カルハ染織研究室

染め紡ぎ織りの日々と田舎の暮らし
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久しぶりの更新

2023年05月12日 | 藍の栽培・加工・染色
今年も藍の種をまき、はてさて去年はどんな感じだったかしらと開いてみたら、

約1年ぶりのブログ更新となってしまいました!


この春は、3月、4月とても暖かかったのですが、5月に入って寒いという不安定な天候だったと思います。

うまくいかないこともありますが、種はまけば出ます。

それを信じて今年もやっていこうと思います。


5月には藍を種から育てることをテーマに講座を企画しました。

その講座用にポットに種をまいてみました。



4月30日ごろには発芽が確認されました。

自家採取の種に加え、今回は種屋さんから購入したものも準備しました。


講座はもう明後日に迫ってしまい、もう少し大きくしてお渡ししたかったのですが間に合いそうにありません...

藍の栽培に関する本や資料は今では簡単に入手できますので、

今回の講座では、私が10年近く栽培してきた中で学んだことと自宅でできる染めの方法を中心にお話居ていこうと思います。

受講される皆さんにお会いできるのが楽しみです。


藍の種まき 20210502

2021年05月02日 | 藍の栽培・加工・染色
今年はポットに撒いて間引きして苗づくりをすることにしました。

真ん中に穴をあけて、パラパラと種をひとつまみほど入れました。



一つのポットに大体これくらいの種。
どのくらい発芽するのかしら…

今回は育苗ハウスの隅っこにお世話になることにしました。

今日はヘチマもまきました。






スポンジを作る予定ですが、どうやら食べることもできるみたい。

植える場所の準備はまだまだです。
急がねば!




意を決して、蒅をしこむ2020.8

2020年08月23日 | 藍の栽培・加工・染色


ご覧いただきありがとうございます。
カルハ染織は岩手で染め・織り・つむぎを中心に制作とワークショップなどの普及活動をしています。

ワークショップのご依頼や糸や生地、道具のオーダーもお待ちしています。
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たぶん、3年ぶりの蒅作り。
前回はハエがたかってしまい泣く泣く山へ帰したのでした。
8月20日は暑い!とのことだったので
思い切って蒅を仕込むことにしました。

蒅作りには乾燥藍が沢山必要です。

目標は最低でも3kgでしたが、2〜3年で
用意できたのは2kgほどでした。





一年経つと発芽しないと言われる藍の種は、飽きっぽい私に種を撒き続けるという
継続した仕事をもたらしました。
少量ですが、ここまで続けられたことに感慨深いものがありました。


バケツから溢れる乾燥葉。





1.3倍の水と合わせながらバケツに入れていきました。
2.6Lの水をお椀ですくいながら少しずつ入れました。





するとバケツの半分ほどになりました。
水と合わせる前に葉を細かくするのですが、あまり細かくできませんでした。
ただ、乾燥する段階で生のうちに揉んでいるので一つ一つのかけらは小さかったです。
特に古いものは一部、粉になっていました。


翌日のバケツの中心部の温度は40度をこえていました。




これ以降も、朝晩混ぜて音頭を測りましたが、40度を超す温度は計測できませんでした。

3日経った今日、心配になったので
ひとまわり大きいバケツに湯を張り
蒅を仕込んだバケツを付けてみましたが、
果たして発酵が進むのかわかりません。

臭いは強くなってきましたが、アンモニアまではいかないのでもう一晩やってみようと思います。



藍の一番刈り2020夏

2020年08月13日 | 藍の栽培・加工・染色


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定植が6月末だったため、
今年の藍の一番刈りはお盆頃となりました。








花芽もついてきました。
暑いけど、刈り取りと乾燥をがんばろう!

今は座敷でゴロンとしてブログ書いてますが…




萎びてくると葉を茎から取りにくくなるのでここは早くやる必要があります。

ばあちゃんが手伝ってくれてとても助かりました。

乾かしていたら気持ちいい風が吹いて、少し飛ばされてしまったのは残念でした。

岩手の山間で育てた無農薬の藍です。
乾燥藍の状態で販売をしていますので、
藍染めにお役立てください!

