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石丸日記

反原発運動半世紀
バックは福島第一原発事故を伝える福島民報2011年3月13日号

「放射線被ばくが不安」がトップ! No278号

2025-03-04 19:33:01 | 脱原発情報

東電福島第一原発の労働環境アンケート・・
「放射線被ばくが不安」がトップ!

 東電は(資料1)のように「第15回労働環境の改善に向けたアンケート」の結果を発表した。その中で「放射線に対する不安が‥」が前回に比較して26.1%大きくなっていることを示している。
 
   [資料1 前回の2023年と比較して40%が放射線への不安]

アンケート方法は「第一の東電社員を除いた全従事者全ての方」で、方法は「無記名」で回答者数は「5,498人(5816部配布、回収率94.5%、前回比-1.5%)」だとしている。

 
    [資料2  不安のトップは被ばくの健康不安!]

(資料2)のように「福島第一で働くことに不安を感じていますか」の問いでは「不安を感じている」が31.3%あった。感じていないは68.7%だ。

 更に「不安を感じている理由は何ですか?」の問いには「No1被ばくによる健康への影響が26.9%」「No2現場での事故、ケガ、熱中症で18.3%」「No3将来の工事量が見えないため、いつまで働けるかわからないが16.5%」「No4安定的な収入が保証されない15.1%」「No5震災時のような事故が起きるのではないか11.3%」「No6福島第一で働くことに対する世間の評判が8.7%」「№7その他が1.9%」となっている。その他の苦情として多いのが「大型休憩所が狭い」「トイレが少ない」「空調の効きが悪い」「床が固く休憩できない」等、働くこと生きることを否定する基本的問題ばかりである。この会社は54年前から全く変わっていない!生きること生活することの大変さを分かっているとは思えない。「No1・2・5」は命の問題で57.1%を数えている。第一原発では世代交代が著しく、若年労働者が多くなっていて「基本的振る舞い」が出来なくなっているそうである。廃炉作業が遅れに遅れている。労働者を大切にしない会社はつぶれる!

  脱原発情報 278号 PDF版はこちらから  

P2~3  柏崎刈羽原発は再稼働してはならない!
      偏西風により地元や東北地方が被害を受ける!

P4    再生エネルギーは水力発電が良い!

P5    英国の決断!プルトニウムは『ゴミ』!
      将来世代のため 再利用やめて地層処分へ

P6     原発運転開始55年…
        被ばく労働者の現状と課題!

 

 

 

 


14万人が柏崎刈羽原発の再稼働を巡り署名!No277号

2025-01-26 20:22:22 | 脱原発情報

新潟県民 14万人が柏崎刈羽原発の再稼働を巡り署名!

 東電は柏崎刈羽原発の7号機の核燃料投入する「核燃料装荷(そうか)」が始まっている。(資料1)

[資料1]  2013年当時の東電柏原刈羽原発

一方、稼働に反対する新潟県民は原発の再稼働を巡り署名活動に動き出している!
 (資料2)の署名の数、14万1,092名は法定数を遙かに超えるもので「13名に1人」だと言う。(2025年1月9日現在)

[資料2]  直接請求に署名する新潟県民

 4月の県議会で条例案を議論する見通しで、可決されれば「県民投票」が実施される。この直接請求と県民投票は勝利する確率が大いに高いと見ている!何故かというと2001年5月に刈羽村で「プルサーマル計画の住民投票」が実施され、投票率88.14%、賛成1,533票、反対1,925票、保留131票、無効16票と勝利しているのだ!しかも“東電城下村”で勝利したのだから驚きである!
 翻って、今から36年前の1989年1月に「東電福島第二原発3号機で再循環ポンプ破損事故」の話である。この事故は当時‥国内最大最悪の事故だったと言われた。 その際、行われたのが「東電福島第二原発3号機の運転再開を問う住民投票」だった。地元富岡・楢葉両町民の住民投票請求が議会で否決された経緯があった。新潟県と福島県民の意識には大きな違いがある。そのような結果が「福島第一原発事故」になったと見ている!

