映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4277-社殿建築

2024年04月25日 | 30秒の心象風景

仏殿や社殿などの伝統木造建築では、建築部材の至るところに彫刻が見られます。基本構造部材以外に、装飾を目的に加えられる部材もあります。建築技法の発達と共に装飾彫刻も豊かになってゆきました。社殿建築の庇、向拝と呼ばれる部分には虹梁と呼ばれる目立つ構造部材があります。その表面には、様々な装飾彫刻が施されます。木鼻と呼ばれる部分は特別な造形になっていることが多いです。神社などで見かけることが多いのは、獅子や象などの霊獣です。弥勒寺の護法堂では、向拝の虹梁に、鼻が長く牙を持つ象の頭部が刻まれています。向かって右側の象は口を閉じた吽形で、左側が阿形になっています。仁王門に祀られる仁王像や神社の拝殿前の狛犬などのように、右が阿形で左側が吽形という配置のものが多いのですが、弥勒寺の護法堂では数少ない逆の配置です。


30秒の心象風景27696・向拝虹梁の彫刻~弥勒寺護法堂~
https://youtu.be/hgt69HqfSaw


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