4月27日は婦人警官記念日です!
太平洋戦争終結後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の婦人警官採用の指示により、1946(昭和21)年2月21日に募集要項が出されました。 20歳~30歳の女学校卒業者・身長150cm以上・都内在住などの応募資格があったものの、1673人の女性が応募し、この中から62人が3月18日に警視庁に採用され、4月27日に婦人警官として初めて勤務につきました。 ちなみに、当時の彼女たちの1ヵ月の給料は279円50銭でした。
このことから、4月27日は「婦人警官記念日」に制定されました。
当時の婦人警官はほとんど事務職で逮捕(執行)権も与えられていなかったので、男性警察官の補助的な役割でした。 しかしその後、婦人警官の職務範囲は次第に拡大し、1967(昭和42)年には、二輪車の運転技能に優れた婦人警官による初の女子白バイ隊も発足しました。
ちなみに、日本では2000(平成12)年4月1日に施行された男女雇用機会均等法の全面改正により、従来の婦人警察官という呼称から現在の「女性警察官」に改められました。
2018(平成30)年度における女性警察官の人数は2万4587人で、全警察官のうち9.4%を占めています。 また、女性警察官のうち独身者は、警察の用意した寮に住居を与えられ、1年間の初任過程が済むまでは寮への入居が義務付けられています。女子寮に配置され、ここは警察学校のようなものだそうです。
ところで、女性警察官は以前は交通課などの交通部門に配置されるケースが多かったのですが、近年は地域・刑事・組織犯罪対策などに配置される比率が大きく増えています。この背景には、女性が被害者となるパターンが多い性犯罪やDV犯罪の増加が挙げられます。
また、女性警察官の幹部への登用も加速しているおり、2018年に「警部」以上の役職に就く女性警察官は498人で、2009(平成21)年の142人と比べて約3.5倍に増加しました。
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