Instagramのプロフィールにショップのリンクがあります




時期を過ぎた藍。刈り取りから乾燥まで。

2019年09月14日 | 藍の栽培・加工・染色
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今年の藍育てはあまりうまくできませんでした。

天候のせいではなく、単に私の管理が良くなかったからです。

畑に植えるのも遅かったので、例年だと二番刈りをする頃なのですが、

まだファーストも刈っていない!


それでも育ってくれた藍。

8月19回




花もつき始めてきたのでこの頃刈り時だったと思います。

そこからなかなか手をつけられず昨日…。

9月13日



花も大きくなり、葉が黄色く見えます。

さっそく鎌でタライにひとつ分刈り取り
葉と茎を分けました。





矢印の部分は乾燥させても残るので
この段階で混ぜないようにします。



こんな風に残してもいいし、
先にこの部分を取ってしまってもOKです。

根元の方には枯れた葉や黄色くなった葉が多いのでそれも混ぜないようにします。



葉だけになったら揉みます。
揉まずに乾燥藍としても、OKです。
私は発酵させたいのでこの段階で酵素との反応が必要ですので揉みます。




ザルに擦り付けるように揉みました。

揉む前


 
揉み後
↑もっと揉んだ方がいいのですが、時期を過ぎてるため硬くて大変…

そしてアツアツのアスファルトへ


右側のが先に干したもの。左側が揉みたて。

時間が経つにつれ濃くなっていっています。

あとは乾いたら紙袋などで保管。

これが案外乾きにくいので、混ぜるなどしてうまく乾かしてください。

まだあと半分あるのでもうひと頑張りです。



今年もやります!藍育て

2019年05月09日 | 藍の栽培・加工・染色

モサモサ、モサモサ…

そんな音が聞こえてきそうです。



毎年違うやり方で蒔いており、

今年はポットに厚めに蒔いてまず芽出しをして

それから小さいポットに植え替える予定です。

たまに目をやると

双葉がパッと開いて

種の殻から飛び出す瞬間にお目にかかれます。



一つのポットだけ、一週間ズレて蒔いたのですが、

蒔いて12時間後にもう双葉が出ていました。

あまりにも早いのでトトロが来たに違いありません。

あと一週間はこのままの予定です。


藍染通信講座の琉球藍

2018年09月26日 | 藍の栽培・加工・染色
藍染通信講座を受講しており、

5月の末には琉球藍の苗が送られてきました。

講座はこちら
藍染通信文化講座






こんな封筒に入って。

開けてみると、



ちょこんと可愛らしい苗がー!

素焼きの鉢に植え替え、
挿し木をして増やしました。

以外にも直射日光には弱いらしく、
半日陰の玄関でぬくぬくと育ちました。






挿し木がうまくいきました。

放っておいたのただただ葉が育ち
鉢が隠れてしまうほどになりました。

葉だけ摘んでみると
もはや観葉植物のような固さになっていました。
素手で葉を揉んだところ手が青くなったので色素は入ったようです。

今年はまずは種を取ること第一にしたいと思います。

どんな花か楽しみ!

藍の葉を乾燥させるには

2018年09月18日 | 藍の栽培・加工・染色

近年、晴れの日が続くことが当たり前ではなくなったように思います。

稲刈りを目前にして、毎日天気予報を真剣に見ている我が家です。

藍の葉の2番狩りですが、台風や自分の無精もあり刈れないでおりました。

先日、もうなんともならないので茎はそのままに葉だけ摘み取りました。

そしてタライの中でなるべく揉み、炎天下のアスファルトに直接広げました。



石など入るので広げる前に、ほうきで掃きました。

確かによく乾く。

もう花も咲き出したので、種を取って終わりにしようか、もう少し粘ろうか、少し様子を見ています。

藍の生葉染めと叩き染め

2018年07月22日 | 藍の栽培・加工・染色
ご覧いただきありがとうございます。
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本日はNHKカルチャーセンター北上教室の「手軽にできる染め物」の開催の日でした。

