生き物の撮影では、何に出会えるか。それは、計画できるものではありません。出会ったとき、その機会を逃さない判断力、瞬発力のようなもので撮影するのです。動きの速い動物では、特に反射的な反応が必要になります。まずは収録するのです。カメラワークはそのために日頃から鍛えていたかのように思えます。水鳥の撮影も長く続けたおかげで、多くの種類の鳥たちを見分けることができるようになってきています。羽の色、動作や仕草、大きさなど、すぐにある程度の分類が頭に浮かぶようになってきています。すると、時には、あれ?と思う出会いがあるのです。何か違う。何だろう。そのときは迷わず映像収録を続けます。今回は、それによって、初めて見る鳥が撮影できたのです。カモかと思って撮影したのですが、アイサの仲間だったのです。初めて見る種でした。
30秒の心象風景27575・並んで泳ぐ~アイサ属~