石丸日記

反原発運動半世紀
バックは福島第一原発事故を伝える福島民報2011年3月13日号

汚染水 海洋放出に抗議する! No232号

2021-04-26 21:08:40 | 脱原発情報

海はつながっている


【資料1】第1原発と中間処理施設

 第一原発の汚染水海洋放出を福島県民はもとより、自然界に働きかけ恩恵を受ける第一次産業など、多くの人が反対する中、政府・東電は合意なき手段を使い決定をした。その背後にあるものを探った。

 第一原発(資料1)の海は、当然の事ながら、世界に広がり(資料2)の地球そのものである。


【資料2】かけがえのない地球・・・そこに汚染水とは・・・ 

 その、かけがえのない海にデブリで汚染された放射性物質を投棄するなど考えられないことである。
 何故そうするのか…?
 それを企てた人物は「第一原発は放射性廃棄物がどんどん増え続ける…汚染水など置いておけない!」と見ている。
 その理由は、政府・内閣府が、第一原発、過酷事故の対策として設立された「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」の「技術戦略プラン」に良く表れている。
 「この過酷事故は、その規模、深刻さに置いて世界に類を見ないものであり、廃炉技術は、我が国において蓄積された軽水炉の建設・運転・補修・廃炉技術の知見の域を大きく超えている」と言っている。
 更に「事故を起こした3つの原子炉の廃炉について、それに必要な技術は、今は全くないし、その技術がいつ頃どのように開発されるのか、自分は知らない。200年かかるかも知れない」(注1)  と語る人物がいる。
 ようするに廃炉行程(ロードマップ)は相当長期にわたるものとなろう。現に、汚染水の発生がゼロになる時期は示されていない。更に、放射性廃棄物はあらゆる場所(原子炉・プロセス建屋・排気筒・瓦礫等々)10京ベクレル(兆の1万倍)以上がそこかしこにあり、即・命にかかわるような線量がある。
 日本原子力学会は、全て更地にする場合約760万㌧に及ぶだろうと試算している。 
 こればかりではない!
62種類の核種を除去するはずの「アルプス多核種除去設備」からはフイルターや脱水されたスラリーがHIC(ヒック)と呼ばれる鋼鉄製のボックスに入れられ4,000基以上も存在するのだ。
 それがどんどん増え続けている。
 第一原発の深刻さは、発生し続ける余震で一層明らかになっている。
“東電が機能不全におちいる姿”は将来の不幸を暗示していると見る。

脱原発情報 No232号 PDF版はこちら

P2   福島県沖 クロソイ基準値超え セシウム検出
    2.13 余震による水位低下の関係か?

P3~4 jヴレッジの高レベル土壌汚染 第2原発に搬入した?!

P5     あらかぶ裁判、いよいよ天王山へ
    猪狩さん過労死裁判一部勝訴

P6   いま問われる!! 市民の声が生かせる議会の役割