえ。
バレエ見てない人でもいえちゃいそうな。
さらにチャイコフスキーの3大バレエといえば、「白鳥の湖」、「眠りの森の美女」、「くるみ割り人形」ってでてくるかどうかはわかりませんが、
「白鳥の湖」は、かなりの確率で出てくるって思っています。

歌舞伎の演目(作品名)を答えよ!!って無作為に尋ねたところで、助六や赤い隈取りをした人とか、鏡獅子みたいな雰囲気は出ても演目を答える人は半分いるかなあ。
それに比べたら、バレエといえば・・・で「白鳥の湖!!」って、
そうでもないっか。でも間違いなく歌舞伎よりバレエのほうがでてくるのではないかと思います。

でもバレエは、世界各国で上演されるが故??歴史もあるゆえ、「白鳥の湖」といっても様々な演出、振り付けがあるんですよね。
初演っていうのは
1877年の モスクワ・ボリショイ劇場バレエ団なんだそうですね。
振付:ライジンガー(ライジンゲルともある)
台本:ベギチェフとゲルツェル(これもまたカタカナで言い方ほかにあり)

ただ、チャイコフスキーにとってこの初のバレエ音楽、初演は失敗だったとか。
理由として、踊り手、振付師(ヴェンツェル・ライジンガー)、指揮者のいずれにも恵まれなかったことがあげられる。ってありました。
そして今につづくこの白鳥の湖が評価されたのは、チャイコフスキーの死後、振付師マリウス・プティパにより、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で蘇演されてからだってことを今回知りました。

今回、2日目の公演日には皇太子が、2階席で鑑賞されていましたが・・・
このバレエなら雅子さまや愛子さまが、みても良さそうなのに体調悪いのかなあ、お一人って義理で来てるのかな?って取り巻きの人たちを見ていて勝手に思ってしまいました。以前こどものためのバレエを中ホールで3人で見てたときの皇太子の自然な笑顔がわすれられません。

っていって私、初日と2日目の「白鳥の湖」見に行ってたんです。
小野さんと福岡さんペアーと米沢さんと菅野さんペアー。

華があるのは小野さんと福岡さんペアーなのかなあ・・・っと思いながら米沢さんと菅野さんペアー好きなんだなあ。っと私。
ことに菅野さんってぜったい私のイメージする王子なんだもの。
技術もあるだろうけど、芝居(?)演技(?)役者として菅野王子は、孤独な雰囲気があってねえ・・・
人には気を使う優しさをもってるけど・・どこか寂しげでねえ。
って
「白鳥の湖」の「王子」がそう描かれてるのか?っていうとそうじゃないことも承知しておりますが、
お人柄優しく、何度も見合いしても雅子がいい!!っていろいりなお話し合ったでしょうに、雅子さまを妃にきめた皇太子ににてません?
ってそこで皇太子だすか??ですけどね。

福岡さんは、やっぱり元気で明るくてすてきな王子様。
海外のバレエ団の映像とか見てると1幕目、明るくて、親しみやすい王子様が白鳥の湖の王子様なのかなあ・・・っておもいますけどね。
新国立の解説を読みますと1幕目は無邪気な少年から成人になる王子ってことのようですけど、
成人して嫁を選ばねばならないとは。。少年が青年になってすぐ嫁かあ??ってその表現は踊りからは考えられん!!ちょいっと解説につっこみを入れてみる。
国を考えず友と遊びに夢中だった青年が、嫁をもらう時期になってもっとしっかりしなさいって程度だろうって思うんですけどね。

そこで身を固めろっていわれた王子が、ピピピッツ!っときたオデット!!
米沢さんはやっぱりテクニシャンだよね。オディールって思う前にくるっくるっって、フィギュアスケートスケートじゃないけど速度ある回転とかピタッて停止する足がすごい!!が先にきてしまう。バレエを習ってなくたってわかるよすごいって・・・ってかんじなんです。
一方小野さんは、先ず雰囲気から悲しげな姫!!がくるんです。ここは芝居力?
さらにオデットにそっくりなオディールになっては、米沢さんも変身するけど、小野さんのお悪魔的誘惑力はすごい。
こわ~い女!!ってまさにこれだね・って(笑)


二人とも好きなんだけど、好きな点が違うんだよなあ・・って思わず。

そんなかんじで楽しくみてた訳ですが、このバレエの最後の場面「ジークフリードはロートバルトに最後の戦いを挑む」っていうところ今ひとつなのよね。

って最近ようやく映像ですが、ほかのバレエ団の「白鳥の湖」を見て登場人物の描き方?演じ方?
バレエダンサーはやはりプロですから技術でくるのかし芝居ででくるのか?