[資料3] 沸騰水型原発のECCS(緊急炉心冷却装置) 

 (資料3)を見て欲しい!
 豊田正敏氏(注1)が著した書籍にはこう書いてある。 「何らかの事故により原子炉の中の水が流出して崩壊熱のため温度が上がり破損したり大量の放射能が外に出ないよう抑えるため「非常用炉心冷却設備」(ECCS)がある。更に①ポンプによって燃料を冷やす低圧炉心スプレー系②炉心を水漬けする低圧注水系③原子炉の圧力が高いときに冷却して圧力を下げる高圧炉心スプレー系(高圧注水系)が二重三重に設けられている。 図を見れば9個のスプレーの注水があるとなっている。
 ところが「3.11事故」で炉心を冷やす注水が行われたケースや圧力を下げる対策が行われた形跡は全くなく「メルトダウン」したのだ!これではペテンそのものである‥東電という会社はこの始末である!60年間「東電の実態」を見てきたが‥また事故る! 再稼働させたら福島の再来となる!

 

脱原発情報 277号 PDF版はこちらから 

P2   再開後 第82回 東電交渉
    公務災害認定は負傷が99%‥放射線は25%では‥納得出来ない!

P3   日本人口の3割弱が‥
    1都3県に暮らしている‥この愚かさは何だ!

P4   東芝崩壊の教訓 原発の今後

P5   「廃炉作業」では‥
      「使用済み燃料」を地上に降ろすのが必至である!

P6    科学をもゆがめる原発!宮崎・早野論文から

 

 

 

 

 


日本列島の素顔を見て欲しい No276号

2024-12-26 09:05:28 | 脱原発情報

日本列島の素顔を見て欲しい…
海水を除いた姿は荒々しい世界である

 第一原発と同型の女川原発に続き島根原発2号機も動き出した。柏崎刈羽原発の7号機燃料装荷に続き、6号機も明年6月に同装荷を行うと発表した。何が何でも阻止しなければ福島の“二の舞”である。


[資料1 太平洋プレートと日本列島ひずみ集中帯は驚き!]

 (資料1)日本列島の近海の海底を「赤色立体地図」で日本列島を丸裸にすると「ゆがみ、裂け、傷ついた」姿が見えてくる。こうした地形は「太平洋プレート」「北米プレート」「ユーラシアプレート」「フイリピン海プレート」と4つのプレートが交錯、ぶつかり合う、世界でも珍しい日本列島の真の姿が見えてくる!
 中でも特徴的なのは、日本列島の南北に延びるプレートの境界で「海溝」と呼ばれる溝である。深い場所では水深9,000㍍
以上に及ぶ、深い緑青の窪みとして見える。
 更に「日本列島ひずみ集中帯」とは能登半島の東側から北へ伸び、新潟・秋田・北海道沖を通る地殻に対して加わるストレスによって生じた地殻変動地帯である。まさに地形が、
のたうつ状況が分かる。


[資料2)  「日本列島ひずみ集中帯」で発生した地震] 

 そして(資料2)は、そこで発生した地震の数々である。
 


[資料3) 「新潟県中越地震」で長岡市の土砂崩れ現場]

(資料3)は2004年「中越地震」で長岡市妙見町で発生した土砂崩れである。

 

脱原発情報 276号 PDF版はこちらから 


P2  新潟県は「フォッサマグナ」の真っ直中に!
     「原子力ムラ」の原発傾倒は罪は重い!

P3  元気でいるのが一番の親孝行

P4  東芝崩壊の教訓
     無為無策の「エネルギー基本計画改定案」

P5  住民被ばくを過小評価した論文が撤回された背景」を

   解説 その②
    宮崎・早野論文の誤りと捏造を科学者と共に暴いた

   島明美さん  

P6   救われた命を震災関連死で失うことは許されない!

 

 

 


