大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

今日は地図の日!

2019年04月19日 | 今日は何の日

4月19日は地図の日です。

1800(寛政12)年の今日(4月19日)、伊能忠敬が蝦夷地(北海道)の測量を行うため江戸を出発しましたが、このことにちなんで「地図の日」と制定されました。

上総国(現・千葉県)出身で55歳だった伊能忠敬は、息子の秀蔵を含む内弟子3人と2人の従者を連れて、この日まず安全祈願のため富岡八幡宮に参拝した後、蝦夷地に向けて奥州街道を北上しながら第1回目の測量の旅を開始しました。 そして5月21日に函館に到着しますが、手続きの関係もあってここで8日間を過ごし、5月29日からいよいよ蝦夷地の測量を始め、10月21日に帰ってきました。 この第1次測量に要した日数は180日で、そのうち蝦夷地に滞在したのは117日だったそうです。

その後も忠敬は、72歳まで17年間もの歳月を費やして日本全国を歩いて測量し、実測による日本初の本格的な全国地図「大日本沿海興地全国」の作成に取り組みますが、完成前に亡くなってしまいます。 その地図の完成は、忠敬の死から3年後の1821(文政4)年8月7日に弟子の高橋景保たちの手で完成しました。
完成された地図はすべて手書きの彩色地図で、縮尺36,000分の1の大図、216,000分の1の中図、432,000分の1の小図があり、大図は214枚、中図は8枚、小図は3枚で測量範囲をカバーしています。
そしてこの地図は極めて精巧だったので、開国後の1861(文久元)年にイギリス海軍の測量艦が日本沿岸の測量を行おうとした際に、たまたま幕府の役人が所有していた伊能小図の写しを見て、その優秀さに驚き測量を中止したといわれるほどでした。

伊能忠敬が全国を測量するために歩いた距離は約4万キロにも及び、これは地球1周分に相当し、歩数にすると4000万歩にも達するそうです。 また、忠敬の測量技術は極めて高度で、子午線の長さは110.74kmとしており、今日の計測値と比べてもわずか0.001%の誤差という極めて高度な数字を割り出していたのでした。



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