秘すれば花なり秘せずは花なるべからず

なんでしょうか?

土曜日公演終了後に次期舞踊芸術監督からシーズン上演作品の説明がありましたが・・・なんだか、今期までのビントレー氏を排除し、
新しい自分の目指すバレエとか、バレエを誰もに見てらえるよう志すとかよりも
まず金を支払う客集め、パトロン集め、絶対条件として資金集めを使命としてるのか?って感じがしてしまったんですけど・・・。
バレエ団の金庫番っていうのは、舞踊芸術監督がやるべきことじゃないじゃないか・・・って。

野球だったか、いい人材を集めて自分の目指すために頭をつかうのが監督で、人集め、資金厚めはオーナーがやるとかいってたような
バレエ団オーナーサイドがてぬきしてるんかい?
って
いやはや。舞踊芸術監督資金集めに没頭するが故に、人が集まる?バレエお稽古の延長とか、見栄や肩書きぶらさげてやってきそうなパトロン殿向けの古典メインの次期シーズン作品選択だったのか知らん??
きいていて、わくわくさをまったく感じさせてもらえなかった説明でした。なにかがっかり。

ビントレー氏の時は、なんだかよくわからないけどバレエで面白そうなものがみれそう!!って思っていたのにな。

ある女の家

2014年01月27日 | バレエ/ダンス
新国立劇場のダンス公演「小野寺修二 カンパニーデラシネラ ある女の家」
に金曜日24日にいきました。

08年の作品『ある女の家』の改訂版なんだそうです。
今回は台詞があるってことを、小野寺修二さんと浅野和之さんが動画で話されていました。

出演;カンパニーデラシネラ
浅野和之 河内大和 竹内英明
藤田桃子 小野寺修二

構成・振付 小野寺修二
照明 磯野眞也
美術 松岡いづみ
衣裳 堂本教子

新国立劇場の中劇場での公演でした。
この日新国立劇場の最寄駅初台を走る京王線がトラブル。開演が15分遅れました。
が・・いっぱいになのかな?と思っていましたが、広報ですがサイドには空席がありました。

今回最前が10列目の中劇場ならではのステージがフラットになっての公演でした。
約1時間15分(休憩なし)のステージです。

小野修二さんによる独特なスピーディーなパフォーマンスステージ。
そこに登場してる浅野和之さん。このかた1954年生まれ・・って今回サイトで見たのですが、今年50じゃなくて60歳??
ほんとなの??
特技がフェンシング、パントマイムってあるけど・・って。
ストレートな舞台では芸達者な方という思いだけれど、今回はほんとパフォーマンスに年齢ないな!!って思ってしまう
小野修二さんのスピーディな振り付けにぴったりはまって、最初の登場からサラリーマンらしき男性がディスクに座って始まる舞台。



舞台装置も上手手前にディスク、その後方にキャンピングカー。
下手には家具やらド和やら窓やらなんだかんだが山のように高く積まれて・・家の中でもあり外の様、外壁でもあり、まるでジャングルジムのよう。
そして中央には、ポスターにも登場していた家!

なんですけど、ほんとこれがめまぐるしいほどにきびきび・・・。

大きなストーリーはないと思うんですが、とにかく「女性」が登場するのは確かで誰かの家なんでしょう。
そこにいろいろなことが起きてます。
その家で起きる不思議なパフォーマンスに魅了されまくり。

小野修二さんも要チェックってかんじです。

クラシック・バレエ ハイライツ

2014年01月27日 | バレエ/ダンス
日曜日26日は、国立に歌舞伎を見に行っておりましたが、
23日木曜日 この日は、
厚木に「新国立劇場バレエ団 クラシック・バレエ ハイライツ」を見に行っておりました。
新国立劇場バレエ団のバレエを新国立劇場以外で見るのは初めてです。
平日ということもあるのでしょうか?
いやそれ以上にバレエということ故なのでしょうか?
会場となった厚木市文化会館の客席後方やサイドには空席がけっこうありましたねえ。