暑い夏、ぴったりなのが藍染。
畑で育ててている藍たちを2日前に鉢上げし、スタンバイ。





まずは叩き染め。直接布に藍を置き、木槌で叩きます。皆さんとても丁寧でした。




トントン…トントン…
さながら日曜大工のようなサウンドです。

私はせっかちなのでこんなに綺麗に移し取れたことがないです。





直接布に葉を擦り付けるすり染めもご紹介。水で洗ってもしっかり形が残っていました。


次にいよいよ生葉染め。
茎と葉を分けたところ、葉だけでだいたい300gほどありました。
ミキサーで青汁をたくさん作ります。





できたての青汁でサンプルに絹の生地と羊毛を染めてみました。動物繊維はこのまま、染色できます。
どちらもきれいに染まりました。






木綿を染めるのでハイドロとソーダ灰を加えて染色スタート。
空気に触れる前は黄緑ですが…



空気に当たると青に変化!






あぁ、染まってよかった!自然相手なのでドキドキです。

今年は沈殿藍も作ってみたいです。
次回は化学染料でカラフルに染めます。


畑に移植した藍

2018年07月04日 | 藍の栽培・加工・染色
梅雨真っ最中の岩手。

今日は畑に移植した藍の経過を。

今回は昨年の経験をいかし、ポットで出来るだけ大きくしてから植えました。
昨年は苗が小さいうちに移植したので根切り虫やアブラムシにやられたのでした。

藍育て2017



ポットも狭くて高さのあるものを選びました。

畑は移植の一週間ほど前に石灰と肥料をまいて耕してありましたので、クワでみぞを掘り苗を置いて土を寄せました。










植えて一週間ほどは葉も黄色くちょっと心配しましたが、根が張るのをじっくり待ちました。


そして今日。だいたい2週間くらいでこのくらい成長しました。葉の緑も濃くなってきました。
周りの草も伸び放題で入り乱れております…
そのうち草取りします。晴れたらね!




藍の成長状況 2018

2018年05月30日 | 藍の栽培・加工・染色
藍の通信講座を受講しており4種類の藍の育成に挑戦しています。

今日は昨年の藍から自家採種した種から発芽した芽をポットに移植しました。種は4月の20日頃に蒔いたもので一週間ぐらいで発芽を確認しました。

今回は透明なプラスチックのケースにプランターを入れ発芽させました。これなら5月も時折涼しい岩手でも上手くいきます。



頭を揃えて植えるのがコツと教えていただきました。



ポットに直接蒔いて間引きをしてもいいのですが、なんとなく間引くのが苦手な私です。

今はぐったりしてますが、もう少し成長してから畑に植える予定です。

藍の生葉染

2017年06月23日 | 藍の栽培・加工・染色
しょうようではありません。なまばぞめ。

ちいさな絹の生地を試しに染めてみました。

ボールに水を入れ、生の藍の葉を20枚優しくとり、ボールの中で揉みくちゃにします。

大事なのはよくすりつぶすこと。酵素がきちんと出ないと染まりません。
うまくすりつぶすせてくると次第にとろみが出てきます。



爽やかな、はなだ色。
夏にぴったりの染めです。




藍の育ち具合 20170601

2017年06月01日 | 藍の栽培・加工・染色
今日は朝から雨です。

植え替えしたばかりの藍にはちょうどいい水やりになりました。

3日まえに藍が成長したので3本ずつポットに植え替えてみました。

発芽率は30パーセントくらいだとおもいます。


茎が伸びてひょろり



引っこ抜かれて引っ越しもされてぐったり


少し慣れてシャキッ˚✧₊⁺˳✧༚


やはり根張りは大事ですね〜
水は与え過ぎてもダメですので見極めて水やりするようにしています。

次の引っ越し先の畑の準備を急がなくては!