中越駅は、旭川市の新旭川駅と網走市の網走駅とを結ぶ全長234.0kmの石北本線の一般駅として、1929(昭和4)年11月20日に開業しました(開業時は石北西線に所属)。
しかし、付近の住民がすべていなくなったため、2001(平成13)年7月1日に廃駅となり、信号場となりました。
中越駅はかつては相対式ホームと島式ホームの2面3線を有し、また1932(昭和7)年10月1日までは終着駅だったので、転車台もあり、機回し線も有していました。
また、この駅の裏に蝦名林業の木工所があったので、その木材を搬出するために貨物ホームや数本の引き込み線もありましたが、貨物取扱い廃止後にそれらは撤去されてしまい、駅舎側の相対式ホームも撤去されました。
中越地区は前述の木工場があった頃、最盛期の1960(昭和35)年には106世帯657人が住んでいて中越小学校もありましたが、1966(昭和41)年に木工場が他の場所へ移転すると人口がしだいに減り始め、1985(昭和60)年には住民が1人もいなくなり、無人地帯となりました。
そして、1986(昭和61)年11月1日のダイヤ改正から、中越駅に停車する普通列車は1日に下り1本・上り1本だけとなり、この運行形態は2001年7月1日に廃駅となるまで続きました。
<中越駅の年表>
・1929(昭和4)年11月20日:国鉄石北西線の一般駅として開業
・1975(昭和50)年12月25日:駅の無人化。貨物・荷物取扱い廃止
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる
・2001(平成13)年7月1日:廃駅となり、信号場となる
(駅 舎 内)
撮影年月日:2001(平成13)年6月21日
いい木造駅舎だったですね。