そして
『パ・ド・カトル』
『アリアのための序曲』
『ドン・キホーテ』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
『白鳥の湖』より第2幕
という作品が、今回の演目になっておりました。

『アリアのための序曲』をのぞいては、バレエの好きな方、バレエを習っている方ならきっと
なじみのある作品ってことになるのでしょうか?
『アリアのための序曲』は、新国立バレエ団の貝川鐵夫さんが、2年前に振り付け発表された作品(?)で、男性3名のコンテンポにも近いダンスでしたが、
あとは、まさに一般的イメージのバレエ作品。

初めてみた『パ・ド・カトル』Wikipediaによると
1845年に初演されたバレエ作品である。ってことで
「幕が開くと、シャロン(A. E. Chalon)による初演時のリトグラフと同じポーズを取った4人のバレリーナ(彼女たちの衣装や髪型もリトグラフと同じである)が、活人画のように静止している。
やがて彼女たちは踊り始める。4人の役名は、1845年初演当時のバレリーナ名に因んでいて、それぞれのイメージを想起させるヴァリアシオンが振付けられている。
全員で踊るコーダが終わると、彼女たちはまた仲良くもとのポーズに戻って幕が下りる。」
ってありましたが、まさにそう。

『ドン・キホーテ』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
これは登場人物2名キトリとバジルの見せ場ってところですよね。
華やかで明るい!!という場面

『白鳥の湖』より第2幕
白鳥の湖と言えば、チャイコフスキーによって作曲されたバレエ音楽であり、バレエをしらなくってもなんとなく「4羽の白鳥たちの踊り」で4人のダンサーが手をつないで踊る場面を想像するところですよね。

改めて、これを見て、たぶん、バレエなんて全く見てなかった私が、バレエに興味をもつか?
って思うと多分 NO!! だったよなあ。
でも、どうも日本じゃバレエは、クラシック/古典ありきなんだろうなあ。

来期、新国立劇場バレエ団の2014/2015シーズン・バレエ公演ラインアップみると
思うにその古典が多くなってる!!
来期から芸術監督が、デヴィッド・ビントレーさんから大原永子さんに変わる。
日本人による日本向きの(?)無難な?作品選択にならざるえないのかなあ?ってね。
そんなことも厚木での公演を見ながら思ったのですが、

『パ・ド・カトル』はかわいいですね。
今回小野絢子さんが、体調を崩され予定されて出演できず、ちょいっとがっかりモードだったのですが
配役変更での本島美和さん。厚木以外では本島美和さんが、その役で踊られることもあり、美しい!!
流石!!なんでしょう。素敵なオーラ発揮!!
一方長田佳世さん、笑顔が素敵でかわいらしさが一番。
どの方も綺麗でしたが、お二人が印象にのこりました。
が、これが最初のバレエ鑑賞だったら、バレエに興味もたないな。そう思った作品でした。

そのあとの 『アリアのための序曲』
これはクラシック・バレエと銘打ってるところに入れていいのか?
って作品ですが、こちらのほうが私好み。
音楽が流れ、3人の男性が踊りますが、終盤は音楽がなくなります。
コンテンポに近い作品でした。
新国立の他のバレエ団との違いはここ!っていうものではないのかもですが、
これが好きなんだななんて思った私です。


『ドン・キホーテ』これは本公演で、なにせよかったコンビ米沢唯さんと福岡雄大さん。
福岡雄大さんって王子様よりこういうなんだろ、庶民で元気な(?)エネルギッシュな役すきだなあ。って本公演で思たのですよ。
そして米沢唯さんはほんとうにテクニシャン!!ピタっ!!ってきまるんですよ。
技の宝庫!!ってかんじで。彼女も悲恋な役でなく、ポジティブな役が似合うって思ってしまう私のでした。

『白鳥の湖』
これは主役や準主役はもちろんですが、ぜったい新国立のみせどころ?
群舞 コールドバレエが、とにかく揃っていて美しい。
ミュージカルコーラスラインじゃないけど、目立つのでなくみんなが揃ってこそ見せる美しさ。
バレエ発表会あたりでは、だれもが一生懸命でその良さはあるけど、そこがプロになると!という感じの美しさ(?)
満足しました。

