南海トラフ巨大地震 被害想定
直接死29.8万人 全壊建物235万棟と試算!
政府の中央防災会議は「南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ」が今年3月に南海トラフ巨大地震の被害想定を全面的に改正している。経済被害は292.3兆円となる過去最大の被害が出る!
[資料1] 南海トラフ巨大地震被害域
(資料1)は東海沖から九州沖が被害を受ける。
高知県で高さ最大34㍍、静岡県で31㍍。
太平洋沖ではどこでも3㍍以上の津波が観測されると言う。
[資料2] 南海トラフ巨大地震の被害想定の変化
(資料2)は「南海トラフ巨大地震の被害想定の変化」で、左が前回の想定で、右は今回の想定である。被害の予測としては直接死は29.8万人、全壊建物235万棟。前回想定の直接死33.2万人、全壊建 250.4万棟からはやや減少しているが、甚大な被害が出ることに変わりはない。更に「避難をすぐ開始した場合」は死者数は14万人ほど減ると予測している。しかし「太平洋プレート」と違い10分前後で津波が到来すると予測しているのだから、この予測は甘い!死者数を14万人ほど減らすと言うが、高齢者が増えている現状からすると尚更である。また、昨年の能登半島地震で「災害関連死」は「直接死」の犠牲者を試算して最大5.2万人としている。地震後の避難者総数前回想定の950万人から全人口の1割に当たる1,230人万人増加し、食料は3日間で1,990万食が不足すると試算している。経済的被害額が前回2013年想定から50兆円以上増え292.3兆円としている。2024年度の名目GDP(国内総生産約609兆円)の半分近く、国家予算の2倍以上になっているのだ。正に、国家の存亡を左右する大地震である! 更に、政府の地震調査委員会は今年1月「南海トラフ」で今後30年以内でM8~9クラスの地震が発生する確率を「80%程度」に引き上げている。発生時期は2030年になると言う。今から5年後である!
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