女川原発再稼働 深い憂いを覚える!No275号

2024-11-27 21:10:21 | 脱原発情報

 東日本大震災で停止した東北電力女川原発2号機が13年8ヶ月で再稼働したと言う。しかも、福島第一原発と同じ沸騰水型原発で、世界有数の地震集中地帯である。

 
[資料1 ]上は1960~2011年までの地震分布 左は宮城県の近傍地震である

(資料1)の上側は1960年から2011年にかけて日本付近で発生した地震の分布図である。太平洋プレート周辺が最も集中した場所であることが分かる。 
 下は、点線上にある・1968年「三陸沖地震」・1944年「三陸はるか沖地震」・1896年「明治三陸地震」・1933年「昭和三陸地震」、大きな赤字印は・2011年「東日本大震災」である。この地震の大きさを表すM9.0という数値もさることながら、南北450㎞、東西200㎞にわたり岩盤が大きく崩れる言う、国内観測史上、超巨大地震であった。しかも宮城県が集中して被害にあっている。
 女川原発は「基準地震動」は580ガルだったがその後1,000ガルに変更した。
 これは東日本大震災で、これを大きく越えたからだと言うのだ!
 「ガル」とは地震の強さを示す単位として震度の他にガルという加速度を表す単位だ。
 震度7は1,500ガルだと言う。
 ・2008年「岩手、宮城内陸地震」では4,022ガルで日本最大地震の観測である。・2011年「東北太平洋地震」では2,933ガル。更に・2003年「宮城沖地震」1,571ガルと3つとも女川原発のすぐ近くで起きた地震で女川原発の1,000ガルを越えている。


[資料2 ]上は29㍍の防潮堤と女川原発 左は110万㌔㍗原発の物量で配管だけで170㎞の物量である

  しかも(資料2)上 では29㍍の防潮堤を建築したと言う。その下は「原発の物量」である。 驚くような数値である。   配管だけでも10,000㌧170㎞の物量である!蒸気漏れ点検対象箇所も3,000箇所を越えている。今月3日にトラブルで停止している。大丈夫か!

脱原発情報No272号 PDF版はこちら

 

P2~4   再開後 第81回 東電交渉
     廃炉現場の“機能不全状態”を指摘!

P5    東芝の崩壊に見る原発の今後

P6    「住民被ばくを過小評価した論文が撤回された背景」を
      解説 その①
     宮崎・早野論文の誤りと捏造を科学者と共に暴いた
      島明美さん

 

 

 


日本被団協にノーベル平和賞 No274号

2024-10-25 21:47:29 | 脱原発情報

日本被団協にノーベル平和賞

 広島、長崎に投下された、原子爆弾の被害者でつくる、唯一の全国組織、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)にノーベル平和賞が送られることが決まった。(資料1)



[資料1]広島・長崎の象徴は・・行動の証にしよう!

(資料2)のノルウェイのノーベル賞委員会は、2024年平和賞に「日本被団協」を選出することに決めたと談話を発表した。
 そして「広島、長崎の被爆者による草の根運動に対して、平和賞を授与する。 核兵器のない世界を確立するため努力と、広範な核兵器に対する反対意見を生み出し、それを強化することに大きく貢献した。


[資料2]筆舌尽きせぬ苦しみを世界に…

 被爆者は筆舌に尽くしがたい苦しみを描写し、考えられないことを考え抜いて、日本被団協をはじめとする被爆者代表の並々ならない努力が核兵器使用のタブーの確立に大きく貢献した。核兵器のない世界を実現するための努力に心から敬意を表す」と語った。


[資料2]「ノーモア!ヒロシマ・ナガサキ」に突き進もう

 受賞決定後、広島県被団協の箕牧智之理事長は「私たちが生きているうちに核兵器をなくしてください」と訴えた。被団協は、太平洋のビキニ環礁で米国が実施した水爆実験により、日本の漁船員が被ばくして死亡したことを受けて1956年に結成された。
 世界の共通語となった「ノーモア!ヒロシマ・ナガサキ」をスローガンに市民レベルの動きは国際的に広がった。
 しかし、今回の受賞は核廃絶が後退し、核戦争のリスクが世界的に現実味を帯びつつある国際社会の現状への警鐘である。
 日本政府の動きはことさら鈍い!
 核兵器禁止条約に加盟しないだけでなく締約国会議のオブザーバー参加にも後ろ向きだ。
 「ネバーギブアップ(決して諦めない!) 私たちもあらん限りの力をふり絞り「核兵器なき世界」に突き進もう!

 

脱原発情報No272号 PDF版はこちら

P2        第一原発2号機
      「デブリは掴んでいた」に発表を訂正!

P3     廃炉作業が機能不全に陥っている! ②

P4    3日間の屋内退避
      次に原発事故が起きた時、子どもたちを守る事が出来るのか!!

P5    東芝の崩壊 劣化する現場とデジタル敗戦

P6    復興支援のかけ声と真逆の仕打ち
      ALPS処理汚染水海洋放出で漁民に冷や水を浴びせ続ける政府