でこの日厚木から帰るに当たって小田急線。
あきれたことに迷惑行為(?)の末、走ってる電車の窓から飛び降りた人がいて
電車が、止まってしまいました。

窓から飛び降りるなんて、今、映画やTV番組にありそうだけど、普通そんな行為にでるかあ??
あげく小田急全線とめることになるという迷惑行為!!
公演みてからでよかったけど、見る前だったら、払い戻し(チケット)もその人にしてもらいたいもんだ!!って

そんな事件に遭遇してしまったプチ遠征のバレエ鑑賞でした。

Noism1『PLAY 2 PLAY-干渉する次元』

2014年01月25日 | バレエ/ダンス
新潟りゅーとぴあを拠点として活動するダンスカンパニーNoismですが、関東では、KAAT(神奈川芸術劇場)がそろそろ固定?と今回3度目の公演。
『PLAY 2 PLAY-干渉する次元』を見てきました。
これは2007年の改訂版になるそうです。
そして・・・いろいろなダンスを観る中、Noismの芸術監督である金森穣さんがNoismでパフォーマンスをされるのを初めて見る私です。
でもご自身が作品の中に要所、要所に出てるのは、初めてといってるので楽しみはこのうえないものでした。

それなのに今回チョンボありきで・・自宅にチケットを忘れるという失態!!
もう・・我ながらあきれます。
(でもKAATのwebサイト購入だったためチケット確認もとれて無事に購入した場所で観ることができました。ホッ!!)

さて・・・この作品今回金森さんの存在は、壮年としての他者っってことなんだそうです。
たしかにこの人だけ雰囲気がほかの人たちと違うという印象を受けましたが、演出はそれ以外には初演とかわっていないそうですが、
振り付け、動きは、7割ほど変えている・・ってことですけれど、これは初演を知りませんのでKAATの映像からはちょっとだけ違ていた・・って思いだけで、それよるとにかく魅了されました。
木曜日にバレエをみたこともあるのですが、バレエというのは曲線が主であって、さらに上に上に重心を置くといいましょうか、操り人形、糸で操る人形のような重力に反発する踊りになるのに対し、このコンテは、重力を引き入れ、下に重点を置くイメージがあり、棒使いの人形のイメージでもあり、和の能狂言なそのすり足的印象を感じました。だからではありませんがが能狂言の舞台では、客の観るべき席が、渇して前だけではない脇席がある。この点も今回舞台上に客席があったという構成。和と違うの和にはない曲線であり開脚といった動きがこのNoismコンテにはあるってことなにかな?っとも。

だからかそうかもわかりませんが、筋肉のつき方ぜったいにバレエダンサーと違うよね・・。もちろん日本舞踊などの和の人たちとも。。って思わず。

でもそこに、男女の違いはしっかりある・・ってこともあったり・・「PLAY 2PLAY 」というダンス演出そのものの楽しい訳ではないのに引かれるのは、音楽なのか?うごきなのか?心地いいコンテンポラリーのステージでした。

前回公演は、空席もみられましたが、今回の公演土曜日はついに(?)前売り完売で、当日券で2階席が発売されていました。
すでに今年は6月もNoismの公演があるようです。「カルメン」
楽しみにしたいと思います。

新国立バレエ「くるみ割り人形」

2013年12月27日 | バレエ/ダンス
クリスマス前のバレエ公演は、ほとんどが「くるみ割り人形」なんだ!ってここ2,3年でわかった私。
「くるみ割り人形」=冬の(12月)の風物詩を感じたのは、昨年のニューヨークでの町の景色から。
いたるところに「くるみ割り人形」がおりました。

日本でもメジャーなイベントとして「クリスマス」がありますが、12月は、「くるみ割り人形」よりも「忠臣蔵」だったりベートーベン「第九」かなっと。
でも「バレエ」に携わっていたり、「バレエ」が好きな人だと『「くるみ割り人形」の季節だね!』ってなるのかな?っと。
 
今年3本位は、みたいな思っていたものの結局、新国立劇場バレエ団の「くるみ割り人形」のみとなってしまいました。
その新国立劇場バレエ団で7公演中2公演。2組のキャストで鑑賞しました。

