映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4273-蟇股の彫刻

2024年04月21日 | 30秒の心象風景

 国指定重要文化財、通宝山弥勒寺の本堂は小さいながら、丁寧な造りで、細部にまで精緻な彫刻が施された建築物です。吹き放ちになっている外陣の軒裏にも、二手先の組物に尾垂木が伸び、中備えの全てが蟇股で、そこに透かしの彫刻が入っています。向拝虹梁の上にある蟇股にも両面に透かしの彫刻があります。表と裏では異なる彫刻がはめ込まれています。特に裏側には、他では余り見ない彫刻があります。中央に花のようなものがあり、その左右に霊獣のようなものが配されているのですが、犬のようにしか見えないのです。左側のものは、狛犬のように蹲踞した姿勢なのですが、右側は四つ足で立った姿勢で、頭はこちらを向けているのです。まるで子犬のように見える獣です。霊獣の獅子と言えなくもないですがどう見ても子犬です。

30秒の心象風景27651・向拝虹梁の蟇股彫刻~弥勒寺~
https://youtu.be/BH1MnBMqW4M




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