第一原発の土嚢(どのう)の回収‥
労働者の被ばく線量が上昇続ける難作業が続く!
東電は、2回目のデブリ取り出しと、先月26日、4号機の左の4つ建物の地下にある、非常に高い放射線を出す「高線量土嚢(どのう)」の回収を始める作業に着手したと言うのだ。
[資料1] 4号機の左4棟のビル(黄色)が「集廃棄物建屋」である
(資料1)の4つの建物は、正式には「集中廃棄物処理施設」で左4つのビルで①プロセス主建屋②高温焼却炉建屋③サイドバンカ建屋④焼却工作建屋と言うらしい。
相当大きなビルで地下2階まである。事故前までは4号機の様々な放射性廃棄物が持ち込まれた場所で労働者は最も嫌う場所だったらしい!(注1)
ここが事故直後「メルトダウン」で抜け落ちた核燃料を水で冷やし、大量の汚染水が生じた場所である。
[資料2] その中には土嚢約41.5㌧ある
(資料2)は東電が急きょ「汚染水のたまり場」にしたのだ。
その結果、汚染水は7,800m3(約41.5㌧)で5年前の2020年に撤去しようとしたがダメだったらしく、今に至っているのである。袋の中は「ゼオライト」という軽石が詰まっているらしく、これには放射性物質を吸い寄せる性質を持っているらしい!東電ではこれを利用して濃度を下げようとしたがダメで、この袋の表面の線量は最大4.4Sv/hであり、ミリに直すと4,400㍉シーベルトで1時間で致死量に当たる線量だと言う。
[資料2] その中には土嚢約41.5㌧ある
(資料3)は回収するロボットで水陸両用らしい。しかし、これとても無人で操作できるわけでもなく、何らかの形で労働者が立ち会い作業をすることになるだろう。とにかく難作業が続き、労働者は減るばかりで、それも素人が多くなっている。
特に、東電社員は1千人を切り988人となっている。また下請け従業員も代替わりで減ってきており、年齢も代替わりで経験不足の「基本動作」が出来ずにいると関係者は嘆いている!
」第一原発の敷地は放射性廃棄物が2030年には78万m3で、更に、それが100万m3を占めようとしているのだ!
P2~3 原発でダメになった会社‥
東電は債務不履行 倒産企業に等しい! ①
「事業経営計画の改定」延期へ! 事実上の経営破綻を意味する!
P4 東芝崩壊の教訓 日本の未来と産業界
P5 原発の運転開始から55年、原発被ばく労働者の現状と課題【第2回】
多重下請け構造
P6 山を育て海を豊にする漁民たち
海を放射能で汚す東電と国
※ P2の(資料4)下段に「・合計 23.4兆円」を追加しました(4月30日更新)