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布引の滝

2014-07-05 17:23:49 | 神戸市中央区
2014年7月5日
神戸は山と海が近くにあります。特に布引の滝は、新幹線の新神戸駅の北側で少し行くと滝があります。
新幹線新神戸駅の1Fの真ん中で、高架をくぐり抜ければ、滝への道があります。2Fの案内に行きますと、布引の滝の散策のチラシをもらえます。
上から雄滝(おんたき)、夫婦滝(みょうとだき)、鼓ケ滝(つづみがたき)、雌滝(めんたき)の4つを総称して「布引の滝」と言います。
Aの新神戸駅から階段、坂をゆっくり散策し、H布引の貯水池、下って、五社稲荷、徳光院と1時間半ほどで楽しめます。
途中に、平安時代から江戸時代にかけて詠われた名歌の碑が点在しています。
map
布引の滝のしらいとなつくれは 絶えすそ人の山ちたつぬる(藤原定家)

六甲山全体のハイキング案内図です。

あしのやの砂子の山のみなかみを のほりて見れは布ひきのたき(藤原基家)

砂子橋(いさごばし)
明治30年頃、導水管を渡すために建設された石造アーチ橋で、国指定の重要文化財です。



木々があるのでアーチは判りづらいですね。

布引の滝の白糸わくらはに 訪ひ来る人も幾代経ぬらむ(藤原行能)

道標

雌滝
高さ19m、滝の右側にある円筒形の建物は浄水場に水を送るための取水施設です。新神戸駅から徒歩5分くらい。



布引の滝の説明板

音にのみ聞きしはことの数ならて 名よりも高き布引の滝(藤原 良清)

山人の衣なるらし白妙の 月に晒せる布引のたき(藤原 良経)

いかなれや雲間も見えぬ五月雨に さらし添らむ布引の滝(藤原 俊成)

階段を登ります。

岩はしるおとは氷にとさされて 松風おつる布引のたき(寂蓮 法師)

山姫の嶺の梢にひきかけて 晒せる布や滝の白波(源 俊頼)

松の音琴に調ふる山風は 滝の糸をやすけて弾くらむ(紀 貫之)

川面

鼓ケ滝
滝の音が鼓の音のように聞こえるところからもこの名前が付けられました。木が茂っているので滝の姿は見えにくいですね。
上から手を伸ばしてパチリ



幾世とも知られぬものは白雲の 上より落つる布引の滝(藤原 家隆)

夫婦滝
雄滝の滝壺のすぐ下にあります。二筋から、仲睦まじく一筋になって落下する情景を夫婦愛に例えています。

たち縫はぬ紅葉の衣そめ出てて 何山姫のぬの引の滝(順徳院)

我世をは今日か明日かと待つ甲斐の 涙の滝といつれ高けむ(在原 行平)

雄滝と夫婦滝
高さ43m、布引の滝の中で最長です。岩頭から5段に折れて落下しています。









上空より

動画です。夫婦滝と雄滝
雄滝の説明書

源石

こきちらすたきのしら玉拾ひおきて 世のうきときのなみたにそかる(在原 行平)

不動明王



ぬきみたる人こそあるらし白たまの まなくもちるかそての狭きに(在原 業平)

みそ六つのひに響けり山姫の 織るや妙なる布引のたき(太田錦里)

久かたの天津乙女の夏衣 雲井にさらす布引のたき(藤原 有家)

ぬしなくて晒せる布を棚はたに 我こころとやけふはかさまし(橘 長盛)

階段を登ります。

道標

五龍宮、水天宮

茶屋

觀仏石

白雲とよそに見つれと足曳の 山もととろに落つる滝津瀬(源 経信)

たち縫ぬ絹にしあれと旅人の まつきて見や布曳の滝(賀茂季鷹)

句碑/涼しさや嶋へかたふく夕日かけ(布引坊)

白々龍神

神変大菩薩
おんぎゃぐぎゃぐ えんのうばそく あらんきやそわか

分入し生田の小野の柄もここに くちしやはてむ布曳の滝(賀茂季鷹)

みはらしの展望台に着きました。
天気がよければ、関西空港も見えるとか。曇りで残念です。







未来への手紙モニュメント

布引のたきのしらいとうちはへ てたれ山かせにかけてほすらむ(後鳥羽院)

ロープウェイ

山歩きの方を御守りしています。
年配の方が掃除をしていました。花を生けると持っていく人がいるとかで、榊にしていますとのことでした。罰が当たりますよ。

上から覗いて



猿のかずら橋





平坦な道

上から覗いて

谷川橋
鉄筋コンクリート製の橋で、2本のアーチ形の桁が特徴的です。この橋桁に使われている鉄筋は、折り曲げるなどの工夫がされており、当時としては新しい技術が使われています。

川面

六甲山の2つの花崗岩
左が全体に黒い鉱物が多い布引花崗閃緑岩、右が白っぽい長石、ガラスのような石英、はがれやすい黒雲母と鉛筆の芯のような黒い柱状の角閃石です。

五本松かくれ滝
布引貯水池のダムのオーバーフローした時だけ流れる滝です。



布引ダム
明治33年(1900)に完成した日本最古の重力式コンクリートダムです。布引水源地水道施設は国の重要文化財に指定されています。



正式には五本松堰堤といいます。

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