涼し気な話題を京都から
京都 嵐山 平安貴族の夏の味覚「けずり氷」を高校生が再現
清少納言の「枕草子」でも紹介されている平安時代のかき氷を、京都市の高校生たちが再現し、観光地の嵐山で販売しています。
京都先端科学大学附属高校の生徒たちが再現したのは、「けずり氷(ひ)」と呼ばれるかき氷で、「枕草子」では高貴で上品なものの1つとして紹介されています。
「けずり氷」の特徴は、植物の樹液を煮詰めた「甘葛」と呼ばれるシロップですが、材料が手に入りづらいため、三温糖などを使いました。
煮詰め方を工夫することで、黄金色でとろみがあるとされる「甘葛」に近づけたということです。
完成した「けずり氷」は、京都市右京区の嵐山の駅で販売されていて、生徒たちは、テーブルを回って貴族だけが食べられた高級品だったことなどを説明していました。
かき氷を食べた客は「あとにひかない甘さで、平安時代の人たちもかき氷を食べていたと思うと、身近に感じます」と話していました。
京都先端科学大学附属高校2年の嶋悠玄さんは、「当時の味はわからないので生徒同士で話し合い、何度も口に運びたくなる味に仕上げました」と話していました。
中川颯太さんは、「現代の京都だけでなく、平安時代の京都にも思いをはせてほしいです」と話していました。
再現された「けずり氷」は、8月4日まで嵐電嵐山駅のイベントスペースで販売されています。
でした。
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