奈良県五條市須恵3丁目にあるJR西日本の五条駅は、関西本線の王寺駅と和歌山駅とを結んでいる全線単線の和歌山線(87,5km)の駅です。
もともとは南和鉄道の一般駅として1896(明治29)年10月25日に開業しましたが、その後、関西鉄道を経て国鉄和歌山線の駅となりました。
10両分の有効長を持つ単式ホームと島式ホームの2面3線を有していて列車交換可能な業務委託駅です。
1949(昭和24)年12月に建てられた木造駅舎が単式ホーム側に健在ですが、入口部分はコンクリートで増築されており、島式ホームへは地下道で連絡しています。
2014(平成26)年度の1日の平均乗車人員は1,681人で、これは起終点駅を除く和歌山線の全34駅中6位です。
この五条駅は五條市の代表駅で、JR西日本の近畿統括本部と和歌山支社の境界にもなっているなど、和歌山線運行上の要の駅となっています。
＜五条駅の年表＞
・1896(明治29)年10月25日：南和鉄道の一般駅として開業
・1898(明治31)年4月11日：岐波鉄道が橋本駅まで開業したことにより、南和鉄道と紀和鉄道の接続駅となる
・1904(明治37)年8月27日：紀和鉄道が関西鉄道に譲渡され、南和鉄道と関西鉄道の接続駅となる
・1904(明治37)年12月9日：南和鉄道が関西鉄道に譲渡され、関西鉄道の単独駅となる
・1907(明治40)年10月1日：鉄道国有法により関西鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
・1909(明治42)年10月12日：国鉄線路名称制定により国鉄和歌山線となり、同線の駅となる
・1949(昭和24)年12月：駅舎竣工
・1984(昭和59)年2月1日：貨物・荷物取扱い廃止
・1987(昭和62)年4月1日：国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
（駅 名 標）
（和歌山方面を望む）
（五条駅駅舎）
（駅 舎 内）
撮影年月日：2015(平成27)年8月9日
