「愛する子供たちへ」-心の糧メッセージ

クリスチャンとして歩む未熟な父親が、自らの子供たちの幸福を願い、その信仰と霊性を養い育むべく記す「心の糧メッセージ」!

「回復されたイエス・キリストの教会」

2014年04月24日 01時46分51秒 | 福音の原則
愛する子供たちへ

 今日は、末日聖徒イエス・キリスト教会の「福音の原則」シリーズ第2弾「回復されたイエス・キリストの教会」について説明します。

<イエス・キリストの教会は地上から取り去られた>

 イエスはこの世におられたとき、唯一まことの主の教会を設けられました。主が教会を組織されたのは、すべての人が福音の真理を学び、権能により福音の儀式を正しく受けられるようにするためでした。この組織を通して、キリストは人類に救いの祝福をもたらすことがおできになります。

 救い主の昇天後、イエスが使徒たちとともに確立された儀式と教義を、人は変えてしまいました。背教のために、神の直接の啓示はなくなり、まことの教会は地上から姿を消しました。人は様々な教会を組織し、自分の教会こそ正しいと主張しましたが、教義は矛盾していました。そのため宗教に関してひどい混乱と論争がありました。

 主はこのような背教の状態を予見していてこう言われました。「ききんをこの国に送る日が来る、それはパンのききんではない、水にかわくのでもない、主の言葉を聞くことのききんである。彼らは……主の言葉を求め〔る〕、しかしこれを得ないであろう。」(アモス8:11 ~12 )

<主はまことの教会を回復することを約束された>

 救い主は末日に主の教会を回復することを約束し、次のように言われました。「わたしはこの民に、再び驚くべきわざを行う、それは不思議な驚くべきわざである。」(イザヤ29:14 )

 人は長い間霊的な暗黒の中で暮らしていました。しかし、キリストの時代からおよそ1,700年たつと、次第に神と宗教について真実を知りたいと願うようになりました。イエスの教えられた福音がすでに世にないことが分かった人もいました。啓示も正しい権能も、キリストの組織された教会もこの世に存在しないことを認めていた人もいました。イエス・キリストの教会が地上に回復される時が到来したのです。

<神からの新しい啓示>

 1820年の春、世界史上屈指の重要な出来事が起こりました。主がかねて語られた驚くべき業と不思議がついに始まったのです。

 少年ジョセフ・スミスは、すべての教会の中でどれがイエス・キリストのまことの教会かを知りたいと願いました。ジョセフは家の近くの森に入って心から熱心に天の御父に祈り、どの教会に加わるべきかを尋ねました。その朝、奇跡が起こりました。天の御父とイエス・キリストがジョセフ・スミスに御姿を現されたのです。救い主は、地上にはまことの教会がないため、いずれの教会にも加わってはならないとジョセフに仰せられました。(ジョセフ・スミス-歴史1:19 、7~18、20 節も参照)

 <「イエス・キリストの福音の回復」>


 この出来事に始まって、再び天から直接の啓示が下されるようになりました。主は新しい預言者をすでに選んでおられたのです。このときから天は開かれ、今日に至るまで主の選ばれた預言者によって啓示が続いています。ジョセフはイエス・キリストのまことの福音を回復するために召された預言者です。

<回復された神の権能>

 福音を回復するとともに、神は再び人に神権を授けられました。1829 年、バプテスマのヨハネがジョセフ・スミスとオリバー・カウドリにアロン神権を授けるために訪れました(教義と聖約13 章;27:8 参照)。続いて、古代に教会の大管長会を構成したペテロ、ヤコブ、ヨハネが訪れ、同じくジョセフとオリバーにメルキゼデク神権と神の王国の鍵を授けました(教義と聖約27:12~13 参照)。

 その後、モーセ、エライアス、エリヤなどの天の使者により、神権の鍵がさらに回復されました(教義と聖約110:11~16 参照)。回復によって神権が再び地上に返されたのです。現在この神権を持つ人々は、バプテスマなどの儀式を執行する権能と、地上における主の王国を指導する権能を有しています。

 黙示者ヨハネによって預言された、天使によって永遠の完全な福音がこの地上にもたらされるという預言がまさに成就したのです。

「わたしは、もうひとりの御使が中空を飛ぶのを見た。彼は地に住む者、すなわち、あらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、永遠の福音をたずさえてきて、大声で言った、『神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神のさばきの時がきたからである。天と地と海と水の源とを造られたかたを、伏し拝め。』」(黙示14:6~7)

 <「神権の回復」>


<再び組織されたキリストの教会>

 1830年4月6日、救い主は再び地上に主の教会を組織するよう命じられました。(教義と聖約20:1参照)主の教会は末日聖徒イエス・キリスト教会と呼ばれています。(教義と聖約115:4参照)古代の教会におけると同じように、今日もキリストが教会の頭です。主はこの教会のことを、「全地の面に唯一まことの生ける教会」と言われました。(教義と聖約1:30 )

 ジョセフ・スミスは預言者および教会の「第一の長老」として支持されました。(教義と聖約20:2~4 参照)後に大管長会が組織され、ジョセフは大管長として支持されました。組織された当初、教会はまだ枠組みだけでしたが、発展するにつれて、組織も拡張していきました。

 教会は古代の教会にあったと同じ職により組織されました。古代の組織には、使徒、預言者、七十人、伝道者(祝福師)、牧者(管理役員)、大祭司、長老、ビショップ、祭司、教師、執事がおり、これと同じ職が現在主の教会にあります。(信仰箇条1:6 参照)