12月17日
金平糖の精:小野絢子
王子:菅野英男
クララ:五月女 遥
ドロッセルマイヤー:冨川祐樹
雪の女王:米沢 唯
スペイン:湯川麻美子、古川和則
アラビア:本島美和、貝川鐵夫
中国:竹田仁美、江本 拓
トレパック:八幡顕光、福田圭吾、橋一輝
葦の精:長田佳世、寺田亜沙子、井倉真未

12月18日
金平糖の精:米沢 唯
王子:福岡雄大
クララ:井倉真未
ドロッセルマイヤー:冨川祐樹
雪の女王:小野絢子
スペイン:大和雅美、菅野英男
アラビア:本島美和、貝川鐵夫
中国:五月女 遥、江本 拓
トレパック:八幡顕光、福田圭吾、宇賀大将
葦の精:長田佳世、堀口 純、細田千晶

この新国立バレエ団の「くるみ割り人形」は
牧 阿佐美版ともいわれてるようで、

音楽は、ピョートル・チャイコフスキー
原案・台本 マリウス・プティパ
振付 レフ・イワーノフ

ですが、
演出・改訂振付:牧 阿佐美
装置・衣裳:オラフ・ツォンベック
照明:立田雄士
となっています。

私が見た中では、スタイリッシュな「くるみ割り人形」という舞台だとおもいます。
っていいながらまた映画を含め「くるみ割り人形」は4作品
ニューヨーク・シティ・バレエ団
東京バレエ団
英国ロイヤルバレエ団(映像)
新国立劇場バレエ団の4作品しかみてないので、それで語るか?って言われそうですね。

でも今回新国立を初日みたときにふとニューヨークシティバレエ団の「くるみ割り人形」をなんとなく見たくなりました。
多くの子供が出ている訳ですが、クリスマスパーティも終わって就寝するクララ。
その寝ているクララのベッッドが回転し・・・夢の中?
クリスマスツリーがどんどんと大きくなってくるみ割り人形が、少女と同じ等身大の王子様に・・って
ベタな子供向け絵本なのかおしれませんが、なにかとってもかわいかったな・・と。

初日のクララ五月女 遥さんだったのですが、彼女のダンス普段はとっても好きなのですが、なにか今回は
子供っぽくないという私の描くクララと一致しなかったんです。

でも、一方で2日めよりも期待通り??
菅野英男さんって王子様なんだなあ。
新国立で今私の中では王子様=菅野さんなのです。
そんな王子様が、彼女でなくあくまでもお菓子の王女さまというかんじの金平糖の精の小野さんと踊るのが、すてきでした。
最近は小野さん福岡雄大さんとのコンビが多いですが、今回は菅野さんでよかったな。って。

一方福岡雄大さんの王子様ってネズミと戦ってけっこう勝ててしまって、クララの助けなんていらない。ってかんじで凛々しいんです(笑)
2日目の福岡さん米沢 唯さんのお二人はとても元気のいいコンビ!!に見えてしまった私です。

なんだろう、初日は、キャンディキャンディの時代の二人で、2日目はプリキュア時代のお二人。って感じかな。
そして2日目のクララ井倉真未さんは、かわいい。って雰囲気でクララは2日目の方が私好きかも・・って。

新国立バレエ団の「くるみ割り人形」だけれどやっぱり踊る方によってこっちの感じ方が変わってくるのは毎度のことで、
興味ある今できれば全部のキャスト違いみたかったなあ・・・と。

なかでも両日ドロッセルマイヤーが、冨川祐樹さんだったのですが山本隆之さんもみたかったなあ・・・って思ったりも。

そして両日一番拍手が多かったんじゃないかしら?と感じた3人組のトレパック。
そのうち二人八幡顕光さんと、福田圭吾さんは前日登場なわけですが、
このお二人は、新国立の軽業師!!って勝手に思っていますが、
彼らの踊りを見ていて・・あ~彼らが「ダンス・オブ・ヴァンパイア」に出たらすっごい人気になっちゃいそう。って
あり得ない像像をしてしまいました。

12月の新国立は公演中ロービーでも、サービス満点。
ネイルペインティングをしてくれるコーナーができていたり、公演終了後は金平糖の精と王子様と握手会。
その近くでネズミの王様とこねずみと写真撮影!!

