【子規365日】■7月3日
みちのくへ涼みに行くや下駄(げた)はいて 1893(M26)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
少しこじつけですが、旅を連想して
瀬戸内寂聴・齋藤愼爾「生と死の歳時記」知恵の森文庫 より 《旅》
《涼み》の俳句
扇風機・ルームクーラーの普及が著しい昨今でも、戸外にでて涼む情緒は捨て難い。
・あつみ山や吹浦かけて夕すずみ 芭 蕉
・門涼みかかる夜更けに旅の人 素 十
・涼舟はなはだ暗き灯をおけり 風 生
横田正知編「写真 俳句歳時記 夏」現代教養文庫 より
西 逈さんのコメントです。
《納涼 (西 逈)
先ず浮ぶのが「楽しみは 夕顔棚の 下涼み」の句。男女、親子そろっての長閑な風景。どちらも下着姿のまま、決して裕福には見えないが、平和な幸せそうな家族の姿。ところがこの夏は、うっかり夕涼みしていると、夕顔の下で熱中症! 命懸けの暑さが待っている。もう昔のような夏は戻ってこないかもしれない。》