映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

2049-ダビデ像

2018年08月22日 | 30秒の心象風景
 淡路市の東浦ターミナルパーク。道の駅がある公園で、バスのターミナルや美術館などの施設も隣接している。いくつもの野外彫刻が設置されているが、もっとも存在感があるのはミケランジェロのダビデ像だろう。実物の等身大の模造だと思う。初めて見たときからその大きさに驚いたが、いまはその補修の跡が気になった。ブロンズ像が海辺の公園にあるのはちょっと心配だ。実物の写真を見たときから感じていたことだが、やや頭部が大きく思える。ここの像も遠くからその全体を見ると上半身、特に頭部のバランスが大きいと感じる。しかし、近づいて下から見上げるようになったとき、それは違和感がなくなってくる。この像の大きさはそのことを考えたバランスなのだろう。それは東大寺南大門の仁王像でも感じていたことで、小さなレプリカをみたときのバランスと実物を見上げたときに感じるバランスは異なるのである。天才的な作家は、その場、その空間で人にどう見えるかを計算しているのだろう。

30秒の心象風景12530・見上げる~ダビデ像~
https://youtu.be/L4mUzsOT2tA
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