楽しいひとときでした。
私の日は違ったのですが、こねずみくんのぬいぐるみのなかに小野さんがはいっていたそうな。
なんというサプライズ(笑)

私的にはビントレーさんのサンタが登場してくれたらスーパーサプライズでしたけど(笑)

新国立バレエの好きな点はもう一つ!!ほとんどがテープでなくオーケストラの生演奏!!という音楽重視の公演であること。
チャイコフスキーの『くるみ割り人形』。いいですよね。最近ではソフトバンクのCM曲って感じもあるけど。大好きです。

DANCE to the Future ~Second Steps ~

2013年12月17日 | バレエ/ダンス
DANCE to the Future ~Second Steps ~ NBJ Choreographic Group
バレエ団員が振付けたダンス公演。

<第1部>
①「フォリア」Folia 振付:貝川鐵夫
②「SWAN」振付:マイレン・トレウバエフ
③「春」Spring 振付:広瀬碧
④「Calma」振付:今井奈穂
⑤「Chemical Reaction」振付:小笠原一真

-休憩-

<第2部>
⑥「ONE」振付:宝満直也
⑦「The Celebrities, Part VI: The Post, Break-Up Depression of the Baroque Peacocks」
  バロック孔雀の乖離後の憂鬱 振付:アンダーシュ・ハンマル
⑧「球とピンとボクら...。」Ball, pin, and Us... 振付:宝満直也
⑨「Side Effect」振付:福田圭吾

新国立劇場バレエ団の中から振付家を育てるプロジェクト「Choreographic Group」は、ビントレー舞踊芸術監督の発案・監修のもと、新国立劇場バレエ団がコンテンポラリーダンスに出会う舞台「DANCE to the Future」の関連企画として行われてます。ってことの公演。

新国立劇場では、オペラ、バレエ、ダンス、演劇って4つの公演にわけられていますが
バレエとダンスにおいては、その敷居を取っ払ってもいいんじゃないの?なんて思うのは、素人考えなのでしょうか?

ビントレー氏のコメントの中で「新国立劇場は、古典作品の伝統を継承すると共に、未来を見据え前進し続けています。今シーズンのダンス部門と新国立劇場バレエ団の演目は共に、ダンサーや観客の皆様にとってチャレンジとなる新作を披露いたします」ってあるんですよね。

広い意味でダンスの中にバレエありきなんじゃないの?日本のバレエは古典重視だけど未来、バレエ発展国では、コンテンポラリーは、バレエの未来の一つなのかな。
って

コンテポラリーダンスというくくりのダンサーさんも多い中、コンテンポラリーに挑戦する新国立のダンサーさん。振付 パフォーマンス。面白かったです。
バレエ要素が強いのかもと思いながらも、最初の貝川鐵夫さん振付「フォリア」は、冒頭センターで踊る小野さん、これがなんでしょうねえ。凄いとしか言いようがなくて、そのあとセンターで堀口さんが踊られましたが、見せるということではひけをとるものではないのですが、引きつける魅力のすごさを小野さんのパフォーマンスに感じました。

思わず、さすが新国立バレエ団のプリンシパル !!って(笑)

また新国立でバレエ団以外にもコンテで出演していた宝満直也さんの「球とピンとボクら...。」は
柳本雅寛さんと青木尚哉さんが踊った 『Lilly』を彷彿とさせるもの。
コミカルなパフォーマンスで見ているお客さんに笑いをよんでくれました。

福田圭吾さん振付「Side Effect」は、これまた、新国立の軽業師達が得意とするアクロバットに近いような軽快なダンスを披露してくれました。

コンテンポラリーダンスというとそこに何かを表現してるってことが重視されてたまにそれが???
綺麗じゃない!!気持ち悪いとすら感じてしまうダンスもあるのですが、今回はどれもみな心地のいい作品でした。
見せる、お客を楽しませてくれるというビントレー氏の影響もあるのでしょうか?

このあとに
クレオ大阪東で「Double Bill」という公演に行っていますが、ダンスを通してのメッセージ性はあるものの技術がね、っと思ってしまったのはこの新国立を見てしまったからに違いありません。

一方バレエ団のダンサー達の表現はこれからもっともっと広がっていってほしいとおもいます。
今期でビントレー舞踊芸術監督は、おしまいですが、続けていってほしいと願う企画公演です。