 教会は主の指示の下に働く預言者により導かれています。預言者は教会の大管長でもあり、地上における主の業を指導するために必要なすべての権能を保有しています。(教義と聖約107:65、91 参照)大管長を補佐する二人の顧問がいます。イエス・キリストの名の特別な証人として、全世界に福音を教え、教会の諸事をつかさどる十二使徒がいます。そのほか特定の責任を持つ中央役員として、大管長会と十二使徒の指示の下で奉仕する管理ビショップリック、七十人定員会があります。

 神権の職には、使徒、七十人、祝福師、大祭司、ビショップ、長老、祭司、教師、執事があり、初期の教会に存在したのと同じです。

 現在の教会はイエスの時代に比べてはるかに発展しています。発展に伴い、主は教会内に新たなユニットを組織するよう啓示をお与えになりました。

 教会が完全に組織された地域では、「ステーク」と呼ばれる区分が設けられます。各ステークはステーク会長と二人の顧問が管理します。ステーク内で主の業を援助する12人の高等評議員がいます。ステーク会長の指示の下にメルキゼデク神権定員会がステークに組織されます。(後日詳しく説明します。)各ステークは「ワード」と呼ばれる小地域に分けられ、ビショップと二人の顧問が各ワードを管理します。

 教会が発展途上にある地域には地方部が置かれます。これはステークのようなものです。地方部は支部というさらに小さな単位に分割されます。これはワードのようなものです。

<重要な真理が回復された>

 今日の教会は、イエスの時代と同じ原則を教え、同じ儀式を執行しています。福音の第一の原則と儀式とは、主イエス・キリストを信じる信仰、悔い改め、水に沈めるバプテスマ、聖霊の賜物を授けるための按手です(信仰箇条1:4参照)。この貴い真理は、教会が回復されたときに完全な状態で再び世にもたらされました。

 ジョセフ・スミスは神の賜物と力によりモルモン書を翻訳しました。この書物には分かりやすく貴い福音の真理が記録されています。そのほかにも多くの啓示が下され、教義と聖約や高価な真珠に聖文として記録されています。(後日詳しく説明します。)

 <「モルモン書」>


 主はほかにも以下のような重要な真理を回復されました。

1.天の御父は、触れることのできる完全な骨肉の体を持つ実在の御方である。イエス・キリストも同様である。聖霊は霊の御方である。
2.人は神の霊の子供として前世に存在していた。
3.神権は福音の儀式を執行するために必要である。
4.人は各々の罪に対して罰を受け、アダムの背きに対して罰を受けない。
5.子供は責任を負える年齢(8歳)になるまで、バプテスマを受ける必要はない。
6.天には3つの栄光の王国があり、イエス・キリストの恵みにより、人はこの世での行いと心の望みに応じて報いを受ける。
7.家族関係は神権の結び固めの力により永遠に続く。
8.儀式と聖約は救いに必要であり、生者も死者も受けることができる。

 まさに「目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮びもしなかったことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた」(1コリント2:9)という神の救いの真理が回復されたのです。すなわちイザヤの次の預言がまさに成就しました。そして、完全な救いを得るための完全な福音が再び地上にもたらされたのです。

「わたしはこの民に、再び驚くべきわざを行う、それは不思議な驚くべきわざである。」(イザヤ29:14 )

 末日聖徒イエス・キリスト教会は1830 年に回復されて以来、急激に会員数が増え、ほとんどの国に教会員がいます。教会はこれからも発展し続けるでしょう。イエスが言われたように、「この王国の福音は、すべての民への証として、全世界に宣べ伝えられるであろう。」(ジョセフ・スミス-マタイ1:31 )

 教会は決して再びこの世から取り去られることはないでしょう。教会の使命はあらゆる人に真理を伝えることです。何千年も前に、主は「一つの国を立て……これはいつまでも滅びることがなく、その主権は他の民にわたされず、……立って永遠に至る」と宣言しておられます。(ダニエル2:44)

 この地上に住むすべての人は、神から深く愛されている大切な神の息子・娘です。神はすべての息子娘が永遠の完全な幸福を得てほしいと切に望んでおられます。それ故にこの末日の世に黙示者ヨハネに示された永遠の完全な福音をこの地上に回復されました。(黙示14:6~7)すでに亡くなられた先祖の方々も含め、主を受け入れて、その教えに忠実歩むすべての神の息子・娘たちが神のみ元へ戻ることができるよう、必要な完全な真理を私たちに知らせるためです。

 お父さんはすべての人々がこの回復されたイエス・キリストの完全な福音を知り、その真理に基づいた教えに従って永遠の幸いを得てほしいと心から切に願っています。(おやじより)

 以下のサイトで、回復されたイエス・キリストの教会について知ることができます。以下の画像もしくはテキストをクリックして下さい。

<参照聖句>

・使徒3:19~21;黙示14:6;ダニエル2:44~45;イザヤ2:2~4;2ニーファイ3:6~15(回復の預言)
・教義と聖約110 章;128:19~21;133:36~39、57~58(福音の回復)
・エペソ2:20(イエス・キリストは教会の隅のかしら石)
・教義と聖約20:38~67(教会役員の義務)
・マタイ24:14(すべての国民に宣べ伝えられる福音)

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