大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

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旧国鉄岩内線が廃止された日!

2015年06月30日 | 鉄道

旧国鉄岩内線は、函館本線の小沢駅と岩内駅とを結ぶ全長14.9kmの全線単線非電化のローカル線でした。

 (小沢)-国富ー幌似ー前田ー西前田ー岩内

この岩内線は、1910(明治43)年8月3日に施行された軽便鉄道法に基づいて岩内と函館本線を接続する目的で建設され、1912(大正元)年11月1日に全線が開通しました。 さらに改正鉄道敷設法別表第130号ノ2により、岩内から日本海沿岸を通って黒松内まで建設される予定でしたが、結局実現には至りませんでした。

岩内はニシン漁で栄えた良港で、沿線には茅沼炭鉱や国富鉱山もあったので、岩内線はかつては海産物や石炭や鉱石の輸送が盛んに行われていました。
しかしその後、炭鉱や鉱山の閉山により貨物輸送量が減少し、モータリゼーション化により旅客数も減少したので、岩内線は1968(昭和43)年9月1日に国鉄諮問委員会が提出した“赤字83線”にも名を連ね、1980(昭和55)年12月27日に施行された国鉄再建法(日本国有鉄道経営再建促進特例措置法)により、1981(昭和56)年9月18日には第1次特定地方交通線として廃止承認されてしまいます。 ちなみに、1981年の岩内線の営業係数(100円の売り上げるを得るために必要な費用)は1663にまでなっていました。
そして1985(昭和60)年6月30日限りで廃止されました。

 <岩内線の年表>

 ・1912(大正元)年11月1日:小沢~岩内間(14.9km)が岩内軽便線として開業
 ・1913(大正2)年9月21日:国富駅を開設
 ・1919(大正8)年12月5日:幌似駅を開設
 ・1922(大正11)年9月2日:線路名が岩内線に改称される
 ・1949(昭和24)年6月1日:国鉄岩内線となる
 ・1963(昭和38)年10月1日:西前田駅を開設
 ・1981(昭和56)年9月18日:第1次特定地方交通線として廃止承認される
 ・1984(昭和59)年2月1日:前線の貨物営業廃止
 ・1985(昭和60)年6月30日:この日限りで岩内線が廃止 



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