表情筋トレーニング ★ フェイスニング

お顔の筋肉エクササイズ「表情筋トレーニング」でアンチエイジング!素敵な笑顔と健康的な若々しいお顔を手に入れる。

顔面マヒのリハビリに挑む

2005年11月06日 | 顔面マヒのリハビリ
Nさんは56歳の男性。一年前に脳出血で倒れ、左半身マヒに。必死のリハビリを半年続け、ついには車椅子から、杖一本で歩けるまでに回復して退院。

私が、Nさんの奥様と「老人ホームでのメイクボランティア」をきっかけに数年前からお付き合いがあったことから、自宅でのNさんの「お顔のリハビリ」をお引き受けすることになりました。

Nさんのお顔の左半分は身体同様マヒしており、筋肉が動かず、表情のバランスがとれていない状態でした。トレーニングによって脳と筋肉をつなぐネットワークを再構築しなければなりませんが、それにはどのくらい時間がかかるのか、どの程度まで回復するのか、Nさんはもとより、私にとっても大きなチャレンジでした。

ただ、Nさんが非常に前向きで明るい方なので、あきらめないでトレーニングを続けてくれることには確信がありました。

まず、マヒで一番困るのはコップから水などを飲もうとすると、マヒ側の口角から漏れてしまうことです。そこで口輪筋のトレーニングを中心に行うことにしました。また、左右の表情のバランスをとるために、口角を挙げる小さな筋肉、笑顔を作るときに使う大きな筋肉も鍛えることにしました。

初めはなかなか狙った筋肉を動かすことが出来ないNさんでしたが、2ヶ月を過ぎたころから急激に上達して、筋肉にしっかり力がつき、それまでいつもストローを使って飲んでいたのが、コップから直接上手に飲むことができるようになり、「レストランにも臆することなく行かれるようになった」と大変喜んでいただけました。今ではペットボトルをラッパ飲みできるまでになりました。

そして、口角も左右同じように引きあがるようになり、笑顔に自信もついてきたとのこと。また、奥様からは、以前はこもったような発音で聞き取りにくかったものが、はっきりしてきたとの報告が。他にも、久々に会った友人達から顔つきがシャープになったと言われて、嬉しそうでした。

トレーニングは始めたのは初夏の頃でした。それから毎週毎週続けて、今は冬を迎えようとしています。たゆみなくトレーニングを続けるNさん、けっしてあきらめないNさん、ユーモアと遊び心のあるNさん。私が彼から学んだことのほうが多いかもしれません。

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